侠が侠のために生きる世界-Vシネマ「日本統一」の魅力

※この記事はファンが勝手に作成した記事です。公式とは一切関係ありません。

恐らくこの記事を読んでいただいている方はVシネマ並びに日本統一に興味のある方なのではないかと思います。
私も大好きです、日本統一。
いいんです、日本統一。

来週には映画が全国順次公開され、

53話もDVD販売が決まり、なんとあのゴールデンボンバーの喜矢武豊さんがレギュラー出演されることが決定しました。

そして先日、地上波での初のドラマ化(地上波放送は北海道のみ、U-NEXTでは最速配信あり)も決定しました。

追記:2023年4月、なんと天下の日テレ様で全国区で連続ドラマ化決定しました。マジ?ヤクザだけどいいの??

もう今を時めく大人気作品です。すごいのよもう。

ですがVシネマと聞くと多くの方が「暴力シーン痛そう……」であったりとか「お色気多いから見づらい」と感じるのではないでしょうか。また、日本統一は本編だけでも現在シリーズが60作品以上出ています。今のところ隔月で絶対一作品出ています。本編一時間あります。実際多い。
ですが見ちゃうんです。面白いんです、日本統一って。
なので今回は今からVシネマ見るよ!という方に向けて、初心者さま向けの解説というか魅力というかを説明していきたいと思います。
とりあえず喋りたいことを喋り倒しているので、好きな部分だけでも見ていただければと思います。

日本統一とは

日本統一は2013年から始まったVシネマ作品です。
横浜の不良であった氷室蓮司(本宮泰風)田村悠人(山口祥行)がとある事件をきっかけに、侠和会というヤクザ組織に入り「日本極道社会の統一」を目指して奮闘する物語となっています。
作中には非常に様々なVシネ俳優が登場しております。まずVシネ界隈では本宮泰風さんも山口祥行さんもめっちゃ大物なんですが、その中でも特筆すべきは我らが侠和会の親分、川谷雄一を演じる小沢仁志さんです。元祖といいますかなんといいますか、顔が怖いおじさんがいっぱい出てきます。初期のほうは千葉真一さんとか白竜さんとか哀川翔さんとか出てます。現在も出演されている方だと菅田俊さん中野英雄さんとかもかなり有名なんじゃないでしょうか。(こぼれ話ですが中野英雄さんは実は最近飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍されている仲野大賀さんのお父様でもあります)
こういった豪華キャストが揃い踏みのVシネ作品になっています。

魅力その1-成長していく物語

以前バラエティ番組に出演された本宮さんが仰っていた話によると、主にVHSやDVDを取り扱うレンタルショップを主戦場としていたVシネマは、各種映像サブスクリプションサービスが台頭して以来衰退の一途を辿っており、それに伴って予算も減っているそうです。
ですがその中でも日本統一はますます売り上げを伸ばしています。
その理由のおそらく一つは女性を含むより広いターゲットを狙ったこと。
日本統一はVシネマの中でも(下ネタは割とまあまあありますが)全部出とるみたいな明らかなお色気シーン、過剰な暴力シーンがそこまで多くはないこと。これらの要素がそういった描写が苦手な女性にも見やすい理由かと思います。
そんな日本統一ですが、初期は割と現在と毛色が違っていて昔ながらの「ザ・Vシネ」というようなテイストでした。話もかなり渋くて難しく、低予算だな~と感じてしまうシーンもちらほら。ですがこの作品は時代に合わせてどんどん進化し挑戦を続けています。なので最初は「ここ気になるな……」という部分などもどんどん良くなっていきます!!初期はよくピントがずれてる……笑
作品をより良くしていこうというのが作品から伝わる。大好き。
個人的には30話くらいからゴリゴリにギアかかってきた感じです。現在はシリアスな展開に合わせて時事ネタやコミカルなテイスト、圧倒的なアクションなどを含んだエンタメ要素をどんどん盛り込んでいます。また、筋の通った極道である氷室と田村は基本的に敵を真っ直ぐ倒そうと奮闘します。悪戦苦闘しながら敵を倒した時のスカッと感もまたたまりません。もはや「任侠エンタメ」と呼ぶべきかもしれない。制作陣の皆様が並々ならぬ努力をした結果常に最新話が一番面白いっていうバグが起きてる。
でも好き嫌いの差はあれど、既刊全部見切る頃には今も昔も併せて日本統一が大好きになっているはず
あと個人的に好きなのがみんなちゃんとヤクザなのでかっこいいあの人も驚くほどバカスカ人を殺していくところです。良心の呵責とか一切なさそう。

