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ルールがアップデートされないせいで日本がバグだらけ

皆さんはキチンと法律を守っているでしょうか。

「はい、私は法律を守っていません」

だなんて、わざわざ言う人はいないかと思うので、誰しも法律をキチンと守っていることでしょう。

法律と言わずとも、社会で生きてゆくためには様々なルールを守る必要があります。

学生なら校則、会社員なら社則といったように、私達の生活の回りには幾つものルールが存在します。

この国も法律というルールがあるからこそ、一定の秩序が守られてきました。

しかし、もしそのルール自体が誤っていたり、時代に合わない場合はどうなるのでしょうか。

電車内で携帯電話使ったら優先席がバグった

当たり前ですが、泥棒や恐喝や殺人は犯罪です。法律でも明記されており、犯罪を犯すと重たい罰が科せられます。

そんなことは小学生でも分かりますが、そもそも何でそんな法律があるんだっけ? となると、法律が出来た背景を知らない人が結構多いのではないのでしょうか。

法律レベルだと難しいので、身近な話に例えてみましょう。

首都圏の企業に勤める人の大半は電車通勤をしているかと思いますが、電車車内や駅のホームでこのような貼り紙を見たことがあるのではないでしょうか。

優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい

これは、殆どの人はご存じかと思いますが、優先席では心臓ペースメーカーという心臓の脈拍を安定させる医療機器を付けた人が座る可能性があるので、携帯電話などの電波を発する機器が心臓ペースメーカーに影響を与える可能性があるので、電源を切って下さいという意味でした。




でした。



実はこれって、今は科学的には意味の無いルールです。

電波は円上に伸びるのですが、もし携帯電話の電波で医療機器に影響があるのであれば、もっと問題となっています。

総務省の発表では、心臓ペースメーカーから3センチ以内に携帯電話を近づけた場合一時的に影響があったとのことですが、何れも心臓ペースメーカーの働きに影響があるほとのものではありませんでした、また、昔と比べ、今の携帯電話に使われている電波の出力が弱くなったことと、心臓ペースメーカー自体の性能があがったため影響は皆無となりました。

しかし、それでも未だにルールは存在し続けています。

昔はそもそも電車内では電源をオフだったため、緩和されているものの、心臓ペースメーカーに全然影響が無いことを、どの交通機関も説明をしないため、このルールが逆にトラブルの元になるケースの方が多いです。

カーナビ持っていたら放送法がバグった

放送法でも似たようなことがあります。

つい最近、このようなニュースがありました。

テレビを持っていなくても、カーナビに付いているワンセグでテレビが見られる場合は、受信料の支払い義務が発生するかもしれないということです。

以前、ワンセグ付き携帯電話を所持しているせいで、受信料の支払い義務があるとの訴訟を受けたというニュースがありました。

しかし、これは明らかにおかしいことです。

放送法にはこう書かれています。

協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。

つまり、テレビを受信出来る機器を設置したら、支払い義務が発生するよというものです。


設置したら〜


ワンセグ付き携帯電話って、設置に当てはまりますか?

明らかに、所持です。そして、ワンセグ付き携帯電話はテレビを見るための機器では無く、電話です。

放送法が出来た昭和25年頃、当時は言うまでもなく、カーナビも携帯電話もありません。なので、純粋に受信設備を整えた家庭や施設に該当する場合に適用される法律でした。

しかし、今となっては様々な機器でテレビを視聴することが可能です。

そもそもの話ですが、NHKは既に国営ではないのに、垂れ流ししている電波をたまたま受信しただけで、法律に基づいて、受信料を徴収出来ること自体がおかしいと思います。

制服やスーツで校則、社則がバグった

誰しも教育機関にて義務教育を受けている日本社会ですが、こんな校則を見たことがある人が多いのではないのでしょうか。


頭髪は黒色、スカート丈は〇センチ


見た目に関わる校則です。私が学生の頃も徹底されました。

でも、コレって何で必要なんでしょうか?

髪の色が勉学に何か影響を与えるでしょうか。

制服の有無が関係するでしょうか。

こんなことを言うと、ヘンな格好をした奴が社会に受け入れられるはずがないと言う人が出て来そうですが、そもそも、規格外の人間を受け入れない仕組みを作ったのは企業や学校や国です。

そして、社会に出たら当たり前のようにスーツを着ますが、はっきり言ってスーツを着なければならないようなケースに遭遇する人が一体名人いるでしょうか。

亜熱帯気候の関東で汗を流しながらスーツを着なければならない理由ってありますか?

少なくとも私は無いです。

つい最近こんな記事を見かけました。

大手アパレルメーカーに入社したら、スーツ着用となり、個性が無い人だらけといった内容です。

もし、UNIQLOやGUなどのファストファッションの店員さんが、みんな同じスーツでかしこまった格好だったらどうでしょうか。



お店に入りずれぇ……



そんな気分になります。

それに、みんな同じ格好した人達にファッションについて語られても説得力がありません。

バグだらけの世の中

世の中には色んなルールが存在します。ルールを守ることでみんなと同じという安心感を得たい気持ちは分かります。

しかし、ビジネスにおいてスピード感や合理性が求められてくる世の中にて、本当にそれらのルールを守る必要があるのか。また、何のためにそのルールを守るのかが問われる時が来ています。

また、今回紹介したルールのバグはほんの一部です。労働基準法など、もっと生活に影響力があるバグも沢山あります。(そのうち記事にしたいと思います)

世の中のルールについて、今一度、考え直してみないといけない時代になってきているのかもしれません。







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