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【フリーズラボ】 ISGと急速冷凍の共通点は「時間のコントロール」にありました (前編)

みなさんこんにちは、フリーズラボ(freeze-LaBo)です。

フリーズラボは、千葉県にある、急速冷凍技術を用いた食と生活のイノベーションを起こす実験室です。noteでは、日々研究室で起きている活動と、またこの活動で拡がるコミュニティの話題から、「ミライの食」について、考えていきましょう。

まずは、フリーズラボの運営会社、ISG(アイエスジー)がなぜ急速冷凍技術に取り組んでいるのか、ご紹介したいと思います。

LPガスの販売で実現してきたこと

ISGは、1884年(明治17年)に、米の販売店「石井商店」として創業しました。1934年に、創業の地である東京本所相生町から千葉県市川市菅野へ移転、戦後間もない1950年7月に薪炭の卸売業を目的とした株式会社石井商店を設立。1964年にLPガス販売に本格的に参入しました。

現在ISGの4代目、代表取締役会長兼社長執行役員の石井誠一は、ISGのビジネスの本質について、「時間」という切り口を大切にしています。
「ISGは、代々、薪やガスといった燃料を売ってきましたが、あるとき

時間を売っている

と気づきました。

今でも炭火にこだわる料理店があるように、じっくりと焼き上げる点で、薪や炭での調理は捨てがたい調理方法です。しかし多忙を極める現代の生活において、三度のご飯を火起こしから始めることは、もはや現実的ではありません。

電気やガスは一瞬で調理を始められる、圧倒的な速さがあります。またお米を炊きながら、あるいはパンを焼きながら火を使って同時に調理できるように、時間の価値を増幅することができます」

私たちの生活は、もはや電気やガスといったインフラなしには考えられませんし、そのインフラが止まると社会全体が大きな影響を受けます。しかし前述の通り、インフラがない生活をしていた時代もあったわけで、必ずしも絶対条件ではなかったはずです。

こうしたインフラがもたらしてくれた「時間の効率的な使い方」が前提となったからこそ、後戻りできない「当たり前」や「便利」となったのです。こうして、ISGは時間軸を変えることを実現してきた会社だということに気づいたのです。

今までは、時間をより短縮する、多重化する、加速する方向へと展開しました。しかしISGと急速冷凍技術との出会いは、それを全く逆の可能性に気づかせてくれたのです。(つづく)

freeze-LaBoでは、飲食店や飲食チェーンの経営者の方々、不動産や投資家の方々にラボに来て頂き、様々な実験にご参加頂きたいと考えております。ウェブサイトで詳しくご案内しています。


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