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#エッセイ
スローライフ。フツーライフ。
日が高くなりはじめてから目を覚まし、布団に横たわりながらスコット・フィッツジェラルドの短編集『冬の夢』に収められた「罪の赦し」を読み進める。緊張感を含んだ物語が繊細な描写とともに進んでいく。
読書がひと段落すると、洗面所へ行って髭を剃る。奥さんが沸かしてくれたお風呂に入るためにドアをあけると、湯気がもわっと漏れ出てくる。浴室いっぱいに充満した湯気のおかげで湯船につかる前からあったかい。地味な幸せ
弱火でトロトロ書くように。
昨年のある暑い夏の日。額に汗がじんわりとにじむ夜。彼はうちの自宅へとやって来た。彼がいったい誰なのか、ぼくにはわからない。そんなぼくは顔に笑みを作っていたが、その仮面の奥はというと…自信がなかった。なんなら少し、困り気味だったかもしれない。それくらいに、ぼくには彼の存在の意味がとんとわからなかったのだ。
しかし、妻は彼のことを知っていたようで、快く我が家に招き入れていた。「うれしい!」と弾むよう
「特別なじぶん」と「平凡なじぶん」が編みだす世界のひみつ
一見似ても似つかぬふたつの項目を見比べたら、実は根っこの原理は同じだということがある。
2年くらいまえに、「ストレングスファインダー」なる、個人の気質や能力を5つのカテゴリーに分類してくれる、いわゆる性格診断をやったのだけれど、その5つのうち「着想」というタイプが含まれていた。
他の4つは「達成欲」「学習欲」「内省」「収集心」だったが「着想」だけが少し異質で、でも説明を読めばとかくドンピシャだ
給食、体育、図工が好き!な理由
仕事の関係で「教育」や「学び」について、調べることが多い。
子どもの頃は、勉強って嫌なものの一つでしかなくて、掃除当番くらい嫌だった。逆に給食や体育、図工は大好きで、それっと明確に何に繋がるかが子どもながらに理解していたのかもしれないと思った。
そんな壮大なことではなくて、給食=お腹いっぱいになる、体育=動くの楽しい、図工=なんか作れる。本当それだけのことなのに楽しみで仕方なかった。コツコツと努
意味をなさない言葉が宙を舞い
ノイズキャンセリングの隙間を抜けて風の音がボーボー流れ込んでくる。テクノロジーVSネイチャーの攻防を聞き分ける。ネイチャーの圧倒的勝利。そんな遊びをしてる間に204番のバスが到着する。
足の悪いおじいさんが、ゆっくり乗り込むのを待って温かい車内へ。いつもの通り満席満杯すし詰め状態である。おじいさんは無事に座れたようで何より。
バスの中は老人5割。外人4割。若者1割。
これが修学旅行シーズンとな
健全な自信を持つには?
「自信を持ちましょう」と言われて、「はい、わかりました」と自信を持てることって、まぁまずないですよね。そうやって持った自信というものは、自信ではなく、ただの妄想です。
根拠のない自信が大事だと言われたりします。それも必要なことだと思います。思いますが、ずっとそれだけでやっていくのは、やっぱり妄想です。
たとえばぼくには、文章に対する自信がありません。読んでくださるみなさんがどう思われるかわかり