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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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2016年11月の記事一覧

ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム

ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム



何度聴いてもグッとくる。

《政治的な強いメッセージがあるから》ではなくて《音楽がすごく強いし、切実でヒリヒリしていて、同時に非常に美しいから》だと思う。音自体がコンシャスなんだよ。そこでやっぱりロバート・グラスパーのピアノがすごいなと。

その場で最も適切なフィーリングを当たり前のように奏でるって実はとんでもなくスゲーことだよなと思うし、ここに(=今、2016年のアメリカに)必要なピアノは過

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「怒るひと、怒らないひと」

「怒るひと、怒らないひと」

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スイスイ
1985年生まれ。元メンヘラ現100%リア充のエッセイスト。
現在cakesで「メンヘラ・ハッピー・ホーム」連載中。

サクちゃん
1978年生まれ。シングルマザーのクッキー屋。
娘のあーちんはほぼ日で連載中のイラスト

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書くことはこわくない(オニオンリング宣言)

書くことはこわくない(オニオンリング宣言)

わたしたちは、あらゆる思いこみのなかで生きている。いいとかわるいとかではなく、ほとんどのことは思いこみだ。ただし、その思いこんだものだけが世界だとも思う。

たとえば、わたしはこどもの頃、日焼けも即吸収して真っ黒になるタイプで、それは次の夏まで続くので、常に肌の色が黒かった。こどもにとって夏の「真っ黒」は誇りですらあったので、コンプレックスではなかったけれど、とにかく「自分は地黒だ」と思っていた。

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あーちんと仕事のこと

あーちんと仕事のこと

わたしの娘あーちんは中学2年生で、1週間の職場体験という取り組みで、10代続く庭師のもとに師事して働いている。早朝から、苗木を運ぶ手伝いや職場の掃除、焼却炉の掃除、近隣の住宅周りの掃除などをしているそうで、とてもいい経験だなと思って見ている。

こういう取り組みを、文科省は「キャリア教育の推進」として、学校と社会のつなぎめをなくそうとしているのだけれど、大勢への教育に対して、社会にでることは「個」

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「東京事変」になりたい

「東京事変」になりたい

気づけば、毎日聞いている。気づけば毎日、口ずさんでいる。

あまりにもナチュラルすぎて、正直意識すらしていない。

スマホケースもパソコンケースも、愛用しているストールも、あら不思議、彼女のグッズで満たされ、全身ユニクロならぬ全身「椎名林檎」グッズで街を闊歩していることもある。

というくらい、椎名林檎が好きだ。10年以上、愛が止まらない。

が、しかし、今日は彼女が2003年から2012年に解散

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【日記/73】幸せになるにはどうすればいいか、私は知っている

【日記/73】幸せになるにはどうすればいいか、私は知っている

二十年ぶりくらいに、水着の跡がくっきり残るタイプの日焼けをしてしまった……。ビーサンでぺたぺた歩くのも、同じく二十年ぶりくらいな気がする。

さて掲題の件だが、「幸せになるにはどうすればいいか」という問いに対して、私はある絶対的な解答を知っている。「あなたの幸せの定義はあなた自身が決めるのよ」などというまどろっこしい話も、今回はナシだ。

ずばり、それは「なるべくあったかいところで美味しいものを食

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自分の気持ちを言葉にできない話

自分の気持ちを言葉にできない話

涙が止まらない

今日の夜、NHKで引退後の宮崎駿を密着したドキュメンタリーをやってた。イッテQを見終わって、スマホいじってたらいつの間にかNHKに切り替わってて、なんとなく見始めた。ジブリ好きの妹がチャンネルを変えたんだと思う。

すごく感動した。
いや、うーん、一言でまとめると「すごく感動した」で間違いないんだけど、でも違う、そうじゃない、もっともっとすごいものを感じた気がするんだよなぁ。

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