魅力その2-氷室と田村という関係性

日本統一の魅力はその綿密なストーリーによって描かれる、氷室蓮司と田村悠人の唯一無二の関係性であると言えるでしょう。
氷室蓮司はクールで知的、いわば参謀の役割を担うことが多いです。ですが一度キレると手のつけようがない荒くれ者になります。また情に深く、人から頼られると断れない一面も。先を見通す力にも優れており、作中で事件に対し先に手を打つことも多々あります。
田村悠人は今時珍しい非常に武闘派のヤクザ。かなり手が出やすい性格でもあるのでです。作中でかなりの切れ者に成長しており、その戦略性は氷室にも引けを取りません。また、場合によっては田村が氷室のストッパーになることも
この二人はもともとは横浜出身で、幼い時からの幼馴染でもあります。
彼らの関係性は一言では言い表せられません。
親友と呼ぶにはあまりにも親密すぎて、
兄弟と呼ぶにもそれ以上に深いつながりを持っている。
もしも互いのために命を捨てなければならない場面があれば、二人は喜んで命を差し出します。
それどころかヤクザという世界で、そのように死ぬことが幸せであるとすら、(特に田村は)強く思っています。
また、彼らは作中で何度か兄弟ではなく氷室が親、田村が子という親子の関係になるのですが、それに全く異を唱えず田村は一歩下がることを選べます。そんな田村に対し氷室は決して彼を格下であるような扱いはせず、対等を保ち続けるどこか不思議な関係を続けます。二人の間にあるのは、何よりも強い信頼と尊重です。
この関係につけるべき名前があればどなたか教えていただけませんか?

極道社会という縛りだらけの世界の中で描かれる、氷室と田村というふたりの濃密で深い関係性こそが、日本統一の大きな魅力だと考えます。
ちなみにですがこの二人は作中でやたらめったら「仲良すぎない?」という行動を互いに取り合います。もうなんていうかビックリ。開いた口塞がんねえ。
ちなみに本宮さんと山口さんのお二人はリアルでも高校生くらいからの付き合いの大親友。仲の良さが滲み出る演技はぜひ本編でご確認ください。
たぶんこの二人の関係性にハマる人は本編一話の三分足らずで落ちます。私がそうなので……
今回はこの二人に絞って解説しましたが、日本統一には他にも男同士の様々な思惑が飛び交い、簡単に切れない絆で結ばれています。男が男に惚れる世界、その関係性のどこか閉鎖的かつ盲目的ゆえに信じられないほど真っ直ぐである彼らの絆の不思議な魅力に気付いていただけると嬉しいです。

魅力その3-ガチガチの本気アクション


まず最初に一言言わせてください。

良い年したかっけえダンディなおじさんがスーツ着て鋭いアクションしてる光景、嫌いな人いますか?

え?

いるわけない。

そういうことです。

氷室蓮司役の本宮泰風さんは若い頃ボクシングでオリンピックを目指していたそうな。今現在は格闘技関係の道場などの運営を行うこともあるようです。少なくともRISINの運営関係でなんかやってたっぽい。そして本人は毎度否定しているのですが、どうやら芸能界最強らしいです。
田村悠人役の山口祥行さんはジャパンアクションクラブというアクション俳優・スタントマンに特化した事務所の出身で、元スタントマンという経歴あり。作中でも凄まじいキレのハードなアクションをこなしています。
まあもう、良いから見てくださいよ。
このアクションもまた最新話になればなるほど磨きがかかるという意味の分からない仕様。かっこよすぎる。
銃を使ったアクションもかっこいいですし、乱闘している様もかっこいいですし、タイマン張って戦ってる様もかっこいい。主役の二人以外のアクションももちろん最高にかっこいい!!全部かっこいいです。
個人的には今のところ52話のアクションが好きすぎる。いいから見て。


侠和会・山崎一門

さて、日本統一がいかに良いかということを説明したところで、53話から日本統一を見る方に向けて侠和会と山崎一門についてざっくりと説明していこうかと思います。
まずは侠和会から。

