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バックナンバー 40歳からはじめる論語 学而第一 1〜16


はじめに

40歳になっちゃた私が(現在42歳、バカボンのパパよりお兄さん!)これまで縁のなかった「論語」にチャレンジしようと一念発起。メルマガで私のチャレンジを公開することにしました。

すでに論語に親しんでいるあなたは、私の見当違いを修正してください。まだ論語を読んだことのないあなたは、一緒に学びましょう。

手元には以下の本を用意しています。

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論語と算盤(下)
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全文完全対照版 論語コンプリート
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現代語訳 論語 (岩波現代文庫)
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孔子―人間、どこまで大きくなれるか (知的生きかた文庫)渋沢 栄一
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論語 (岩波文庫)
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0001 学而第一 その1

私、今月のお誕生日をもって42歳になります。バカボンのパパを追い越してしまいました!

いやー、子供の頃思い描いていた42歳はもっとオトナだった気がします。

よく、40歳を「不惑」と例えますよね。40歳にして惑わず、のあれです。

私、昔の偉い人の言葉で、それは孔子という人の論語という書き物に載っているという程度の認識しか持っていません。論語自体見たことも触ったこともありません。

40歳になるのを機会に、これまで縁のなかった論語に触れてみたくなりました。恥を忍んで、メルマガ上でいろいろと考えてみようとも(メルマガに書くとなるとイヤでも読まざるを得ないでしょ?)。

すでに論語に親しんでいるあなたは、私の見当違いを修正してください。まだ論語を読んだことのないあなたは、一緒に学びましょう。

では早速、最初の一節に入りましょう!

(ここから)

子曰く、学びて時にこれを習う。

また説ばしからずや。

朋遠方より来たるあり。

また楽しからずや。

人知らずして慍らず。

また君子ならずや。

(ここまで)

あ! これなんか聴いたことありますよ!「友遠方より来たるあり」のところとか。友、ではなく、朋と書いてあるのも意味があるんでしょうねぇ。漢字の使い方にも慣れていかなくてはいけませんね。

ともあれ、まずは「学ぶこと」は良いことだ、くらいな意味でしょうか。学んだことを時々復習する、なんてな解釈もあるみたいです。

学びの姿勢が遠い土地にまで伝わって、志を同じくする友がはるばる会いに来てくれる。これは私がすでに実践している「会いたい人に会いに行こう」と関係があるかもしれません。

ブログやメルマガを通じて「この人オモロそうだなー、会いたいなー」という人にめぐり合ったらできるだけ会いに行くようにしています。

最後の一節は、認められなくてもくさるなよ、くらいの感じかな。頑張れば頑張るほど、周囲に認めてほしくなるものです。自分を認めない人を否定したり攻撃を加えたり、わかっていてもやっちゃってません? 気をつけなくてはいけませんね。

というところで試しにクワバラ意訳でまとめます。毎回意訳できるかどうか、少々不安があります(笑)

(クワバラ意訳)

いやー、学ぶってのはいいもんだ。

あなたの姿勢はまだ見ぬ仲間にまで伝わっているよ。

途中、ほめられなくても腐らず学ぶんだぞ。いいね。

(意訳ここまで)

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0002 学而第一 その2

では今週の一節に入りましょう!

(ここから)

有子が曰わく、

其の人と為りや、
孝弟にして上を犯すことを

好む者は鮮なし。

上を犯すことを好まずしてして

乱を作すことを好む者は、

未だこれ有らざるなり。

君子は本を務む。

本立ちて道生ず。

孝弟なる者は其れ仁の本たるか。

(ここまで)

なんだか急に難しくなりましたね。すでにくじけそうです。いいえ、くじけませんよ(笑)

若いというのはいいですね。エネルギーのかたまり。勉強も仕事も超集中。毎日どんどん成長します。ときに周囲がまったくのバカに思えることがあります。若さゆえ? 全能感と言うのでしょうか。

部長も社長もまったくわかってない。あいつらがあんなだから会社がこんななんだよ、まったく! などと愚痴りたくなるのも若さゆえ、なのでしょうかね。

他人のことが愚かしく見えたら、「自分のことをもっと深く見つめなさい」の合図ですね。深く見つめて自分のおろかさに気がついたら、世界がちょっとだけ愛おしいものに変わるかもしれません。

