ムスタンへの旅 03 ( 入域 )
アッパームスタンへの始点となる町カグベニで一泊を過ごし、これから首都ローマンタンに向かうためにアッパームスタン入域パーミットのチェックをACAPの事務所で受けることになる。
しかし今回チェックと共にここで告げられたのは
「今は峠に雪が多く非常に危険です。十分にリスクを理解し歩いてください。危険だと判断したら先に進まないでください」との警告。
・・え!?。。。 今なら歩けるよ。という情報で入って来たのに!
と一言でかけたが、 このようなことは海外では普通に起こること。
それに飛行機の費用やパーミット等の費用も戻らないので進むしかない。
はたして この先どうなるのか?? できる限り自力でも情報の収集を行い、ポカラの友人にもサポートの強化を頼んで出発することになった。
カグベニからはカリガンダキの右岸を渓谷沿いに進む。
途中丘を越えタンベという小さな村を過ぎ一つ丘を越えツサンの村に到着。
時間的にはこの先のツゥレまで進むことが可能だが 問題は宿。
冬季になると避寒のために多くの人々がムスタンの地を離れポカラやカトマンズなど大きな町に移動し、この地に残るのは家畜に飼料を与えたり雪から家を守るために残る人々だけとなる。また外部から訪れる人もほぼ皆無となるので宿という宿は閉まり宿泊する場所を探すのも大変になるので遅い時間に村に到着したくない。 そのためツサンまでを本日の行程とした。
しかしやはり宿探しに苦労してしまい、冬季閉鎖している宿の人を探しだしなんとか泊めてもらえることになった。
@ 写真は曇天の為、別日に撮影したものが含まれます
- ツサンの紹介 -
カリガンダキ川にナルシング川が流れ込む所に位置し、カグベニからジープで来た場合この地でこれより先に進むジープに乗り換える必要がある。
アッパームスタンの交通の要所でもある。
村の周囲には昔の人々が住んだ洞窟住居跡が残りチベット文化の色が一層色濃くなってくる。
Chhusang (ここではツサンと表記 ムスタンの地名表記は難しく ローマ字表記の場合幾つも表記名が出てきます。またムスタン人の発音も聞き取れない音もあるためカタカナ表記もマチマチ。ご了承ください)