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レポート:《星魂接続 パーフェクト・ワールド》と闇のエンジェルコマンドについて


0.まえがき

今回は下記の順序で話を進めます。

0.まえがき
1.《星魂接続 パーフェクト・ワールド》について
2.闇のエンジェルコマンドについて
3.この記事の狙い
4.相性がいいと思ったサポートカード
5.テスト
6.反省点
7.さいごに

本題は3.からです。
1.と2.に関してはクリーチャーや種族コンセプトについて少し触れているため、既にご存じの方は読み飛ばしていただいても結構です。

1.《星魂接続 パーフェクト・ワールド》について

<デザイン>

DM22-EX2 ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~ より

<効果>

  • EXライフ

  • W・ブレイカー

  • カードが自分のシールドゾーンから墓地に置かれた時、
    それが自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つディスタスまたは
    ディスペクターなら、出す。そうでなければ、手札に加える。

  • 自分の他のクリーチャーすべてに「ササゲール2」を与える。

<小話>

まず、今回のコンセプトは「カードが自分のシールドゾーンから墓地に置かれた時、~。」の効果を使うことです。
次に、7コストの光文明のドラゴンということとディスタス、ディスペクターという種族のおかげで様々なサポートが受けられます。
しかし、そうやって出したこのクリーチャー自体もサポート色が強いことが欠点です。
光/闇/自然のディスペクターはあまり相手のゾーンに干渉できず、サポート色が強い傾向にある気がします。
また、このクリーチャーが収録されているパックの光/闇/自然の多色クリーチャーもサポート色が強い気がします。
一部例外はありますが、そういう印象です。

2.闇のエンジェルコマンドについて

こちらは種類が多いため一例(《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》)を紹介します。

<デザイン>

DMEX-03 ペリッ!! スペシャルだらけのミステリーパック より

<効果>

  • T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)

  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、他のクリーチャーをすべて破壊してもよい。そうしたら、自分のシールドをすべて墓地に置く。

<小話>

闇のエンジェルコマンドはE2時代にプッシュされたコンセプトです。
闇単色のエンジェルコマンドで、自身のシールドを代償に効果を発動することができます。
《ウェディング・ゲート》という「進化でも光でもないエンジェルコマンドを2体までバトルゾーンに出す。」効果を持った《ヘブンズ・ゲート》を模した強力なサポート呪文もあります。

DMD-08 変形デッキセット DX鬼エンジェル より

しかし、悲しいことにほとんどの効果がアタック時限定になっています。
特に痛い点として、唯一のドローソースであるクリーチャーがドローするためにはアタックしないといけない点です。

DMX-22 革命 超ブラック・ボックス・パック より

他にも歯がゆいポイントがありますが、今回は割愛させていただきます。
この使いづらさはデュエプレの方ではかなり改善、強化されました。
紙の方の強化としては、低スペックのディスペクターが2種類増えただけでした。

DMSD-18 キングマスタースタートデッキ ジェンドルのディスペクター より
DMRP-17 王来篇拡張パック第1弾 王星伝説超動 より

3.この記事の目的

1.2.を読まれた方は既にお気づきだと思います。
今回この話題を挙げたのはなによりも

《星魂接続 パーフェクト・ワールド》の「カードが自分のシールドゾーンから墓地に置かれた時、~。」効果を闇のエンジェルコマンドのシールド破壊効果で発動させよう。

と思い立ったからです。

単純に《黙示録、それはラグナロク》を使うのではなく、
もっと面白いカードやコンセプト使ってを楽しみたい。

と思い立ったからです。

私としてはド派手な効果を持ち、見た目もかっこいい《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》を使いたい気持ちも大きいです。

4.相性がいいと思ったサポートカード

ここからは雑多にカードを挙げてそれについてのコメントを書き込んでいきます。
一般的に採用されがちなキーカードや自分なりに相性の良さを感じたカードをピックアップしたので、基盤になりうるカードやこれを読んでいるあなたが採用しているカードが書いてない場合もあります。
その点につきましてはご了承ください。

・Dの楽園 サイケデリック・ガーデン

DMEX-06 絶対王者!! デュエキングパック より

《ウェディング・ゲート》の効果で《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》と一緒に出した闇のエンジェルコマンドを守るために使います。
特に、《偽りの星夜 ブーケトス》等の除去耐性がないリソースカードが対象になります。