(クワバラ意訳)

先輩や目上の人を大切にする人に

やっかいを起こす人はいないね。

優れた人は物事の根本を大切にするものだが

先輩や目上の人を大切にするということは

まごころの根本のようだね。

(意訳ここまで)

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0003 学而第一 その3

では早速、最初の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

巧言令色、

鮮なし仁。

(ここまで)

私もコンサルタントの端くれです。コンサルタントたるもの、上質のスーツを着こなし、身だしなみ、身のこなしからも上質感を漂わせよ、というのが一般的な「コンサル道」の始まりです。

また、自分を成長させたいと考えるとき分不相応、少しだけ背伸びしたら手が届く程度の高級品を身につけることが功を奏するとも言われます。後から体を高級品に合わせるという発想ですね。

私も、お目にかかる相手に失礼がないよう身だしなみには気をつけています。自分はまだまだ発展途上だという思いも強いので、自分が卑屈になるのを防ぐ目的から特に靴は高級品と言われるものを身につけています。

私としては「良いおこない」だと考えていましたので、ちょっぴり考えさせられる一節です。

(クワバラ意訳)

口が達者で

自分の見てくればかりに気が回る人に

大いなる人物は少ないものだよ。

(意訳ここまで)

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0004 学而第一 その4

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

曾子の曰わく、

吾れ日に三たび吾が身を省みる。

人の為に謀りて忠ならざるか、

朋友と交わりて信ならざるか、

習わざるを伝うるか

(ここまで)

いや、わかってるんですよ、振り返りが大切だということは(笑)

私は「やりっぱなし」のクセが抜けず、時々自己嫌悪モードに陥ります。新しい何かを始めるとき、スタートだけはうまくいくのにその後継続できなかったり、成果が出なかったり。

数年前から日記をつけるようにしたんですよ。はじめのうちはその日食べたものだけを書いていました。1年続いたので、翌年からは読んだ本や会った人のことを、さらに次の年は印象深い出来事なんかも書くように。

寝る前に日記をつけるとき、一瞬その日の出来事を振り返ります。私にしては大いなる進歩です。

数年前の日記など、まとめて読み返すと意外な発見があったりして楽しいものです。引越しのとき、荷造りの最中にアルバムや古雑誌に目を奪われてしまう、あの感じ。

今日の一節は私にとってタイミングの良い内容です。特に最後の一行など、背筋を伸ばさねばなりません。

(クワバラ意訳)

毎日毎日、

日に何度でも振り返ってみよう。

あれは本当に「人のため」と言えるかな、

誠実さに欠けてはいなかったかな、

物知り顔で受け売りをしてしまってないかな。

(意訳ここまで)

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0005 学而第一 その5

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

千乗の国を道びくに、

事を敬して信、

用を節して人を愛し、

民を使うに時を以てす。

(ここまで)

経営トップ、あるいは組織の中のリーダーの姿が思い浮かびます。社員、部下、メンバーが思わず「ついていきます!」と思っちゃうリーダーってどういう人でしょうね。

リーダー論についてはたくさん本も出ています。本を読みながら、優れたリーダーになる、ということについて考えるときうっかり忘れてしまうのが「チームの成果」です。

「優秀なチームの」が思い浮かばないリーダーさん、あなた自身が部分最適の罠にはまってしまっているかも知れません。あなたがどんなリーダーになるかが問題なのではなく、あなたのチームがどうなるか、が大切なのではないでしょうか。

(クワバラ意訳)

ドリームチームを率いるときには

メンバーに対して

細かなこともキッチリこなし、

金使うよりも気を使い、

何か頼むときもメンバーの都合を考えよう

(意訳ここまで)

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0006 学而第一 その6

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

弟子、

入りては則ち孝、

出でては則ち弟、

謹みて信あり、

汎く衆を愛して仁に親しみ、

行いて余力あれば則ち以て文を学ぶ

(ここまで)

