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中3専門塾で、たまに使った早押しピンポン

中3専門塾で使っていた早押しピンポン。
少し利用してみたいことがあって、今日、棚の奥から引っ張り出しました。
調子の悪いものがあるので、電池を変えたり、分解して調整したり。
まぁ、今回は大人が使う予定なので、多少不具合があっても大丈夫でしょう。

これが中学生となると、違います。
この早押しピンポンを配るや否や、ピンポンピンポン鳴らしだし、
「先生!オレのだけ、ちょっと反応遅いんですけど!」
と、大不正を告発するかのような口ぶりで、口をとんがらせて抗議してきます。
「私の、鳴らない〜〜」
と、瀕死のような悲しみぶりです。
押し方が弱いんだと思うよ。

こういう「回答早い者勝ち」のようなクイズ形式のやり方が嫌いな生徒もいます。
ドキドキしてしまって、逆に集中できないのです。
私もどちらかというと、こちらです。
だから、そういうタイプの子が一人でもいるクラスでは使いませんでした。
生徒全員が、勝負大好き肉食系、みたいなクラスでは、皆ものすごく集中するツールです。
彼らは、どこにスイッチを置くか、どこに手を置くといいか、いやそもそもこの装置を手で持った方がいいのでは?と、正答すること以上に、早押しをすることに全神経を集中させます。

ただただ押したくて、正答がわからなくてもピンポンピンポン鳴らす生徒もいますので、
そういう場合は、誤回答3問目で発言権なしのXをつけたマスクをしてもらったりしたこともあったなー。

この早押しピンポンは原始的で、押せば反応するので、誰が一番に押したかは自動的にはわかりません。
私が前から見て
「はい!◯◯くん、早かった!」
「あー!惜しい!△△さんとばXXくん、ほぼ同時!僅差で、はい、△△さん!」
と、ジャッジして回答権を与えます。
これについてはなぜか誰も文句を言わず、
私のジャッジを尊重し、
もうそれどころじゃない、という感じでキーンと集中しています。

これをやると、その後の授業でも集中力とやる気が上がるのも、興味深かったです。

中学3年生。
正義感と従順さの共存。勝負のかけどころが混沌。講義以外なら大体面白がる。
いろいろ、おもしろかったです。


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