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なんでわかるの?

 グーグルで調べたり、アマゾンで買い物をすると、次にパソコンを開いたとき、それに関連した商品の案内がズラリと表れ、びっくりしたり、煩わしかったりすることありませんか?

 冷蔵庫の具合が悪く、買い変えようかと迷ったとき、あれこれ調べたら、次開いたパソコン上には冷蔵庫がズラリ表れて
「さあ、買え!それ買え!」と威圧しているようでぞっとしたものでした。

 わたしが調べたもの、買ったものがどこから漏れているんだろう、これは個人情報だから、法に引っ掛かるんじゃないか、とちょっと腹が立ったりしたものです。最近個人情報という言葉にみんなが神経質になっていますね。わがマンションでも、災害に備えて住人名簿を更新しようという話になったとき、「個人情報だから」と、断固反対した方がいて、話し合いが硬直したことがありました。結局、拒否したい方は届け出なくていい、ということで決着しましたが。

 子供のころは村の誰もがそれぞれの家庭事情まで知っていて、
「あそこの家のお嫁さんは、○○から来たそうな」「あそこの家の息子は○○に勤めていたけれど、辞めたそうだ」とか話していたものです。良くも悪くも村中が知り合いでした。今は昔の物語・・・

 さて、個人情報とは?調べてみたら以下の通りでした。
「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年. 月日その他の記述等により 特定の個人を識別することができるもの」
この定義から考えると、ネットでググったものや買ったものは個人情報とまではいかない、ことになります。だから、画面中冷蔵庫になっても法に触れないのでしょう。

 4月16日の朝日新聞に、「ネット利用者情報保護ルール」が変わる、という記事がありました。

閲覧履歴や位置情報は利用者の名前や住所と結びつかなければ、個人情報にはならない。これまではサイトを運営する業者が入手した情報を、広告会社に勝手に送ることができた。閲覧履歴が広告会社に送られ、その人の興味に合わせた商品をPRする「ターゲティング広告」に使われているから。知らないうちに情報が使われ、気持ち悪く感じる人もいる。
情報がそういう形で使われることを本人に知らせたり、やめさせられたりできるようにする。具体的にはサイトの運営業者などに、ほかの業者に閲覧履歴などを送る際は、事前に本人に通知するか「第三者に送信します」などと公表する。▽本人の同意を得る▽後から本人が提供を拒める「オプトアウト」の仕組みをつくる―いずれかを義務づける。

朝日新聞・4月16日・朝刊

 これが今回の国会で議論されるのだそうで、明日からこうなるわけではなさそうです。

 買い替えようと思っていた冷蔵庫は、「これはいかん、新しい物に買い替えられて捨てられる!」と、身の危機を感じたのか、直ってしまい、「ターゲティング広告」も無駄になりました。

             
               

               おわり

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