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嫌いなものからひとまず逃げろ!

キウイフルーツ。

学校給食で出る、半分のアイツ。


なんとなく、ずっと嫌いだった。
いつも残すか、誰か食べたい人にあげていた。

しかしその日は運悪く、
「残しちゃいけないんだよ!嫌いでも食べなきゃダメ!」
と言ってきた意地悪なクラスメートがいた。

本当に本当に嫌だったけど、
勇気を出して、半分のアイツを銀のスプーンでほじくり食べた。
ちょっとだけスプーンの先に乗せて、口に入れただけでもダメだった。
ちょうど昼休みになったから、みんな外へ出て行った。
3分の1くらい食べた後、
意地悪なクラスメートの目を盗み、残した。
とてもじゃないけど完食は無理だった。

急いで片付けて、わたしも校庭に出た。
まだ口がイガイガして気持ち悪かった。

「キウイフルーツ食べ終わった?」とか聞かれたかもしれないがよく覚えていない。
頭がボーっとしていた。足に力が入らない。
口もまだイガイガしているし、吐きそうで気持ち悪い。
うんてい付近でうなだれていた。
しゃがんだり、気を紛らわすためぶら下がったり。
その次の授業は体育だったが、まだ気持ち悪かったから見学にしてもらった。
意地悪なクラスメートは、「嫌いなもの食べただけで大げさだ。」と思っていただろう。 

こうして、なんとなく嫌いなもの、から、
"本当に嫌いなもの"にヤツは昇格した。

自ら進んで食べることはなくなった。
味も別に好きではない上、気持ち悪くなった経験から。

そしてヤツと思わぬ場所で再会する。
フルーツパフェ、ミックスジュース、杏仁豆腐に小さく切られ盛り付けられていたり。
意外に女子の好きそうな食べ物や、お店に隠れている。
場の空気も壊したくないし、いちいち弾いて食べるのもめんどうだなぁ…小さいし、我慢して食べよう。を繰り返していた。
その度に、帰ったら気持ち悪くなったり、下手したらすぐに「ちょっとトイレ行くねっ」てなったり。

友達の前ではうまく振る舞っていたが、
変な汗が出ていたし、何を飲んでも治らない口のイガイガ、今にも横になりたいくらい気持ち悪さを隠して、帰宅まで我慢していた。

ついに、ヤツに殺されかける日が来る。

大事な演奏会を控えていた日。
自分の代わりはいないに等しい。

昼食の最後に、季節のデザートの中にヤツは隠れていた。
見た目は美しい、グラスに入ったゼリー。
赤が基調で、夏なのでスイカをイメージしたデザートだ。

だが、気になる。
スイカのタネを現したような
黒いツブツブは何でできているのか?

野生の勘だ。ヤツのような気がした。

私は近くのスタッフに聞いた。
「こちらはなんのフルーツを使っていますか?」「スイカを使っています。」

「キウイフルーツは無いですよね?」

「はい。」
…確実にそう答えていた。

その回答を信じ、口に運んだ。
うーん。ちょっとキウイフルーツに味似てるんだよなぁ…。
周りにの子にも、なんかキウイフルーツに似てない?って聞いた。
入ってる気がしてならない。

「ごちそうさまでした。」
食べ終わり、そう言った瞬間だった。


口、喉のイガイガが始まった。
変な汗が出てきた。

近くにいる同期に、
「ごめん!キウイフルーツだわ。
わたし、リハ出られない!!」

昼食後にリハーサルだったが絶対無理だと確信した。
同期はわたしの言動を意味不明に感じたと思う。

一目散にトイレへ走った。
足もフラフラ、ガクガクだった。
人の目も気にしてられなかった。
急がないと、吐く。気持ち悪い。
理性と本能がごっちゃになっていた。

同期の優しさ…宿泊予定だったため、
ホテルの部屋の鍵を開け、寝てなと案内して、指揮者の先生には事情を説明しといてくれた。

横になっても気持ち悪さが治るまでは時間がかかった。
病院に行くことも頭によぎったが、アレルギーという確証がないから、対処法もないのではないかと思っていた。

その時だった。
「あれ?キウイフルーツってアレルギーなのかな?」

今更すぎる。
なんせ、"嫌いな食べ物"で片付けていたから厄介だったのだ。

演奏会本番には徐々に体も戻り、無事演奏は終わった。
調べてはないけど、これからは、
「キウイフルーツアレルギーってことにしよう。」
そう心に誓った。笑

そのデザートにキウイフルーツがない、と回答した方、寝ていたら部屋に来た。
シェフに確認したら、やっぱり入っていたと、ちょっと笑っていて、本当に死にそうだったので腹たちました…。

