ポールの素材について カーボンは強い?? アルミは??
私たちはポール素材に限ったことではないですが素材について 判っているようで判らない 知っているようで 知らないことが本当に多くあります。
たとえばチタンは 軽くて 強い というイメージですが それ以外にも
錆が発生しない(一般的に言われる意味での錆)etc 素材として完璧なメージがあります。
しかしその反面 熱伝導性が悪いので熱効率が悪かったり 簡単には加工できない加工性の悪さ 等々 マイナス要素もある素材でもある事を知らない方もいらっしゃいます。
(そのためPOTなどはできるだけ薄く仕上げ その不利な状況をも覆す
性能を引きだしています。)
さてトレッキングポールですが 一般的に使われる素材は2種類
ドライカーボンと超高力アルミです。
そしてFIZAN関連で頂くご質問を纏めると
どちらが素材が強いのでしょう!?? ということになります。
FREELIGHTのお答え
素材の差は用途によって違うのですがポールとして限られた分野で言うと強いのはアルミです。これには驚かれる方も多いかもしれませんが
ポールメーカーのSKIレーシングモデルを見ていただくと一目瞭然だと
思います。
LEKIの今年度モデルを見てもカーボンとの複合素材の1モデルを除いて全てアルミモデルなのです。※1
素材選択の目安
:カーボンパイプはアルミパイプと比べて軽量で細くなおかつ
整形しやすい。 そのため空気抵抗が少なくでき 振り出しを
重視するデモモデルなどで多く使われています。
:アルミパイプは強度面で優れるため、ハードな状況下が想像される
レースモデルなど強さを重視したモデルに使われています。
:またこの他に 転倒などで大きな衝撃を受けた際にはアルミは折れ
にくいが曲がり。カーボンは曲がることはないが、その状況だと
折れる。と言った素材特性もあります。
トレッキングはレースではないのでバランスを取ったり 補助として使うのならカーボンでもアルミでもかまわないはずです。
しかし実際は トレッキングのような刻々と状況が変わるような場合、
悪条件下でストックに無理な力がかかることが想定される場面は無いでしょうか?長時間の歩行で疲れ、ストックワークが荒くなり 不用意な突き方をしてしまいませんか?
下りでストックに体重を乗せることはありませんか??
このような状況を総合的に想定してFIZANではノルディックウォーキングモデルのみ一部カーボンモデルを製造し トレッキングモデルは全て
アルミモデルのラインナップです。
(ノルディックウォーキングは一定の状況下で使われることが想定される
ためです)
いかがでしょうか? 両者がほとんど同じ構造で 同じ状況下の場合 現在の技術では超高力アルミのほうがドライカーボンよりはトレッキングという場合において強いと言えると思います。
仔細情報
※1
2011年度において スコット ケルマ レキ シナノ等 有名SKIレーシングポール製造メーカーで レーシングモデルにカーボンがあるのは スウィックスだけです。その他のメーカーでは すべて超高力アルミを使ったモデルを生産しております。