見出し画像

NJRPG非公式プレイエイド/【強化スクラッチとサンプルニンジャ】 V1.3

2019/6/15 V1,1「生い立ちとマイナースキル」に対応。ファンメイド対応の文言を追加。

2020/1/12 V1.2 初期アイテムについての文言を追加し、ルールを明確化。また、中級レベル以上のスクラッチビルド案を追加。

2020/4/28 V1,3 「ノーカラテ・ノーニンジャ!」適用に関しての特殊ルールを追加。

「ニンジャスレイヤーRPG」の基本ルール下において、新しくニンジャを作成する際は、能力値や所持アイテムをダイスで決定することになっている。これは複雑な計算や思考なしで簡単にキャラクターを作成できる、という点で非常に優秀なものである。

しかし、ルールに慣れ、複雑なプラグインを導入するようになると、「自分の今作りたいビルドに向いたニンジャができない」「弱いニンジャだと間違いなく足を引っ張る」「アイテムが出目によって価値が違うのは不公平ではないか」「はじめから▶▶のサイバネを身に着けたい」などの不満が出てくる事もあるだろう。公式のスクラッチルールは能力値しか決められず、さらに合計値が低いためこれらの需要を満たす事は出来ない。

この記事では、基本ルール環境からプラグイン環境に移行するにあたって有効であろうニンジャ作成ルールや、サンプルキャラクターを提示する。適用するかどうかは、NMの判断や、プレイヤーとの合意をとって行うべきだろう。

ニュービービルド・強化版

このデータは、初期キャラクターを作成する際に「ある程度の能力を担保し」「拡張性を高める」ためのスクラッチビルドデータである。ひどいサンシタではないが、「成長の壁」に至るほどでもない。長く使って行くのに適した能力だ。また、ファンメイドのジツ・ソウルはダイスによるニンジャでは6を出さなければ選ぶことはできない。そのようなジツを使いたい人にもオススメだ。

キャラクターに求める強さによってNMはポイントを上昇・下降させても良いだろう。

◉ニュービー・15スクラッチビルド
15点のポイントを割り振って、キャラクターを作成する。
【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】:能力1につき1ポイント。5→6のみ2ポイント。最低1、最大6。
【ジツ】:能力1につき2ポイント。最大3。ジツの種類はプレイヤーが自由に選択する。
初期アイテム:初期資金として【万札】10を持つ。さらに能力値ポイントを1消費する事によって【万札】10を得る事ができる。(最大2まで消費可能。)
スキル習得:『テッポダマ系』のみ1ポイント、それ以外は2ポイントで1つ修得。どちらにせよ1個のみ。

※『ノーカラテ・ノーニンジャ!』適用について:スクラッチビルドに際して、NMの許可があればジツを取得する代わりに、1ポイントを消費して「ノーカラテ・ノーニンジャ!」を適用する事ができる。得られる効果は公式のものでなく、以下のものから1つを選ぶこと。
・「5」の能力値1つを「6」に上昇させる。
・【万札】20以下のアイテム1つを獲得する。
・▶▶か▷▷のサイバネ1つを無償で埋め込む。
・現在の能力値で取得可能な◉スキルを1個無償で得る(作成時の取得制限に引っかからない)

以下※マークはオプションルールである。NMの許可が取れた時のみ使用すること。特にアーチ級憑依者は成長と共に他キャラとの性能差が大きくなり、またシナリオ的な扱いも大きくなる。要注意だ。
※ふわふわローン:1アイテムorサイバネのみ、万札20以内。
※生い立ちとマイナースキル:【万札】10を放棄する、あるいは1ポイントを消費する事によって取得可能。ただし44『未覚醒のアーチ級ニンジャソウル憑依者』は不可。
※アーチ級ソウルの憑依者:3ポイントを消費。

中堅以上のスクラッチビルド案

高難易度のシナリオをテストしたい、手早く強いデータでイクサしたい、精鋭部隊のロールを楽しみたい、1つのジツやソウルの可能性をデータを組んで確かめてみたい…など、初めからある程度以上の強さのニンジャを製作し、運用する事の意義は大きい。ここでは、段階に沿って中堅以上のニンジャのスクラッチ・ビルド案を提案する。これは便利ではあるが、同時にキャラクターの「成長の楽しみ」を奪いかねないものでもある。これで製作したキャラの取り扱い(特に複数のプレイグループを跨ぐ場合)は注意する事。※オプションルールはニュービービルドと同じ扱いとする。

