何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.4

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ノート

あなたにほめられたくて。

こんなことを公言してしまうのもどうかとは思うけど。

書き手としての自分を冷静に考えてみたとき、ぼくはそんなに優秀な人間ではないと思っている。謙遜ではなく、ポーズではなく、つくづく本音でそう思う。書きながらぐるぐるの道に迷い込むのは毎度のことだし、もっとうまく書けるはずなんだけどなあ、との思いはこの歳になっても消えることなく、もしかすると20代のころのほうがもっと自信満々に、どうだ、これ以外にない

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スローライフ。フツーライフ。

日が高くなりはじめてから目を覚まし、布団に横たわりながらスコット・フィッツジェラルドの短編集『冬の夢』に収められた「罪の赦し」を読み進める。緊張感を含んだ物語が繊細な描写とともに進んでいく。

読書がひと段落すると、洗面所へ行って髭を剃る。奥さんが沸かしてくれたお風呂に入るためにドアをあけると、湯気がもわっと漏れ出てくる。浴室いっぱいに充満した湯気のおかげで湯船につかる前からあったかい。地味な幸せ

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弱火でトロトロ書くように。

昨年のある暑い夏の日。額に汗がじんわりとにじむ夜。彼はうちの自宅へとやって来た。彼がいったい誰なのか、ぼくにはわからない。そんなぼくは顔に笑みを作っていたが、その仮面の奥はというと…自信がなかった。なんなら少し、困り気味だったかもしれない。それくらいに、ぼくには彼の存在の意味がとんとわからなかったのだ。

しかし、妻は彼のことを知っていたようで、快く我が家に招き入れていた。「うれしい!」と弾むよう

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「ただひたすら褒め合う会」が控えめに言って最高だった話

こんにちは。褒められてますか?

 ぼくは昨日褒められすぎまして、ついウーロンハイを飲みすぎまして、まだあたまがちょっとクラクラしているなかこれを書いています。

 ……あ、昨晩、「ただひたすら褒め合う会」という飲み会を開催しましたので、緊急レポートします。

 そもそもはこのツイートが始まりでした。

 結論から言いますと、褒め合う飲み会、通称「ほめ会」は、全員がハッピーになりますし、控えめに言

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「バーフバリ」を観ると、自分がほんの少しでもビジュアルの仕事に関わっていると言うのが恥ずかしくなるくらいのスゴさを感じる。音楽も素晴らしい。くだらないことしてないで、あと10年くらい不眠不休で頑張ろう。

語彙力低下レビュー「バーフバリ~王の凱旋」

\ \ バーフバリ!! バーフバリ!! //

いや、まいったねこりゃ…。数多の映画好きさんがレビューされているので、私はなんも言うことねぇっす!と思ってたけども、観たら言いたくなる。「これだけ言わせて!」とかいって、2万字とか書けそう。頼まれても無いのに、広報活動に勤しみそう。…そんな映画でした「バーフバリ」。

どうしようかな…コレ。どこから手を付けようかな…。インドの、映画なんですけどね…。

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その「日常」のために、何が必要か。

(考える順番んん…!!!)

と、心の中でツッコむことが多いので、ここで吐き出そうかと思う。

彼氏が欲しい、結婚したい、という女性に「どんな人がいいの?」と聞くと、スラスラ答え慣れている人は多いけれど、「(付き合って or 結婚して)どんな日常を過ごしたいの?」と聞くと、答えられる人が全然いない事に驚く。

デンジャー。実に、デンジャーである。

好きな人と一緒にいれば、なんでも楽しい♡というの

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感動の言語化と、育てること。

noteをはじめて、丸2年経った。

はじめは、日々考えていることや自分の意見をメモ的に記録しておくのに良いなあ、と思っていたけれど、いつからか( これは、脳の言語化筋肉の、とても良い筋トレになるな )と思うようになった。

実際、自分の感情や感覚の言語化が、しやすくなってきている気がするし、日常的に、自分の意見を口に出す時にも、普段から使っている筋肉なので動かしやすいなあ、と思うことが多々ある。

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「知っていることなのに、初めて知る」

Vu Jà Dé(ヴ ジャ デ)

デジャヴ(既視感)の逆である。

先日4年半ぶりにリリースされた、細野晴臣さんのニューアルバムのタイトルで、初めて知った。ヴジャデ。なんとなく口に出したい言葉、ヴジャデ。

デジャヴの逆だね、と頭で理解しつつも、アルバムを聴いみて、どのような意図でつけたタイトルなのか気になって、インタビューを読んだ。その中で、以下のような解説があった。

よく知っていることなの

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空へと放つ赤い点滅

こんにちは。
今回は、昨年末に刊行されたての伊波真人さんの歌集「ナイトフライト」とその収録連作「冬の星図」のことをお話しします。

もともと今回以降、各回では一人の歌人を中心に、連想した他の短歌を引いて繋げてテーマでまとめ上げる、という構成を予定していました。しかし、ちょうど今週タイムリーに入手した歌集があり、読み込んでいるうちに思いの外まじめな話ができそうだったので、今回はまじめに評をのべる回と

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