DMX-11 大決戦オールスター12 より

また、Dスイッチの効果で薄手の防御力を強化することもできます。
5コストなので、各種キーカードとコストが被り、扱いずらい(と感じてしまう)ことが弱点です。

・Dの地獄 ハリデルベルグ

DMR-21 革命ファイナル 拡張パック第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣 より

《ウェディング・ゲート》の効果で《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》と一緒に出した闇のエンジェルコマンドの効果を2倍にするために使います。
特に、《偽りの星夜 オレオレ・ダークネス》や《偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル》といった強力な出た時効果を2倍にします。

DMR-07 エピソード2 ゴールデン・ドラゴン より
DMR-07 エピソード2 ゴールデン・ドラゴン より

こちらも5コストなので、各種キーカードとコストが被り、扱いずらい(と感じてしまう)ことが弱点です。

・ドラゴンズ・サイン

DMEX-06 絶対王者!! デュエキングパック より

主に《星魂接続 パーフェクト・ワールド》の射出台です。
《星魂接続 パーフェクト・ワールド》はブロッカーを持たないため、普通にシールドをブレイクされてしまう可能性が高いです。
そうなると狙いの効果が使えません。
そのため、ブロッカーを付与させてあげて少しでも狙いの効果を使いやすくしてあげましょう。

また、このカードを採用する際は《真・龍覇 ヘブンズロージア》と次に紹介する《真聖教会 エンドレス・ヘブン/真・天命王 ネバーエンド》を採用してあげると楽しいです。

DMBD-14 クロニクル最終決戦デッキ 龍魂紅蓮譚 より

・真聖教会 エンドレス・ヘブン/真・天命王 ネバーエンド

DMX-26 ファイナル・メモリアル・パック ~DS・Rev・RevF編~ より

主にフォートレス側で使用します。
減ったシールドをササゲールの破壊効果で元通りにするために使うことが目的です。

・ディスタス・ゲート

DMRP-18 王来篇拡張パック第2弾 禁時王の凶来 より

ディスタス限定ですが、手札だけでなく墓地やマナゾーンからも出せる効果が魅力です。
こちらも《星魂接続 パーフェクト・ワールド》の射出台です。
《星魂接続 パーフェクト・ワールド》の狙いの効果の関係上、ディスタスもそれなりに採用することになると思うので、非常にコンセプトにはマッチした射出台です。

・祈跡連結 ミルザビ・ミラ

DMRP-19 王来篇拡張パック第3弾 禁断龍VS禁断竜 より

ディスタス限定の《Dの地獄 ハリデルベルグ》のDスイッチ効果のようなものです。
こちらは何度でも使えるため、強力なディスタスを使いまわせることが魅力です。
効果が、破壊時ではなくターン終了時であることと、ディスペクターが対象でないため、《星魂接続 パーフェクト・ワールド》のササゲール付与効果で調子に乗っているとかえって盤面が弱くなってしまうことが弱点です。

・凶忍連結 ヒドラサマル

DMRP-17 王来篇拡張パック第1弾 王星伝説超動 より

貴重な手札補充カードであり、《偽りの星夜 ブーケトス》の代用です。
EXライフ持ちでパワーも《偽りの星夜 ブーケトス》より高く、ブロッカーを持ち、いつでもブロッカーを付与してくれるため、非常に優秀です。
《真・龍覇 ヘブンズロージア》を採用している場合、《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン/天命讃華 ネバーラスト》も採用することでターン終了時にバトルゾーンに出すことができるようになります。

DM22-RP2X ゴッド・オブ・アビス 第2弾「轟炎の竜皇」超刺激パック より

・戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー

DMRP-20 王来篇拡張パック第4弾 終末王龍大戦 より

光/闇/自然文明のディスペクターで貴重な手札補充カードです。
こちらはディスタスとディスペクターのコストを直接軽減してくれます。
パワーが14000にも関わらずWブレイカーなところと、コストに対してサポート色の強すぎる効果が弱点です。
ただ、なんでも回収できることは非常に優秀ではあるため、連鎖的に出すことができた場合は圧巻の手札を揃えることができます。