◉中堅ニンジャビルド1(アデプト級)
20点のポイントを割り振って、キャラクターを作成する。
【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】:能力1につき1ポイント。6→7のみ2ポイント。最低1、最大7。7にできる(【成長の壁(1)】を越えられる)能力値は1つだけである。【ノーカラテ・ノーニンジャ!】適用時は、2つまで越えられる(ポイント消費はそのまま)
【ジツ】:能力1につき2ポイント。3→4の場合は、3ポイント。最大4。他の能力値に7の物がある場合、ジツを4にする事はできない。ジツの種類はプレイヤーが自由に選択する。
初期名声:任意の【名声】を5得る事ができる。ただし、【名声:フリーランス】の場合、3となる。
初期アイテム:初期資金として【万札】30を持つ。さらに能力値ポイントを1消費する事によって【万札】10を得る事ができる。(最大2まで消費可能。)
スキル習得:最初の1個は、1ポイントあるいは【万札】10を消費する事で取得可能。2個目は、2ポイントあるいは【万札】20が必要。(最大2個)
◉中堅ニンジャビルド2(マスター級)
25点のポイントを割り振って、キャラクターを作成する。
「壁越え」ポイント:2点持つ。これは、「成長の壁」を突破するか、【ジツ】を3→4、4→5にするのに必要。また、1点につき【万札】30に変換する事もできる(逆は不可)。
【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】:能力1につき1ポイント。最大値は10。
【ジツ】:能力1につき2ポイント。最大5。
初期名声:任意の【名声】を8得る事ができる。ただし、【名声:フリーランス】の場合、4となる。
初期アイテム:初期資金として【万札】40を持つ。さらに能力値ポイントを1消費する事によって【万札】10を得る事ができる。(最大3まで消費可能。)
スキル習得:最初の1個は、1ポイントあるいは【万札】10を消費する事で取得可能。2個目以降は、2ポイントあるいは【万札】20が必要。(最大値なし)
◉精鋭ニンジャビルド(シテンノ・シックスゲイツ級)
30点のポイントを割り振って、キャラクターを作成する。
「壁越え」ポイント:4点持つ。これは、「成長の壁」を突破するか、【ジツ】を3→4、4→5にするのに必要。1点につき【万札】30に変換する事もできる(逆は不可)。「成長の壁(2)」を越える際、あるいは【ジツ】を5→6にする際は2ポイント消費する。
【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】:能力1につき1ポイント。12→13にする時のみ2ポイント必要。最大値は13。
【ジツ】:能力1につき2ポイント。最大値は6。
初期名声:任意の【名声】を15得る事ができる。ただし、【名声:フリーランス】の場合、10となる。
初期アイテム:初期資金として【万札】50を持つ。さらに能力値ポイントを1消費する事によって【万札】10を得る事ができる。(最大5まで消費可能。)
スキル習得:最初の1個は、1ポイントあるいは【万札】10を消費する事で取得可能。2個目以降は、2ポイントあるいは【万札】20が必要。(最大値なし)

プラグイン環境サンプルキャラクター

基本ルール環境から、プラグインデータを全て扱う環境に飛び込むのは言わばコトダマ空間のデータの奔流を直接浴びせるような事だ。よっぽどの適応力の持ち主でも無い限り理解力の限界に到達し、わけがわからない、という状態になってしまうだろう。選択肢を突然多くしすぎる事は危険だ。

ここでは、各種プラグイン・データを少しずつ利用したサンプルニンジャデータを掲載する。上記の「ニュービービルド・強化版」で作成されている。改変も含めて自由に扱って欲しい。

また、これらのシートはくりーむ氏の作成した拡張型キャラクターシートを元に制作されている。使用する場合は左上の「ファイル」からコピーを作成するか、ダウンロードして印刷するなどすること。


①竜の拳闘士

使用プラグイン:ソウル拡張:近接格闘(ドラゴンの系譜)スキルの拡張
概要:近接格闘系ニンジャのソウルから力を引き出して戦う格闘ニンジャ。非常にタフ。ボックスカラテ由来の連続攻撃を持っており、低ニューロンを生かして回避ダイスをなくした敵にトドメを刺すのが基本的な役割になる。
おすすめ成長・改造方針:近接ソウルによって得られる「タツジン」の種類を変えてみるのが最初の改造として望ましい。【ソウル】が3に上がれば、それぞれの「タツジン」がどのような強みを持つかが理解できるだろう。なんにせよ、このキャラに必要なのはカラテだ。なるべく早くカラテの「成長の壁(1)を越えたい所。

