このシナリオは、「ニンジャスレイヤーRPG」用のソロアドベンチャーである。サンシタとしての生活に心がしんどい人間性を残したニンジャ達にオススメできるシナリオとなっており、危険な戦闘こそ多いが、それなりの報酬、そして義のために戦ったという実感を得る事ができるだろう。

ニンジャ作成＆エントリー

参加条件…新規作成or累計【DKK】3以下の継続ニンジャ。

ニンジャの作成においては、公式のソロアドベンチャー手引、あるいは拙作「強化スクラッチ」の使用を推奨する。

また、シナリオの性質上「人間性の楔」を持つニンジャを使用するのもしっくりくるだろう。

プロローグ

ここは重金属酸性雨が降り注ぐ悪徳の街、ネオサイタマ。力を持たねば無残に闇へと消えるばかり。ニンジャという力を得た者も、より大きな檻に囚われ、非道ニンジャ組織であるソウカイヤに従っていた。…それは、君にとって不本意な事であった。

そんな鬱屈とした毎日を送る君に、ある日一通のオリガミ・メールが届く。差出人は「コマンダー・ジシュカ」…聞いたことのない名前である。旧式のリボルバー拳銃を象ったそれに書かれていたのは、一つの傭兵依頼であり…そして、反逆への先導であった。

「このメールが届いた者は、私が見込んだ正義の心を持つ者であると考えている。…暗黒メガコーポの暴虐を止める為に協力してほしい。秘密と報酬は保証しよう。我々はリボルバー・レジスタンス。抵抗組織だ。その行動が世界を少しでも変えるのだ」

何かの罠か？それとも抜き打ちのテストか？…本物だとして、そのような抵抗組織がソウカイヤや暗黒メガコーポに太刀打ちできるのか？…多くの疑問と逡巡が君の頭を巡る。…しかし、君は決断した。この呼びかけに乗る事を。君は一路、集結地点であるアカバ・ストリートへと向かった。確か…あそこは、ソウカイヤがオムラと協力してジアゲを行おうとしていた場所だ。

本編

◆ブリーフィング

🎲ドーモ。私はコマンダー・ジシュカのエージェント、「モーターキューブ」だ。彼は既に戦闘を開始している。檄文への応答、感謝する。勿論、働きにはそれ相応の報酬で応えるつもりだ。そして、今日のミッションは私が君をサポートしよう。

🎲ミッションの前に、君にはこれを貸そう。（『幻』のカンジが彫り込まれた黒いメンポだ）これは、正体を隠匿するためのニンジャレリックだ。これによって、君のソウル痕跡から正体を看破するのは相当困難になる。偽名を考えておけ。

🎲ミッションは単純、ストリートを襲うオムラ・ソウカイヤのジアゲ部隊を撃退し、住人を救助する事だ。今の所ニンジャ戦力は投入されていない。迅速な遂行によって、今夜の作戦を諦めさせるに足る戦果を得る事ができるだろう。

◆ストリートでの戦闘

🎲ム、早速クローンヤクザ部隊が住人を追っている。君の出番だ。【ワザマエ】判定（難易度:Normal)でスリケンを投げ、連中を撃退するぞ。ダイスを振る前に【精神力】１を消費すれば、この判定を確実に成功したことにできる。これは以後の判定でも同じだ。

「グワーッ！」🎲判定に成功した場合、君の投じたスリケンはクローンヤクザ部隊に次々に突き刺さり、それを壊滅せしめるだろう。素晴らしい戦果だ。君には【RvP】を1点進呈する。【RvP】は、リボルバー・ポイントの略称だ。このミッションにおいて、君がどれだけ住人を守る事ができたか…その指標になる。当然、報酬の計算に使われるぞ。

🎲判定に失敗した場合、クローンヤクザ部隊の半分は君の方を向き、チャカ・ガンによる攻撃を仕掛けてくる。「ザッケンナコラー！」回避判定（難易度：Normal）を行い、失敗すると【体力】を１失う。二度目の攻撃によって部隊は撃滅できるが、追われていた住人は殺されてしまったようだ…

🎲当然ながら、【体力】が０になってしまった場合、君はここで爆発四散し、脱落となる。…すまんな、我々の戦いに巻き込んでしまって。

🎲気を取り直そう。ストリートはクローンヤクザや通常のヤクザ部隊によって襲われており、まるでアビ・インフェルノ・ジゴクだ。当然ネマワシが行われており、NSPDは来ない。…ニンジャが来ていない以上、あの死神も現れないだろう。ブッダは寝ている。我々がやるしかないのだ。