手元の渋沢栄一本には「実学」という言葉が出てきます。人の道を実際に学び取るのが実学、だそうです。

生きる、という壮大な活動の中で学び身を修める。書物からの学び(=学問)は、むしろ後回しになさい、と書いてあるかのように読めます。いかがでしょう。

「書を捨てよ、街へ出よう(書を捨てよ、町へ出よう)」という本を思い出しました。読んだことないのですが(*^_^*)「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」なんてな言葉もありますね。私はこの言葉が(感覚的に)好きで、書物からの学び(=学問)は「歴史に学ぶ」にあたるものと考えていましたので、ちょっと浅はかだったのかなーとも。

要はバランス、ということでしょうか。

(クワバラ意訳)

青年よ、

若いうちに親孝行をし、

先輩には敬意を表し、

広く親切を心がけ、

師匠を見つけて人徳を積みなさい。

余裕が出てきたら、

本も読むといいよ。

(意訳ここまで)

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0007 学而第一 その7

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子夏が曰わく、

賢を賢として色に易え、

父母に事えて能く其の力を竭し、

君に事えて能くその身を致し、

朋友と交わるに言いて信あらば、

未だ学ばずと曰うと雖ども、

吾は必ずこれを学びたりと謂わん。

(ここまで)

渋沢栄一の本に「実行の伴わない論は、どれほど筋道の立った論でも役立たない」とありました。

思い出すのが「力なき正義は無力、正義なき力は暴力」というような言葉。(どなたか出典をご存じないですか?)

最近はまっている落語っぽい言葉だと「ガタガタ言ってねぇでサッサと片付けろぃ!」「寝言は寝て言えってんだ」な、感じです。(ちょっと違ってきた)

理論を身につけること、あるいは理論を身につけるために理論に触れること、とっても大切なことだと思います。身につけたものを、身につけたままでいることってありませんか?ますます惑いまくりな予感です(笑)

ところで、子夏という人は孔子より44歳若いのだそうですね。44歳年上の人と付き合うこと自体、大きな学びがありそうです。私の祖母が今年93歳です。53歳年上なのかぁ~。

(クワバラ意訳)

目の前のことに

全力で誠実に取り組めるような人は

たとえ学校に行ってなくったって

バッチリ学べているものだよね。

(意訳ここまで)

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0008 学而第一 その8

前号(0007 学而第一 その7)で「力なき正義は無力、正義なき力は暴力」の出典をたずねたところ、「永ちゃん大好き社労士」の三木さんからメールをいただきました。

(以下メールの内容です)

「力なき正義・・・」はパスカルのパンセの一節ではないでしょうか。「正義、力。正しいものに従うのは、正しいことであり、最も強いものに従うのは、必然のことである。力のない正義は無力であり、
正義のない力は圧政的である。力のない正義は反対される。なぜなら、悪い奴がいつもいるからである。正義のない力は非難される。したがって、正義と力とを一緒におかなければならない。そのためには、正しいものが強いか、強いものが正しくなければならない。」

今は亡き極真会館総裁、ゴッドハンドの大山倍達氏は、「力なき正義は無能なり、正義なき力は暴力なり。」として、座右の銘としていました。少林寺拳法の創始者、亡宗道臣さんもほぼ同じ言葉を使われていたようです。

(ここまで)

パスカルについて、恥ずかしながら何も知りません(汗)勉強にゴールはありませんね。三木さん、詳細なメールをありがとうございます。いつか永ちゃんの話でも盛り上がりましょう!(笑)

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

君子、

重からざれば則ち威あらず、

学べば則ち固ならず。

忠信を主とし、

己に如からざる者を友とすることなかれ。

過てば則ち改むるに憚ること勿かれ

(ここまで)

リーダーとか、親方とか、ボスとか。こういった人は、とりあえずデーンとした存在感が大切。なんか、こう、うろたえて落ち着きが無いのはいただけませんね。威厳、という領域はイメージしにくいものの、自分の「存在感」については常に意識しておきたいものです。

先日、元アナウンサーの方から「話し方、伝え方」についてお話を伺う機会に恵まれました。

スピーチの要素として大きく4つ挙げておられます。
・プレゼンス
・シナリオ
・デリバリー
・ツール

中でも最も重要でコアとなる要素がプレゼンス。プレゼンスとは、話し手の「存在感」や「在り方」を指します。ビジネスパーソンの中には「ツール」にばかり気を取られている人が多いそうです。心当たりありませんか?