②ニ丁拳銃

使用プラグイン:銃器の拡張
概要:高精度なタツジン・オノミチ社製拳銃を二丁扱い、連射で攻撃するニンジャ。二丁拳銃は連射3を持つ強力な状態であり、高いニューロンと合わせて回避ダイスを削れる。ただ、攻撃難易度が高くなってしまうため、攻撃専念できる状況を作れるように立ち回るべし。
おすすめ成長・改造方針:銃の問題点としては、「時間差」がない事や、近接距離戦闘が出来ないこと、攻撃難易度が高いことなどがある。【ワザマエ】を成長させ「◉タツジン(ミリタリー)」を習得したり、「生体LAN端子+」をインプットしてLAN直結銃の2丁拳銃に変える、など様々な方針が取れるだろう。また、マキモノでジツを習得し、拙作「テッポウ・ニンジャクラン」のソウルを身に着ければ様々な銃器戦闘の拡張が可能だ。

③光弾の放ち手

使用プラグイン:基本5種のジツの拡張、ジツ拡張サイバネ
概要:ジツ拡張サイバネによって無理矢理ジツの力を強化しているニンジャ。その反面基礎能力値がひどいことになっているが、精神力消費なく撃てるカラテミサイルによって継戦能力は高い。雑魚を散らしつつ、LV4ミサイルも狙っていこう。サイバネ暴走と移動には注意。
おすすめ成長・改造方針:基礎能力は上げやすいため、1セッションを越えるとグッと楽になる。とくに【脚力】はヒキャクがあるとは言えサポートする必要があるだろう。また、ジツを他のものに変えることで別の戦い方が可能になる。カトン、カナシバリのような直接攻撃系ジツと「○○・マスタリー」があれば何も出来ない、という事はないはずだ。

④機械仕掛けの半神

使用プラグイン:サイバネの拡張について
概要:カタナと内蔵型マシンピストルを使い分ける、サイバネ使いのニンジャ。内蔵型銃器はカタナと干渉せず、遠近両用で多彩な戦術を使い分ける事が可能だ。カタナで難易度こそ上がっているものの、ワザマエ6によって連続側転の成功率も高い。器用な戦いができるだろう。
おすすめ成長・改造方針:「ノーカラテ・ノーニンジャ!」を生かしてマキモノでスキルを獲得したり、サイバネを埋め込んでいくことでどんどん強化できる万能戦士だ。しかし、どちらにも【ニューロン】減少や精神力負荷、狂気などのペナルティが存在する。【精神力】を担保する必要があるだろう。

⑤毒牙の強襲獣

使用プラグイン:バイオサイバネの拡張について
概要:バイオサイバネヘッドと毒牙、そしてヘンゲヨーカイ・ジツによって戦闘するニンジャ。サイバネの基本ダメージ2と高ダイス数での「毒牙」、「サツバツ!」によって致命傷を狙うことができる。ワザマエが低く側転が安定しないが、精神力も低いためヘンゲは切り札にしよう。
おすすめ成長・改造方針:低い能力値の安定性を確保したら、バイオサイバネを極めていきたい所。「▲▲バイオサイバネヘッド(重度)」や、「△△肉体破壊」は強力。毒牙を活かすなら他部位のバイオサイバネをつけてもいいかもしれない。ただ狂気には気をつけよう。

⑥不確定な切り札

使用プラグイン:ニンジャソウルの闇についてアーチ級のルールについて ジツの拡張について
概要:アーチ級のソウルを宿し、炎を纏って近接戦闘を行うニンジャ。
アーチ級は覚えることが多いため、プラグインに慣れてから試すといいだろう。『暗黒カラテ衝動』はどれも大変なのでNMと相談して決める事。「★カトン・パンチ」で高火力の近接格闘を行ったり、通常の「カトン・ジツ」で範囲攻撃を行ったりできる。
おすすめ成長・改造方針:より【カラテ】を高めて「★カトン・パンチ」を活かす方向か、【ジツ】を高めてカトンでの攻撃に特化するか、という所である。何にせよアーチ級憑依者は強力であり、どの方向に向かっても強さを発揮するだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?