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大好きなドラマ

お気に入りのドラマ「リバーサルオーケストラ」が終わってしまいました。
ちょっとオケロスです。西さいたま市の三流オーケストラが再起していく、という物語で、クラシックの曲がふんだんに流れ、父と一緒に聴いていたころを思い出させるドラマでした。

主演は市の職員だが、実は天才ヴァイオリニストであった、初音(門脇麦)と、市長の息子でドイツで活躍していた世界的指揮者、朝陽(田中圭)。
市長(生瀬勝久)が、地元オーケストラ「児玉交響楽団」が新ホール杮落とし公演を満席にする、と公言してしまったばかりに、跡目を狙う市議から
これでもかという嫌がらせを受ける。市長は息子を呼び寄せ、初音をメンバーに迎え、楽団立て直しに奔走します。

見どころは、初音が少女のころ、オーケストラ会場から逃げ出してしまったトラウマを克服しながら、その天才ぶりを発揮していくところと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が劇中の「児玉交響楽団」として出演するところ。

最初「児玉交響楽団」の練習風景が映し出された時は、その下手ぶりが見事でした。こんなにうまく下手にひくのは、プロでなければできない技です。音は割れるは、リズムはバラバラ、こういう演奏がきけるのは逆に貴重です。初音がコンマス(コンサートマスター)として参加したことで、オケの音が見事に生き生きと蘇り、メロデイという川を身を寄せて流れていく花びら(花いかだ)のようになる。このシーンは何度も見直してしまいました。(もちろん全編録画してあります)

初音役の門脇麦ちゃんの演奏シーンも見事で、配役の決まった時点から猛練習した、という左指の動きが演奏ぴったり!「ふり」であるのにあれだけできるとは、役者根性を感じました。

団員それぞれがいろいろ問題を抱えていて、それを克服しながら、最後には
見事な演奏をする。市長の首は繋がり、ドイツに戻るはずだった朝陽は玉響の正式コンダクターに、初音はコンマスになり、二人は結ばれる?予感を残してめでたしめでたし、で終わりでした。

最初から結末は予想できたけれど、やっぱりほっとした。テレビの中で連日のように起きている、血生臭い殺人事件や死ぬか生きるかの難病手術、そんななかで、クラッシック音楽がBGMとしても流れ続けるこのドラマは、まさに一幅の清涼剤(よく使われるフレーズですが)でした。
クラシックファンでなくても飽きないような工夫も凝らされていて、演奏は
サビだけで終わったり、さいごのチャイ5(チャイコフスキー交響曲5番)の演奏途中では、今までのハイライトシーンが流れたり。実はわたしもあんまり
詳しくはないので、なるほど、ふふふと眺めました。

このドラマの影響で「ヴァイオリンを習おうかな」と打ち明けると、
姪がヴァイオリンを習っていたという友達が
「ヴァイオリンって、中学生が演奏会で弾く程度のが300万するのよ」
というのでもうびっくり!
「そ、そんなに?ピアノより高いの?」
「そうよ」
ということで、あっさり断念しました。

演奏はプロに任せるしかない。神奈川フィルの演奏会行ってみようかな、テレビで見ていたお馴染みの顔に出会えるかも、とミーハーな期待もしています。

           おわり




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