5.テスト

現段階のカードプールでなんとか形にできないかと思い、ひとまず数種類作って少し試しました。
ここでは見た目はいい感じの3種類を紹介します。
また、今回はデッキ紹介ではないため、各カードの解説は行いません。

・ウェディング・ゲート採用型

こちらは《ウェディング・ゲート》を採用するにあたって、闇のエンジェルコマンドを多めに採用する必要がありました。
そのため、今回は《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》と《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》のデザイナーズコンボに加え、自分のバトルゾーンを巻き込まない《告白の堕天 ゼクシィ》と更なる展開が見込める《聖霊左神ジャスティス》を採用しました。

・Disカルセ・ドニー型

DM22-EX2 ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~に収録されたカードたちを軸にして構築しました。
特に《Disカルセ・ドニー》から《原始龍覇 ジュラ=デッドマン》を出すことができる点がおしゃれポイントです。
《Disカルセ・ドニー》と《原始龍覇 ジュラ=デッドマン》を採用するにあたって闇のエンジェルコマンドは更なる展開用の起爆剤として採用枚数を抑えめにしています。

・ドラゴンズ・サイン採用型

こちらはとにかくコスト軽減クリーチャーを多く採用して大型ディスペクターの大量展開ができるようにしました。
《ドラゴンズ・サイン》が主役になっている以上、闇のエンジェルコマンドは更なる展開用の起爆剤として採用枚数を抑えめにしています。

6.反省点

動きと構築の考え方が古いことが分かりました。
それでは、それぞれの反省点に触れていきます。

・動きが古い

現代デュエルマスターズでは5コストの動きが非常に重要です。
典型的な例は《ナウ・オア・ネバー》から《龍風混成 ザーディクリカ》を出し、《ロスト・Re:ソウル》を唱える。が挙げられます。

それに対して今回の構築はどうでしょう。
《ディスタス・ゲート》を唱えるにしても、《ドラゴンズ・サイン》を唱えるにしてもそれは更なる大型クリーチャーを次のターンに召喚するための中継でしかありません。
これでは通用しません。

以上のことから1つ目の反省点は、
5コストも払って相手を妨害するためのビッグアクションが取れていない。
つまり、動きが古いこと。
です。

・構築の考え方が古い

現代デュエルマスターズにおいて、コントロールデッキは受け札の枚数が非常に多くなっており、場合によっては20枚以上の受け札が採用されています。
それほどまでに対面するデッキの攻撃力が高くなっているというわけです。

一方、今回の構築では受け札が8枚しか採用されていません。
これは2008年くらいの環境であればまだいい方であります。
しかし、今は2023年です。
ちょっとしたビートダウン相手にもかなりの苦戦を強いられます。

以上のことから、2つ目の反省点は、
固定枠がそれなりにあることを差し引いても、
相手側のキルターンをかなり悠長に考えすぎています。
つまり、構築の考え方が古いこと。
です。
そうなる原因としては1つ目の反省点が大きな要因となります。

7.さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は《星魂接続 パーフェクト・ワールド》と闇のエンジェルコマンドの可能性について考えていきました。
闇のエンジェルコマンドはこれから強化があるのかないのかわかりませんが、光/闇/自然に関するディスタス、ディスペクターに関しては直近で強化があるのでもう少しだけこの組み合わせについて考えてみたいと思います。


さて、その強化の話についてです。
8/5に「レジェンドスーパーデッキ」第4弾『禁王創来』が発売します。
そこで現段階で紹介されているカードが光/闇/自然文明を持つカードでした。

DM23-BD1 デュエル・マスターズTCG レジェンドスーパーデッキ 禁王創来 より

<効果>

  • EXライフ

  • W・ブレイカー

  • このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。
    その中から、コスト6以下のディスタスを2枚まで出す。
    残りを好きな順序で山札の下に置く。

  • 相手の、多色ではないカードを使うコストを2多くする。

DM23-BD1 デュエル・マスターズTCG レジェンドスーパーデッキ 禁王創来 より

<効果>

  • ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)

  • このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それが多色カードなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。

今回の構築の強化になるかは分かりませんが、光/闇/自然の文明を持ったディスタスやディスペクターが増えることは考える幅が広がるため、嬉しいことです。


最後に、改めてここまで読んでいただきありがとうございました。

それではまた次に読んでいただける日まで―。


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