🎲ストリートの各所で、住人を救出する。君は【カラテ】判定、【ニューロン】判定、【ワザマエ】判定を一回ずつ行う。どれも難易度はNormalだ。成功した分だけ住人を見事に救出し、【RvP】を2点ずつ得る事ができる。

🎲判定に失敗した場合は、反撃に遭い【体力】か【精神力】を１失う（どちらを失うかは君が決めてくれ）。…それでも、君の行動により住人は助けられる。一回の判定につき、【RvP】を１点ずつ入手する。

🎲三回の判定は済んだだろうか？…おや、ストリートの中央に展開しているのはモーターヤブだ。今回の作戦の要と言える存在だろう。アレを撃破してしまえば、作戦は頓挫するな。準備はいいか？

◆モーターヤブとの戦闘

機動制圧型モーターヤブ （種別：戦闘兵器）
カラテ 6  体力　6
ニューロン　2 精神力　-
ワザマエ 6 脚力3
『オムラ・ショットガン』遠隔攻撃、小銃、近接射撃可能、ダメージ２

『モーターヤブは賢く強い！』🎲どうやら奴は暴徒制圧に特化したタイプで、重ガトリングは搭載していない。一気に仕掛けるぞ。【カラテ】【ワザマエ】【ニューロン＋ジツ】のどれかを選び、君は攻撃を行う事ができる。難易度はNormalで、成功すれば１ダメージを与える。『ビガーッ！？』もし、【カラテ】判定の出目に「６」が２つ以上あれば「サツバツ！」となり、ダメージは３点になる。

🎲君がルールブックを持っているなら、『近接攻撃』『遠隔攻撃』『ジツによる攻撃』と読み替えても良い。戦闘スタイルやスキル、ヒサツ・ワザを駆使すれば、より容易にモーターヤブを撃破できるだろう。

🎲モーターヤブの体力が残っているなら、反撃が来る。回避難易度はHardで、当たると２ダメージだ。…よく注意しろ。もし回避に自信がないなら、【精神力成功】を使用する事だ。

🎲モーターヤブの【体力】が０になれば、戦闘終了だ。即座に【RvP】を1d3+1獲得する。モーターヤブが破壊された事によって生き残っていたヤクザ達も撤退していくぞ…我々の勝利だ。いや、あれは？

◆分岐

🎲嫌な予感がする…今すぐ2d6を振ってくれ。その出目が現在の【RvP】より上ならば、何も起こらない。これでミッションは終了だ。エピローグまで進んでくれ。もし、現在の【RvP】以下の目が出た場合は…

「どうにも上手くいってねェと思ったら、こんな所で邪魔が入ってるとはなァ…イヤーッ！」

🎲これは！今すぐ難易度HARDの回避判定を行ってくれ。もし失敗すれば、【体力】に３点のダメージだ。何が何でも避けろ！

「どこの野良ニンジャ共か知らねェが、レジスタンスだァ？巫山戯るのもいい加減にするんだな。」

「ドーモ、ソニックブームです」

◆逃走せよ！

🎲なんて事だ…まさかこんなにも早くシックスゲイツ級のニンジャが出てくるとは！君はソウカイ・ニンジャだから彼の事はよく知っているだろうが、逃げろ。勝ち目はない！

🎲合計の判定成功数が５に達するまで、【脚力】で難易度Normalの判定を行ってくれ。当然だが、一度判定する度にソニックカラテが君の背後から襲いかかってくるだろう。先程と同じく、回避難易度はHARD、ダメージは３だ。コマンダーが今向かっている。信じてくれ！

→成功数が５に達する

「ちょこまかと鬱陶しい、逃がす気は…」BLAM！BLAM！BLAM！ソニックブームの足元に銃弾が突き刺さる。「イヤーッ！」君を飛び越えて、黒ずくめの影が彼と相対した。「ハン、テメェが親玉か？ソウカイヤに楯突くとはいい度胸じゃねぇか、エェ？」「悪いが貴様らに従う道理は無い。無謀を笑いたければ笑え。その口に銃弾を撃ち込んでやろう。…ドーモ、コマンダー・ジシュカです」「ドーモ、ソニックブームです」

🎲コマンダーが到着したようだ。今の内に脱出するぞ！

◆ミッション終了な

エピローグ

🎲今回はこの危険なミッションに付き合ってもらい、感謝している。君の力が無ければ、ストリートを守る事はできなかった。…これが報酬だ。今はゆっくりと休んでくれ。

報酬…【万札】５＋（【RvP】×2）、余暇３日。 【DKK】がある場合は、-2する。

🎲我々はこれからも戦い続ける。もしかしたら、また君に助けを求める事があるかもしれない。…その時はまた、よろしく頼む。さらばだ。

ソロアドベンチャー「リボルバー・レジスタンス」完。