言葉や思いを届けたり伝えたりする人がどのような人か、によって受け止める側の届けられ方、伝えられ方、受け止め方は違ってきます。存在感に着目する前に、自分がどのような存在であるか、静かに確かめるところから始める必要があるように思います。

(クワバラ意訳)

リーダーとして存在感を示すことは大切よね。

かと言ってこだわり過ぎると頑固になっちゃうから、

頑固にならないために新しい学びを続けなさいよ。

まごころを大切にしながら、

あらゆる人から学びなさい。

途中で自分の間違いに気がついたら

そのときはかっこつけてないで、

即刻、

直しなさいね。

(意訳ここまで)

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0009 学而第一 その9

月曜と火曜、監督者教育のトレーニングを受けてきました。監督者を育てる人を育てるための勉強です。(ややこしいですね・笑)

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

曾子の曰わく、

終わりを慎み遠きを追えば、

民の徳、厚きに帰す。

(ここまで)

お盆はいかがでしたか? お墓参りとか行きました? 私は11月にお墓参りをする予定です。故郷広島へ帰る数少ないチャンスでもあります。

私は、お婆ちゃん子だったこともあって小さな頃から仏壇に手を合わせる習慣が身についていました。朝食用にご飯が炊き上がると、まずは仏壇に供えます。必ず、仏さんに供えた後で人間が食事します。写真でしか会ったことのないご先祖様ですが、毎日毎日お供えの動作を繰り返していると、なんだか仏壇そのものに親しみを感じるようになります。

さておき、人からお世話になったことって、うっかり忘れてしまうものです。お礼を言うのを忘れるどころか、その人そのものを忘れてしまったり(笑)お世話になったひとりひとりの顔や名前は思い出せなくても(苦笑)、今の自分があるのは、多くの人々の助けや支えがあってこそのものだということは忘れてしまってはいけませんね。

ありがとうございます。

(クワバラ意訳)

お世話になった人を大切にすれば

あなた自身も大切にされるよ

(意訳ここまで)

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0010 学而第一 その10

ずいぶん暖かくなってきましたね。風向きも変わった気がします。

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子禽、

子貢に問いて曰わく、

夫子の是の邦に至るや、

必らず其の政を聞く。

これを求めたるか、

抑々これを与えたるか。

子貢が曰わく、

夫子は温良恭倹譲、

以てこれを得たり。

夫子のこれを求むるや、

其れ諸れ人のこれを求むるに異なるか。

(ここまで)

こちらが言いたいことを相手も聞きたいとは限りません。私が言いたいことを、あなたも聞きたいかどうかわかりません。なのになぜでしょう、ついつい、自分の言いたいことだけに頭が回ってしまいます。

また、自分がやりたいことが、他人や社会から求められていることと必ずしも一致しているとは限りません。求められているものと、自分が持っているものが一致すればずいぶんと悩みも減るような気がします。

その前に、自分に何を求められているのかを知りたいですね。今日の一説に登場する先生のように、私も周囲から求められる存在になりたいな、と思います。

ありがとうございます。

(クワバラ意訳)

先生はどこに行っても相談を持ちかけられるけど

あれって売り込んでるからなの?

そうだなぁ、

先生のお人柄に触れるとつい相談したくなるみたいよ。

他の人が売り込んでいるのとはちょっと違うね。

(意訳ここまで)

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0011 学而第一 その11

ここ数日グッと冷え込んでます。芋焼酎のお湯割が恋しいです。

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

父在せば其の志しを観、

父没すれば其の行いを観る。

三年、

父の道を改むること無きを、

孝と謂うべし。

(ここまで)

この一節、山口県にある松陰記念館でろう人形がしゃべっていたような・・・。

さてさて、父、とありますねぇ。私が2歳の頃、父を事故で亡くしました。なので、父がどのような人間だったのかとても興味深いです。ちょうど3歳になる娘との格闘(?)中「こんなとき父ちゃんはどうしてたかな」とか考えることが、たまにあります。

岩波の論語、23ページの注釈にこうあります。

『父の在生中は、子としては自由な行為ができないので、外にはあらわれないその志をみるのである』

父親を見習ったからってそうそう簡単に真似ることが許されなかったようですね。

父親の立場からすれば自分が生きている間に子が自分を真似ている姿を見たいような気がします。今の私には、自分が死んだあとがどんな風だかまだうまく想像できません。(きっと、死にたくないのだと思います)

