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国際通りでナンパを断ったらブスって言われた話

はあちゅうさんの半径5メートルの野望という著書の中で、合コン相手にブスと言われたエピソードがある。
そんなひどい男いるのかと憤ったけれど、わたしもタイトルの通り、沖縄の国際通りでブスって言われたやん!

今から書くことは昨日、親友と2人で石垣島を訪れたときのことを振り返っていたら、降りてきたエピソード。
別に記憶からこぼれ落ちていたわけではない。
正面きってブスって言われたことは後にも先にもないから、そう簡単には忘れない。
ブスと言われた情けなさに加え、一緒にいた親友と疎遠になっているから、思い出したくない記憶になっているんだろう。

石垣島で数日バカンスを過ごした後、沖縄で1泊2日過ごすというスケジュールだった。
石垣島から沖縄に到着後、首里城をさらっと観光した。
夜ご飯は親友の親戚(当時沖縄在住)の方にご馳走になった。
親戚の方と別れた後は、親友とわたしの2人で国際通りをぶらぶらと歩いていた。

そのときにタイトル通りの出来事が起こった。
酒の回った若い男性数人組が、なんとなく目の前にいた女性2人組に声をかけて、こころよい反応が得られなかったから、ブスって言っただけなのだ。
深い意味なんてないし、向こうは絶対に覚えていないのだ。

さらに絡まれることはなく、無事にホテルに帰り着くことができた。
わたしはみじめで仕方なかった。
この旅行に出発する当日に彼氏に振られていた。
別れることは覚悟していたけれど、そんなタイミングで振られるなんて思っていなかった。
わたしがこの旅行を楽しみにしていたように、親友だって楽しみにしていたはずだ。
石垣島でのバカンスのときに、振られたことを打ち明けることはできなかった。
ずるずるとタイミングを見失い、親友に告げられないまま過ごしていた。

多分二人で「ブスとか言ってきてあいつらむかつくよね」、「本当失礼しちゃうよね」って言い合えれば、もっと心が軽くなっていたと思う。
だけど、卑屈になっていたわたしは、そんなセリフすら口にできなかった。
ブスって言われたのはわたしだけかもしれない。
フォローしたつもりが親友を傷つけるかもしれない。

なんだか暗い気持ちのまま、わたしたちはテレビをつけた。
そして、なぜかVODでAV鑑賞をすることになった。
料金は払っていないので無料の部分だけ。
わたしたちがチョイスしたAVはハンバーガーショップとM字開脚を組み合わせた謎の設定だった。
それまでAVを見たことがなかったわたしにも分かった。
これはどう見ても王道ではないぞと…。

わたしは翌日体調を崩した。
連日の食べ過ぎ・飲み過ぎのせいか、失恋の痛手のせいか、ブスって言われたショックか、はたまたシュールなAVのせいか…。
朝から体調は良くなかった。
ホテルから免税店に向かう途中で、体調はどんどん悪くなっていった。
免税店に到着後は香水コーナーで完全にやられてしまった。
免税店のトイレは個室が広くて、倒れこむにはもってこいの場所だった。

その日のうちに飛行機に乗って自宅に帰り着いたはずなのに、あんまり記憶がない。
那覇空港でお土産を買っていたときのことはなんとなく覚えている。
親友はわたしの体調を気遣いながらも「彼氏にお土産はいいの?」と聞いてくれた。
わたしは「そんなの買わなくていい」という一言に全てを込めた。
親友はすべてを悟ってくれた。

たらればが意味のないものだと分かってはいるけれど、思わずにはいられない。
変に気を使い過ぎずに、もっと早く弱みを見せられていたら…。
ブスと言われたことを軽やかに笑い飛ばせていれば…。
あんなシュールなAVに出会うこともなかったのかもしれない。



この記事を読んでザワザワ・モヤモヤした方、ぜひ♡スキ♡お願いします。
同じように、ブスって言われてムカついた方もぜひ。


↓この失恋の話も少し出てくるよ


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