ヤクザの序列。肩書が短ければ短いほど偉いみたいな見方もあるらしい

52話時点で氷室蓮司は侠和会の若頭(主にどういった方針で会を運営していくかという立場。ちなみにわかがしらと書いてカシラと呼ばれます)、田村は本部長(若頭である氷室のサポートをする立場)という役職に就いています。侠和会の会長は先述した通り川谷雄一です。
侠和会は神戸を本拠地とするヤクザ団体です。川谷は現在侠和会の三代目。初代からの悲願は「日本極道社会の統一」であり、三代目である川谷、そして四代目候補である氷室たちも同じ志を抱き、日々激しい抗争に身を投じています。
ヤクザ社会は会社などに例えられることがありますので、それをイメージしながら見ると結構分かりやすいかもしれません。実際作中で侠和会は「社員三万人を有する大企業」「全国に支店がある」と喩えられ、会社に置き換えると川谷は「会長」、氷室は「社長」、田村は「専務」にあたるそうです。中間管理職大変そうだな……とか見てると思う。
図の中に書いている(丸)というのは丸神会という関東のヤクザ団体のことです。作中で敵対組織として描かれている最大のライバルでもあります。今のところ、彼らを倒さない限りは日本統一はありえないという感じです。
52話では日本統一に向けて残すところ関東——とくに東京の進出のみとなった侠和会。53話ではその拠点として関東に事務所を構えたところから始まるようです。

山崎一門の序列。山崎一門というのは山崎組から枝分かれしていった一派の総称。

山崎一門というのは侠和会の傘下の団体の総称です。もともと川谷が所属していたのが山崎組という組で、川谷が会長になるにあたって氷室に山崎組組長の座を譲ったのが山崎一門の始まり……のはず。この辺めちゃめちゃややこしいので間違ってたら申し訳ない。作中で語られてないところで組が増えたり減ったりするので結構すぐに分からなくなります。一応作品の中で登場人物がどの組織のどの肩書の人間なのかというのは名前と共に出てくるので、それで整理するしかない部分はあります。
しかも氷室たちはもともと横浜時代の不良仲間や神戸に移ってから作った龍征会によって増えた仲間たちの関係性もそのまま引き継いでいたりするので、表面的に図面見ただけでは関係性が分からなかったりします。斉藤は川上の先輩だったり、丈治は実はかなり遅れての加入だったり、田村は氷室と親子の関係だったときがあったり。そういったあれやこれやは作品をしっかりと見なくては分からないと思いますので、最初は「この人はこの人に敬語なんだな」「この人はこの人のこと叔父貴って読んでるな」くらいの認識で大丈夫だと思います。
53話にて新たに山崎一門の仲間入りをする照は三次団体である「川谷組内悠成会」の会長である虎の子分(若頭)になります。
以下はざっくりとした川谷会長と山崎一門のキャラ紹介です。


山崎一門の男たち

  • 川谷雄一(小沢仁志)
    侠和会会長。どこか調子良く冗談を言うことが非常に多いが、いざという時はキッチリ決める。また非常に現実的な眼差しも持っており、山崎一門には時折厳しい言葉を投げかけつつも、偉大な父として見守っている、非常に懐の深い人物。
    坂口丈治は実子。美南という可愛い年下の妻がいる。いるというのにソープへしきりに行きたがる。

  • 坂口丈治(北代高士)
    神戸を拠点とする山崎一門の長。会長である川谷は実父。
    最初はただのチンピラで山崎一門には割と遅めの加入だったが氷室らの愛ある指導によって今では立派な四代目となり、山崎一門の諸先輩にも認められている。また、いつも胸ポケットに紫色のハンカチのようなものを差し込んでいるが……?
    常識人枠ではある。酒がめちゃめちゃ好き酒癖が悪いっぽい。キャバクラ派。

  • 中島勇気(舘昌美)
    侠和会四国ブロック長兼中島組組長。氷室たちとは龍征会以来の関係で、もともとは関西で石沢と共に暴走族をしていたらしい。山崎一門のムードメーカーの一人であり、よくおちゃらけては川谷会長にしばかれている
    大のソープ好きであり、川谷や山崎一門にしょっちゅうネタにされている。またソープ絡みになると時々マジであり得ないほどクソな発言が飛び出すこともある。本当に。決めるとこは決めてんのに。

  • 斉藤浩樹(勝矢)
    侠和会四代目龍征会会長。氷室たちとは横浜時代からの縁。とある事件がきっかけで12年の服役を経て山崎一門に復帰。割と歯に衣を着せない率直な発言や相手をとことん弄り倒す発言も多いが、相手の思いや考えをいち早く汲み取り協力したり、足手まといにならないように行動する配慮のある一面も。割と常識人枠の部類だと思う。
    鉄の脂肪を持っている。よく「痩せた?」と聞かれる。十中八九太っている