(クワバラ意訳)

うわっつらに目がいきがちだから、

まず、

その中身に注目しなさい。

動作や言葉の奥底にある

こころに目を向けなさい。

何か見つけたら、

しばらくそのまま味わいなさい。

(意訳ここまで)

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0012 学而第一 その12

お世話になっている黒川明税理士の事務所レター「月刊黒川」(いつもありがとうございます)今月号の巻頭記事に、アイスにかぶりつく黒川さんの写真があって思わず私もアイスを食べたくなりました!

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

有子が曰わく、

礼の用は和を貴しと為す。

先王の道も斯れを美となす。

小大これに由るも行なわれざる所あり。

和を知りて和すれども礼を以てこれを節せざれば、

亦た行なわるべからず。。

(ここまで)

「礼」について、岩波の論語にはこうあります。

「礼・・・主として冠・婚・葬・祭その他の儀式のさだめをいう」

この部分がイマイチうまくイメージできません。儀式にいろいろなルールが決められていたりある種のマナーが存在する場面を思い浮かべればよいでしょうかね。

先日も素敵な披露宴にお招きいただきました。私はお酒が大好き。しかしながら、飲みすぎて酩酊ということにはなりませんでした。飲みすぎ注意という暗黙のルール(?)が存在したからでしょうか。時々、伝説を作るおじさんとかいて、それはそれで楽しい思い出になりそうですが(笑)

なんか、論語が言わんとすることと違っているような気がします(笑)今回の意訳はかなり自信なしです。あなたの考えも聞かせてくださいね!

(クワバラ意訳)

ルールの目的って

分かち合いなんだよね。

分かち合ってるつもりが

なんだか奪い合いのようになることもあるから

そこは意識しておいたほうがいいね。

(意訳ここまで)

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0013 学而第一 その13

3月11日からの震災に関しまして、被災なさったすべての方にお見舞い申し上げます。私自身はケガもなく無事です。代々木にある事務所が散らかった程度で事務所機能も損なわれていません。

最初の大きな揺れのとき、書棚の上からファイル箱が降ってきました。机の下にもぐっていなかったら直撃でした。

いつもの落ち着きを取り戻すにはもう少し時間がかかりそうですが、できることから少しずつ、静かに取り組んでいきましょう。

今こそ希望を。

では、今回の一節に入りますね。

(ここから)

有子が曰わく、

信、

義に近づけば、

言復むべし。

恭、

礼に近づけば、

恥辱に遠ざかる。

因ること、

其の親を失なわざれば、

亦た宗とすべし。

(ここまで)

今回のもちょっととっつきにくいですねぇ。直感的に思い浮かんだのは「ブレる」ということ。総理大臣の態度や発言がブレる、という批判のような嘆きのような声がよく聞かれます。あるいは「言行一致」も思い浮かびます。

恥ずかしながら告白しますと、私は嘘が上手な子どもでした。自分を気に入って欲しいから? 立場が悪くなるのが怖いから? とにかく、次から次へと、まぁよく出るもんだと自分でも惚れ惚れするほど嘘の上塗りが上手でした。

一方で、そのような自分が嫌で嫌で仕方なかった。嘘だから再現性が乏しい。辻褄が合わなくなる。どんどん苦しくなる。ホントのことだけ話してたら、こんな苦しい思いはせずに済むのに。

余談ですが、私の事務所(ちゃんと仕事もしてます!)事務所訓は「正直」から始まります。

(クワバラ意訳)

信念(ホントのこと)を知り、

その信念と触れ合いながら行動すれば、

とってもいい感じ。

(意訳ここまで)

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0014 学而第一 その14

東京は代々木にあるうちの事務所は少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。慣れなくてはいけないことと慣れてしまってはいけないことの区別が難しいな、って感じます。

では、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

君子は食飽かんことを求むること無く、

居安からんことを求むること無し。

事に敏にして言に慎み、

有道に就きて正す。

学を好むと謂うべきのみ。

(ここまで)

「食」の文字を見て、とっさにおなかが気になりました(メタボ!)。ラーメンもカレーも必ず大盛り。おなかが出たと言っては、ダイエットだと大騒ぎ。なんなんでしょう、この繰り返しは(笑)

おいしいものを食べることはとっても楽しいし、なかなか我慢できませんね。それでも時々は、「何のために食べているのか?」と自分に問いかけるようにしています。

世のため人のため、とは大げさですが、どうせ食べるなら、(将来の自分の健康などに)「ためになる」食事を心がけたいです。

でも、カップヌードルとか超おいしいんですよねー!

