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メールから自動でfreee取引を作成しよう! その4 - 雛形取引を保存する

前回の記事で、メールの本文から取引作成に必要な情報をオブジェクトで抽出することに成功しました。

次のステップは、抽出された情報をもとに、freeeで新しい取引を作成するですが、こうしたパターン化された定型の取引に関しては、事前に雛形を用意しておき、金額や発生日等必要な情報だけを更新するやり方がスムーズです。

今回は、雛形取引の作成とテンプレート化したオブジェクトの保存についてご紹介します。


雛形取引をまず作成する

まずフリーの画面で以下のような新しい取引を作成します。

未決済取引を作成するのがポイント

雛形を作ると言う事は、毎回この取引をコピーして、金額と発生日等必要な部分だけを変更して登録するイメージです。

deal_idをfreeeの画面から確認する

作成した雛形取引が、freee上に残ったままではマズイので、この取引の情報をGoogle Apps Script(以降GAS)のプロパティストアという機能を使って保存していきます。

まず雛形取引をGASで取得するために取引を特定する識別子であるdeal_idを確認します。

このdeal_idは、実はfreeeのUIから確認することができます。

まず、取引の詳細画面にある仕訳帳というボタンをクリックします。

すると仕訳が表示されるのですが、ここで注目するのは開いたページのURLです。このURL内にdeal_idが記載されています。

今回で言うと、URLの末尾にある2144805896がdeal_idです。

deal_id=以下の部分

事前準備

このスクリプトには、freee APIを利用します。以下のマガジンで解説している事前準備が必要です。

注意と免責事項

スクリプトはテスト環境で動作テスト済ですが、ユーザー個々の環境で動作しない場合があります。

またGoogle Apps Script(以降GAS)はじめ、各種APIやサービスの仕様変更によって動作しなくなる場合があります。

一部のスクリプトでOpenAIのChat API(Chat GPTに相当)を利用しています。そのため、出力結果が必ずしも期待している内容にならない場合があります。

以上を踏まえ、本記事はコードの共有のみを目的としており、動作保証やサポートは必ずしもお約束しません。

賞味期限(管理人によるバグ修正や仕様変更に伴うアップデート対応期限)は本記事公開後3ヶ月とします。ただし、利用しているAPI等の大幅アップデート(破壊的変更)があった場合はこの限りではありません。

また、このスクリプトの使用から生じるいかなる結果に対しても責任を負いかねますので、ご自身のテスト環境で十分にテストを重ねた上で、使用者の自己責任にてのみご使用ください。

雛形取引をプロパティストアに保存する

deal_idがわかれば、freee取引オブジェクトを取得して、その内容をプロパティストアに保存することができます。

プロパティストアは、設定情報や一時データの保存に利用することができる機能です。

ということでスクリプトはこちら。

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