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人は思い出とリンクして心が動く

レコードがまた
ブームになっているようです


会社員だったころ
お茶の水が乗り換え駅で
よく、神保町の中古レコード屋に通っていました


当時はまだ
普通に路上や喫茶店で
煙草をふかしている女も男もいましてね


やる気のなさそうに煙草をふかす店主は
文句ひとついわず
何時間でも自由にいさせてくれました


私は映画のサウンドトラックと
ビートルズを主に買っていました


断捨離ブームに乗っかって
色んなものを捨ててきましたが
レコードは捨てなかった


なんだろう
思い出がつまっているんですよね
音楽だけでなく
そのジャケットを見つけたときの情景や
雪の降る寒い冬の空の下
ダッフルコートを着て
赤いマフラーと手袋をつけて
ひとり、神保町を歩いていた頃の私


感動というものは常にそこにあるものではなく


そのときの情景や
色、匂い、音、言葉


そういうものがあなたの五感にしみついているものが
あとになって、あぶりだされて
何かのきっかけで甦るときに感動が生まれるんです


早くに父親を亡くした友人は
こう言っていました


「酒好きでどうしようもない父だったけどね
 こんな父親、いなくなればいいと思ったこともあったけどね

 どういうときに泣くか知ってる?
 父の記憶を思い出したときじゃないのよ

 父が無造作にくしゃくしゃに丸めた
 煙草の紙箱を見つけた時
 すべての思い出とリンクして
 涙が溢れ出すの」



感動する言葉というのは
常に、あなたの内から湧き出るものです

人の真似をしたところで本当の感動は生まれません
あなたが感じた言葉でないと
人の心を揺さぶることはできません

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