初めての紅(べに) 　淡い三日月　
頬を染めなぞる

凛の姿に　添えた手鏡　
笑みを浮かべてる

恋をしました　はじらいの紅(べに)　
春を待つ蕾

恋の余白に　涙　水無月　
五月雨が過ぎる

花が咲く頃あなたと出会い　
桜木の下でくちづけた

ずっと描いたあの日から　
今も心に咲いている

紅(こう)の名を持ち　生まれ運命し　
かりそめを生きる

紅(くれない)の道　刃を握り　
明日を切り裂いて

花が咲く頃わたしは一人　
心の岸で泣いている

宵の三日月　百夜の祈り　
水面にあなたを映して...

花が咲く頃わたしはどこで　
あなたの夢を見るのでしょう

ずっと描いたあの日から　
今も心に咲いている