アレルギーとして事件になっておかしくないぞ。
働いていた時に事件にはならなかったけれど、
お客様へのアレルギー伝えミス、表記ミスが近くのお店であったと聞いたりした時は、自分の体験を思い出しました。
無責任に答えないよう、細心の注意を払うようにと、体験談を踏まえてスタッフに話したりしてたなぁ…。

アレルギー検査をしたのは、
社会人になってからだった。

皮膚科に行ったついでに。
血液検査ですぐできますよ、と。
調べた項目は、"キウイフルーツ"と"卵"

あれ?卵?
キウイフルーツと同じ、野生の勘だ。笑

職場で手荒れなのに何十個も卵を割ったり、ゆでたまごの殻をむいており、ものすごく痒くなっていったのがきっかけだが。

これまた給食のゆでたまごの白身が苦手だったのと、
小さい頃は卵かけご飯も気持ち悪く、生卵が食べられなかったから怪しいと踏んだ。
むしろ今は卵は好きだが、大人になってからも半熟卵を食べるとたまに気持ち悪くなる。

後日、結果が出た。

キウイフルーツ、C。
卵(加熱しない卵白)、B。

先生からは、「キウイフルーツは絶対に食べないでください!」と言われた…。
卵は、子供なら控えてもらうレベル、大人なら食べても問題なし。様子見て食べてね、と。

はじめからアレルギーな故、
嫌いという野生の勘、防衛反応が生じていたのかと思っている。

好き嫌いと、侮ることなかれ。
嫌いな食べ物が、アレルギーだったという話。

だいぶ昔のニュースで、学校給食のキウイフルーツで、数名アレルギー反応が出てしまった事例もあるみたいね。

「好き嫌いはいけません!」
「食べ終わるまで居残り!」

やられた時も、見てる時も辛かったけど、闇雲にやったらダメだよなぁ。

もしかしたら、
本当に身体が食べちゃダメ!と拒絶してる場合があるのではないかと、自分の経験談です。

学校の先生はこのご時世、気をつけていらっしゃるかと思いますが…

わたし、どちらかといえば偏食だったけど、
給食で野菜も全部無理、もやし一本しか食べられなかったりしたけど、今は野菜普通に食べられます。

成長と共に克服したり、
あとは本当に美味しいものに出会えたらまた変わるよねぇ!

(コーヒーもなんだよん!苦い、酸っぱいだけじゃないの!
本来の甘み、フルーティさに出会えたらそれは素晴らしい…舌が超えちゃう。笑)

さらにさらに後日…
季節のジャムトーストにヤツがいた…。

季節、春ならイチゴジャムかと思っていた…の写真。
今回の野生の勘は、思い込みでした!!がーん!

嫌いなものは無理しない!!

逃げ恥じゃないけど、嫌いなものから逃げようじゃないか!
嫌いじゃなくなったら近づけば良いさ!
食べ物以外もそう。本能、野生の勘ってある。
まさに今の自分の状況に近いかも。

自分の直感を信じろ!!
逃げるは恥だが役に立つ!









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さくらいのじゆうちょう

さくらい氏(25)の自由帳。大学卒→コーヒー屋→無職うぃる! さくらいワールド。(#さくらい史) おもしろい人生になるかもしれないので書き留めます。

コメント2件

はじめまして。すごい。キウイフルーツは野生の本能でわかっていたのですね~
私はバナナが苦手なんです。これもアレルギーかもしれないですね(笑)
おくれましたが、フォローさせていただきました。
犬バカnoteですが、よろしくお願いします。
ちい坊さん
科学的に証明はされてないことだと思いますが…急にピーン!と来た感覚は大事ですね!笑
こちらこそよろしくお願い致します。
記事に癒されています(^^)
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