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お笑いからオリジナリティを考える

よく、「完全に0の状態から新しいものを作ることは不可能だ、新しいことは既存の組み合わせである」的なことを聞きます。
確かにその通りですね。

僕がこの言葉を最初に意識したのは、小学生の頃、つまり30年以上前のあるバラエティ番組がきっかけでした。

皆様、「天才たけしの元気が出るテレビ」をご存じでしょうか。
ビートたけしさんが中心となり、演出はテリー伊藤さんが担当していた伝説のバラエティ番組です。

〇早朝シリーズ(早朝バズーカ 早朝ディープキス 早朝ヘビメタ)
〇予備校シリーズ(ボクシング プロレス サッカー)
〇ヘビメタシリーズ(なんと、XJapanがでてました!!)
〇どっきり滑り台
〇勉強して東大に入ろうね
etc…..
と今挙げたのは、ほんの極一部です。
とにかく、この番組は企画が斬新(というか今だと過激)で面白かったことを今でもはっきり覚えています。

結局、この番組は11年続いたのですが、最も印象的だったのは番組の最終回でたけしさんが、
 この番組でバラエティのパターンはやり尽くしたと思う
的なこと仰っていた場面です。

子供ながらに、もう新しいお笑いは見られないのかなあと、ショックを受けたものです。

たしかに、元気テレビを基準に考えると、後続のバラエティ番組は全て元気テレビの亜流のような気がします。
ですがこれは決して面白くない、というわけではなく笑うことは笑うのですが、僕の頭の片隅には元気テレビの記憶がチラホラと見え隠れするのです。

そう思ってお笑い番組を見てしまうと、どうしてもシラケてしまい結局「あえて見る必要はないかな」という気持ちになってしまいます。

しかし、パターン的には分かりきっていながら、どうしても絶対に笑ってしまう芸人さん(達)がいます。

それは
志村けんさん
ダチョウ倶楽部さん
吉本新喜劇の皆さん
です。

こちらの皆様方の芸風はベタといいますか、とてもシンプルなものであり、日本人であればだれでも知っているネタばかりです。

でも、笑ってしまうんですよね。(笑)
何故なんでしょうか?

まるで「来る!」とわかっていても、絶対に躱すことのできないパンチのようです。

冒頭の様に、僕は何事においても、オリジナルは色々なものを組み合わせて作るものだ、と思っています。
しかし、もしかしたら
無駄を削り極限まで研磨したものに、真のオリジナリティは宿るのではないか
と思うようになりました。

シンプルイズベスト!


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