  • 川上章介(中澤達也)
    横浜を拠点とする侠和会五代目藤代組総長。氷室たちとは横浜時代からの縁で、学生時代から特に田村とよくつるんでいた。
    無表情で寡黙であり、自分の手柄を誇示するようなことはない、控えめな人物。だが「琴にゃん」というアイドルを前にすると態度は一変し、それしか見えなくなる。またドルオタであるということを多少なり気にしており、琴にゃん関連でいじられると見境なくブチ切れる過激な一面も。

  • 石沢勇将(本田広登)
    山崎組内謙勇会会長。氷室たちとは龍征会時代からの縁。元暴走族で、バイクをこよなく愛しているらしい。ウィリーが得意らしい。またDIYの腕も非常に優れており、代紋が刻印されたジッポーを作ったり、山崎一門からの依頼で家具を作ることもあるらしい。
    ゴリラといじられることが非常に多く、たまにバナナを食べているときもある。溺愛している妹がいる。

  • 山村義明(川﨑健太)
    山崎組内謙勇会理事長。普段は人懐っこい印象を受けるが、大事なものを傷付けられたり、大切なものを守らなければならないときは感情を露わにし激昂することも。とある老夫婦と実の家族のように接している。
    アニオタ。結構いろんなジャンルを網羅していて、年上が多い中でも同じ世代のネタを理解していたり、最新ジャンルも欠かさずチェックしている。アニメに影響されて物を買ったり、布教活動を(田村に)行ったりしている。

  • 大成虎雄(小手山雅)
    茨城を拠点とする侠和会川谷組内悠成会会長。山崎一門のムードメーカーの一人。馬鹿でおっちょこちょい、考えなしとして描かれがちだが田村譲りの武闘派で暗殺部隊の管理や育成を行っており、拷問などに造詣が深い。
    親父である田村に心酔している。敬愛っぷりは半端でなく、様々なシーンで見て取れる。またよくゲロをぶっかけられている
    恐らくではあるがドM。風俗では「ヒイヒイ言わされるほう」らしい。

  • 宇垣竜次(岸田タツヤ)
    侠和会藤代組構成員。山崎一門には一番最後に参加。どこかクールで大人しそうな印象ではあるが、若者らしく喜怒哀楽を非常に素直に表す一面も。また自分の信じたものを疑わない一面もあり、そのために全力で突っ走ってしまう、良くも悪くも子供っぽいところがある。
    目標を達成するために手段を全く選ばない。本当に選ばないしマジでなんでもやるこの子。そしてこの子も凄まじい親父LOVE属性の子。

これらの様々なキャラクターがふざけたり馬鹿をやったり、時に真剣になって物語は繰り広げられています。ただヤクザという属性だけに引っ張られない、非常に豊かなキャラクター達が次々と出てくるので敵でも味方でも好きなキャラクターが現れるはずです。


まとめ

ここまで見てすべてを理解できる方はVシネに慣れている方がほとんどじゃないかなと思います。もし分からなくても大丈夫です。ぜひ一度、気になった回からで構いませんので興味を持った方はぜひ日本統一本編をご覧になっていただけると嬉しいです。
日本統一は本編のほかに外伝として「川谷外伝」「外伝田村悠人」「外伝山崎一門」や「エピソード集」というものがあります。時間がないのでざっくり確認したい方はエピソード集を見るだけでも雰囲気は掴めるのではないかと思います。
ちなみに今度公開される「劇場版山崎一門」から入るのもまたオツかもしれません!
ですが結局全話に見どころがあるので、可能であれば一話からご覧になっていただけると嬉しいです。
日本統一は結構昔の話が今の話の根底になっていたりするので、最新話から見た方も楽しめるのではないかなあと思います。
私は35話と52話を推し続けてしまう。

ご興味を持った回からで構いません。面白いと感じた方は、是非他の話も見ていただけるととても嬉しいです!

日本統一はU-NEXTと仲良しなのでぜひぜひここから入っていただければなと思います。U-NEXTは他のVシネも多いよ!ネトフリにもあります。
この記事を読んでくださっているあなたがどうか日本統一の魅力に気付いてくださることを願っています。


おまけ-これ見とけばたぶんある程度わかる!Vシネ用語集

極道モノを見るときにまず最初につまずく場所として「何の話をしてるか分からない」という部分があるかと思います。一ひねりした隠語がかなり多いので、ざっくりした説明を書いてみました。参考にしていただければ幸いです。

組織編


親子や兄弟など、非常に強い縁を結ぶための儀式。簡単に言うと同じ酒を呑むというものだが、その飲み方・飲ませ方はかなりバリエーションがあったりする。
この盃というのはヤクザ社会において非常に強い意味を持つもので、人によっては策略的に使うことを拒むくらい大切な行事。「血よりも重い」と言われることも。
この縁組をすることを「盃を下ろす」と言ったりする。逆に組を抜けることを「盃を返す」と言ったりもする。