(クワバラ意訳)

食べたいだけ食べて寝放題寝るのもいいけどね、

やるべき事と、

なすべき時を見失うなよ。

何度も頭の中で繰り返し考えたことを、

先生に確かめてもらうのも忘れるな。

学ぶ、

とはそういうことよ。

(意訳ここまで)

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0015 学而第一 その15

平成22年度最後の日です。1月の元旦、2月の旧正月などもそうですが、年度末にはいろいろな節目を感じますね。悪いことはこれっきりに、これからはいいことばかり、そんな風に願いたい心境です。

では、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子貢が曰わく、

貧しくして諂うこと無く、

富みて驕ること無きは、

何如。

子の曰わく、

可なり。

未だ貧しくして道を楽しみ、

富みて礼を好む者には若かざるなり。

子貢が曰わく、

詩に云う、

切するが如く磋するが如く、

琢するが如く磨するが如しとは、

其れ斯れを謂うか。

子の曰わく、

賜や、

始めて与に詩を言うべきのみ。

諸れに往を告げて来を知る者なり。

(ここまで)

な、長い・・・(笑)解説に目を向けて、はじめて切磋琢磨の言葉を発見しましたよ。切磋琢磨って、四文字それぞれ全部「磨く」の仲間なんですよね?

自分で言うのもなんですが、私、小学生の頃は異常なほど頭脳明晰で(笑)黒板をチラッと見ただけで書いてあること全部記憶しちゃうのでテストとか100点が当たり前、な子どもでした。

4年生のときの担任の先生、若い女性でしたが、その先生に一度だけ「ダイヤはね、磨かないと輝かないんだよ」と忠告されたことが忘れられません。当時は何を言われているのかさっぱり理解できませんでした。数十年が経過して、あらためて思う切磋琢磨の大切さです。先生元気かなぁ。

(クワバラ意訳)

先生、

貧乏だからと言って卑屈にならず、

金持ちだからと言って威張らない、

そういうのが目指すところでしょうかね?

ふんふん、

たしかにそっちの方向やね。

お金に恵まれていないながらも人生を楽しんだり、

めっちゃ金持ちでまわりにチヤホヤされてても

きちんと礼儀をわきまえてたり、

そのレベルまでいきたいもんやね。

なるほど先生、

それって切磋琢磨ってことですよね?

ははは、飲み込みの早いやっちゃな。

ほんでよう勉強してるわ。

じゃんじゃん勉強し。

そこの新しい本持って行き。

(意訳ここまで)

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0016 学而第一 その16

東京はぐんと春めいてきました。ああ、花見したいな! 桜の木の下でごろ寝したいです。

では早速、今回の一節に入りましょう!

(ここから)

子の曰わく、

人の己れを知らざることを患えず、

人を知らざることを患う

(ここまで)

ジョハリの窓、って言葉を思い出します。あなたが知っている私、あなたが知らない私、私が知っている私、私が知らない私。できれば、私のいいところだけをあなたには知って欲しいと願います。もっと素直に言うなら、あなたには、私を好きでいて欲しいと思います。

そんなことを考えている間、うっかり者の私は、すっかり忘れてしまうのです。あなた、のことを。あなたも、私に好かれたいと思ってくれていると嬉しい。

(クワバラ意訳)

あの人が自分を認めてくれないなどと

クヨクヨしてるくらいなら

あの人の素晴らしさや凄さを

先に見つけるほうが、

きっと楽しいよ。

(意訳ここまで)

今回はひらめいたので意訳もういっちょ!

(意訳2)

あなたのいいところを知らないと

私を責めるなよ。

あなた、

私のいいところ知ってる?

(ここまで)


世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。