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夢のお話

夢をよく見る。朝方、起きる直前や、たまにちょっと昼寝をしたときに。
ほとんどは起きて身体を動かせば忘れてしまう。夢への心残りなど、そうはないからいいが。さまざまな記憶を、脳がどこをどう弄りまわすのか、とりとめがなく、辻褄が合わない夢も多い。鮮やかな色彩が広がった美しい風景の夢を見て、あの世界はどこかに本当に存在しているのではないかと思ったこともある。

こんな夢も見る。もうすぐ卒業するのに、これから先のことが何も決まっていない。どうしよう、わたしはどうなるのか、とひたすら焦る。もう一つは家の近くまで来ているのに、家にどうしてもたどり着かない。道に迷うというより、道があれこれ変なのだ。何か変でもとにかく歩いて行く。家に着かないまま目覚める。そういう夢を見た朝は体も心もなんだかすっきりしない。

夢の中では空も飛んだ。飛んだというよりふわふわ浮かんだと言おうか。飛ぶ夢を見るともしかしたら自分は空中浮揚ができるのではないか、と、ちょいと飛んだりして。はい、無理でしたね。
夢の中ではなぜか実際の年齢より若い。足の悪かった祖父も、若くて元気にオートバイに乗っていたりする。夢というものは自分が欲求する何かを都合よく脚色しているところがあるのかもしれない。

皆さんはどんな夢を見ていられるのでしょう。今晩あたり、ちょっと覗いてみたいものです。

今宵も 一人だけの上映会
夢の中の物語は
解像度が甘いまま
勝手に進み
焦るわたしは置いてきぼり
〆もオチもないまま続く

                おわり

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