直参
大雑把にまとめると本家の組長から直接「盃」を受けた二次団体とかの組長とかのこと。基本的に二次団体、三次団体間では発生せず侠和会・丸神会のような傘下の多い組織で発生する。
シンプルに言うと一番偉い組長に認められたヤツという感じ。大きな団体になればなるほど一番偉い人に認められたというのはものすごく重要な意味となる。

座布団・貫目
簡単に言うと役職やそれにまつわる貫禄のこと。
ヤクザはメンツとか立ち位置がメッチャ大事なのでこの階級とかを適当に扱ったりおろそかにすると大変なことになる。
あと格下の相手の罵倒をするときによく「座布団が違う」「貫目が違う」って言ってる

エンコ詰め
小指をドス(短刀)で切り落とすこと。もともとは武士由来の儀式らしい。
指を千切るとかも言ったりする。
なんかやらかしちゃってその責任取らなきゃいけないときとかに落とします。でも最近は指なんかより金のほうが喜ばれる。そりゃそう。

アガリ・カスリ
上納金のこと。ヤクザは基本的に会員費みたいな感じで稼いだ上納金を収める。

ヤクネタ
ざっくり言うと厄介なヤツみたいな感じ。言うこと聞かないヤツだったり頭がおかしいやつはこういう風に言われがち。ヤクネタと呼ばれるような人が子分にいる親分さんはだいたい超大変そう。

空気
「空気入れる」みたいな言い方でよく使う。調子に乗らせるみたいな勢い付けるみたいな感じ。

イモ引く
怖気づいている、ビビってるみたいな意味。


破門状・絶縁状のこと。
「破門」は組から追い出すこと、「絶縁」はヤクザの世界そのものから追い出すこと。特に絶縁状はとても重いもので、他の組織が出したものでも受け入れなければならない。これに反発して絶縁した人間を組織に取り込むと、それだけで喧嘩を売ったということになることも。

チンコロ
密告すること。

博徒・神農
暴力団と呼ばれるなかでも特に「博徒」は主に天照大神を信仰し、ギャンブルなど賭博を生業としてきた組織を指す。「神農」は神農炎帝を信仰し、テキヤ(露店など)を生業としてきた組織を指す。
日本統一ではこの二つの存在はあまり仲が良いものとしては描かれていない。

渡世
ざっくり言うとヤクザとして渡り歩いていくこと。

弓引く
組織に対して裏切ったり反発した・敵対したという時に使われがち。

小ネタ「白でも親が黒と言えば黒」
ヤクザの世界でかなり有名な掟はおそらくこれ。ヤクザの世界において子分たちは基本的に親分がどんな理不尽なことを言っても逆らってはいけません。日本統一ではないんだけど最初これが分かんなくて結構話の筋見えなくて困ったことがある。

日常編

道具
ドスやチャカなど戦うための道具のこと。エンコを詰めるためのセットも道具と言ったりする。

ドス
短刀のこと。「脅す」とか「ドスッ」と刺さる音が由来だとか諸説ある。

チャカ・ハジキ
拳銃のこと。

シノギ
ざっくり言うと金を稼ぐための、違法合法問わない仕事のこと。違法でない仕事のことを「正業」と言ったりします。

フダ
逮捕状のこと。これがないと警察は捜査できないため、ヤクザは「フダ持ってんのか」と尋ねることがある。令状とも。

カタギ
ヤクザ以外の仕事で生活している人のこと。基本的にヤクザはカタギに手を上げてはいけないという暗黙のルールがある。

お勤め
ざっくり言うと刑務所に入ること。刑務所から見る外の世界のことは「シャバ」と言ったりする。

放免祝い
刑務所から出てきた人を労う場所や祝いの席のこと。

マト
ざっくり言うと標的にされるみたいな感じ。

タマ
命のこと。「タマ取る」というのはすなわち殺すという意味。

ハジく
拳銃を打つこと。撃たれた側は生死に関わらず「ハジかれた」と言ったりする。

クンロク
脅すこと。クンロク入れるとか言いがち。

ヤキ
ざっくり言うとお仕置きみたいな感じ。ヤクザ社会は所詮は暴力なので殴って痛みで言い聞かせるみたいなこともちょいちょいある。

シャブ・アンパン
覚せい剤の隠語。エスとか言ったりもする

ポン中
薬物中毒者のこと。

薬局
覚せい剤などの薬物の密売をしている場所とか人、組織を指す。

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