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何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.2

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#考えていること

「わたし」と「あなた」を区別する

「わたし」と「あなた」を区別する

「よそはよそ、うちはうち」

子ども時代に、こんな印籠を親に見せられたことはありますか?

わたしは「みんな持ってるんだよ!」という子どもの説得あるあるセリフを吐いたことが、おそらくありません。だから、そのセリフを親に言われた記憶もありません。当時から、レッツゴーマイロードな子どもだったので。

ただ、子どもの頃に教えられる(諭される)、この「よそはよそ、うちはうち」という感覚って、大切なのではな

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スマホ依存ならぬ、アウトプット依存

スマホ依存ならぬ、アウトプット依存

 最近、ようやくスマホユーザーになりました。その昔、ガラケーを持つのも遅くて周りをヤキモキさせていたので、わたしらしいペースではあるのだけれど。

 スマホに変えたのは、別に欲しくなったからではありません。周りが持っているからという理由だとしたら、とっくに変えていたでしょうから、そういうわけでもありません。単純に、仕事で必要になったから。ただそれだけの理由でした。

 使いこなしてはいないし、相変

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物語は終わらない

物語は終わらない

めでたし、めでたし。ハッピーエンドで終わる物語の締めの一文です。

子どもの頃、この言葉で終わる物語に、一体どんな感情を抱いていたのかは、あまり憶えていません。ほっとしていたのかなあ。それとも、物語が終わってしまうことを残念に思っていたのかな。

大人になって思うことは、ハッピーエンドなんて、死ぬそのときまでない、ということ。

当たり前だけれど、白雪姫だって、シンデレラだって、「めでたし、めでた

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その重さがあるから深海に潜れる

その重さがあるから深海に潜れる

ある物事のとらえ方は、ひとによって異なる。

……ということは、至極当たり前のことすぎて、あらためていうようなことでもないのだけれど、最近しみじみと、そう思う。

誰かにとっては些細なことだとしても、それは万人には当てはまらない。こころの奥底で、がっちり受け止めて、何ならそのひとの人生に影響を及ぶような、そんなとらえ方をするひとだって、いるんだ。

たとえば、ネタをネタとしてわかってもらえないと嘆

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