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自社でのコミュニティ運営が割に合わない理由

いままで週報的に自分の振り返りをただつらつらとストックしてせっかくだったら検索できるようにとnoteに張っていたが、改めて人に見せることを意識して、なるべく伝わりやすいようにする訓練をしていこうと思う。

今回は、トライバルメディアの池田さんや高橋さんのnoteや新サービスをみて、
自分で感じているコミュニティについて記載してみたいとおもう。


つたない自作の図になるが、ご容赦ください。

ものすごい、そもそも論。
なんでいろいろな企業や自治体がコミュニティとかファンをつくるとかっていっているのか、についての見解として

図1

インターネットの普及で世界各国の情報取得や情報発信が可能になり、
様々なことが言語化できるようになった。
それによって、顧客のニーズはより細分化して認知ができるようになった。
そして、その細分化したニーズに合わせて様々なメディアが登場し、情報の流通チャネルはも多様化し、ありえないスピードで増え続けている。

そういった中で事業を運営しようとおもったときに、利益を上げる、売上をあげることを考えると、要素としては、シンプルで

PV数 × CVR × 平均単価 = 売上

PV数は、

商品の認知を広げるためにPR、広報、宣伝、広告などを行って拡げていく、そしてそれぞれには担当がついてプランニングをしていく
どのチャネルで、どのように認知してもらうと効果的かということについて

CVRは、

商品の認知した後に実際に買ってくれる確率を上げていくためにそもそも市場調査の上、買ってくれやすそうなものを作ったり、買ってくれやすそうな動線においたりする

そのうえで、単価として、

ものを作って仕入れ値と卸値または上代を鑑みてきめていく

ただ、前提として、
PV数の元となるチャネルは多様化し、増加を続け、
CVRの元となる「買ってくれやすそう」や「市場の声」はどんどん細分化すると、そこについていくために高速でPDCAを回し、生み出し続けていかないと死んでしまう構図になっているように思う。

AIやRPAを駆使してもやはり、大変すぎる。

そもそもコミュニティもファンコミュニティとか、地域コミュニティとか様々な言葉あって、正直「コミュニティ」という言葉で共通認識をとることもなかなか大変。

図3

めちゃめちゃざっくり大分すると僕は、
ファンクラブ型

集団の運営主導権をリーダーが常に持ち、お題や課題をだすことで、ぐるぐるまわっているファンクラブ型のコミュニティ

コミュニティ型

集団の運営主導権はだれも持っておらず、目的や課題が発生した際に、リーダーがあらわれ主導権が発生し、それは目的や課題ごとに移り変わっていくもの

というイメージをもっている。

僕もこのイメージと非常に近い。図がきれいだな・・・

ファンクラブ型とコミュニティ型は目的や課題に応じて同じ集団が形式をかえていくものだとおもう。

では、そういったものを自社で作っていこうとする流れでまず突き当たるのが、運営コストの高さ。

ファンクラブ型だと常にお題をだしていかないといけないので、動きを止めると死んでしまう。または集団は集う理由や興味をなくしてしまう。

構図としては従来のモノを売る構図と変わらない。

どうにかして、右側のコミュニティ型にして、リーダーを持ち回りにして、運営を下げたい、ただ、コミュニティの人数も増やしていきたい。
そう考えてみるとどんどん、コスパが合わなくなってくる。

それはなぜかでいくとこんな感じかなと思う。

図4


※グラフは、イメージ

ユーザーのLTVを例えばリピート購買数や一度の平均購入額を組み合わせてタッチポイントごとの一顧客あたりの売上と定義すると

結局はお財布には上限がある。どんだけ長く愛してもらって、どんだけブランドをすきでコミュニティが好きでもある一定を超えると伸び率は低減していく。

一方で、下の新規の1ユーザーを獲得していくコストについては、最初は人数も少ないので、コストはたかくつくことも多いが、人が増えてくると広告なども効果が改善してくる。ただ、これも一定を超える断続的にそのコストは上がっていく。

この均衡点をこえたときに、一人を増やしての売上と一人を獲得するためのコストは見合わなくなる。

そういった中で、コミュニティ運営はどうしたらいいのか、どうとらえたらいいのか。
改めて高橋さんのnoteを見ていくと、まさにその通りだと僕も思う

僕もコミュニティの行方として、コミュニティをこんな感じで捉えていく必要があると思う。

僕のイメージとして、こんな感じなのかなと。

図5

「〇〇コミュニティに集え!」

といった形でコミュニティに求心力をもたせることも多いが、それでは、先述のような事態を招く。

コミュニティに集っている一人をじっくりみるとAというコミュニティにつどっている理由や興味関心は一つじゃない。

右のような形で、すべてに共通する項目で集うこともあれば、一部だけ交わったA'やA''といったコミュニティが混在している。

これを前提として考えると高橋さんのおっしゃるコミュニティについての以下は、

僕はコミュニティが、より自然に発展していくためには、企業や団体の固有資産(Owned)にとどまらず、共有資産(Shared)になっていくべきだと考えています。

僕の言葉だとAからのA'やA''などのコミュニティの発散性を許容し、
A'、A''と言語化してあげていくことをサポートすることが重要で、
この輪が多ければ多いほど、それを’やBなどと言語化できればできるほど
コミュニティは拡がりをもっていくことになる。

多種多様なジャンル、多種多様なユーザーがいて、
目的や課題によってリーダーが変わっていく構図を意識して、
コミュニティメンバーの発散性を許容していくことが重要となる。
そして、そういった状態や状況に関わっている自体が、実は決算書に乗らない、これからの時代を生きていくための重要な資産になるのではと思う。


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