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【本当にあったどうでもいい話:緊張感ハンパないラーメン屋で頑張って常連面してみた話】

営業時間3時間足らずと言う幻のラーメン屋「べんてん」にようやく突撃。開店30分前、10:30に向かうも平日だというのに、すでに10名程度の列。開店時間を少し過ぎたころ無事入店。そのとき行列は3倍程度に伸びていた。

店内は強面の常連と沈黙で支配された緊張感溢れる雰囲気。その常連たちは平日朝だというのに皆、無表情で、ビールとつまみを喰らう。

直前にならんでいた初来店らしき夫婦はその雰囲気に面食らいオロオロしながら券売機に向かうもまさかの万札しか所持していないという痛恨のミス。両替を求め夫の発した「あ、あのぅ」と絞り出した声は上ずり、沈黙の中に吸い込まれてしまう。

店員はその声には無反応で常連たちに無言で淡々とビールとグラスを運びすぐに両替をする気配はない。この空気に耐えきれなくなった妻が財布から千円を抜き出し無事この夫婦は食券を買えたのだった。

さて、この異様な雰囲気で右往左往している新参者を見た私。得体の知れない重圧に気づけばうっすらと首筋に冷たいものが流れ落ちていく。大丈夫、落ち着け。自分。来店経験のある成増の兄やラーメンデータベースなどで予習は完璧。落ち着いて塩ラーメンとメンマチャーシューのボタンを押せばいい…。

券売機に入金、そして、目当てのボタンをプッシュ。着席。店員からの並か中盛りかの質問にもうわずりそうになる喉元を必死で押さえ込み「中盛りで」。

アメイジング!

なんと素晴らしい!なんと流れるような常連のような動き!自画自賛の嵐!ふと見れば、となりに座った例の夫婦もこちらを尊敬の眼差しで見つめている…!!

そう、私はどんな重圧にも負けない男。むしろ、それを力に変える男!!

ん?ちょっとまて。これじゃあただ注文しただけじゃないか!このレベルで満足するのか?満足していいのか?いいや、いいはずがない!!!!

実はこのお店、裏メニューで油そばが頼めるシステム。これを頼めば一気に常連の仲間入り…いや、それ以上。常連中の常連になるのだ(初来店だけど)。いけ!このいい流れに乗って頼むんだ!!裏メニュー、油そばを!!!

そして、私は深く息を吸い込んでついにその言葉を発した。

「油そば、できますか?」

くそっ!!!

なにをやってるんだ!!!断られたらどうしようという不安から防衛策として「できますか?」を無意識に付け足してしまった!!!!これじゃ常連感まるつぶれだ!!(初来店だけど)

しかし、周囲を見回すと常連たちが少し驚いた顔でこちらを見て「若造…やるじゃねえか」と言っている気がした(言ってないけど)。となりの夫婦は「そんなメニューもあったの?!さすが常連!」という感嘆の表情でこちらを見つめている(見てないけど)。

そして、遂に「油そば、できますか?」の質問に店員が回答するーーー。

▼次回予告
数々の障害を乗り越え、持ち前のハッタリ力で初来店にも関わらず常連ぽさを出すことに成功した私。このあと果たして無事、何事もなくオーダーは通ったのか?!そして、その油そばのお味とは?!途中からスープ割追加して塩ラーメンとして食べるさらに上級の常連技はできたのか?!

次回「はい、全部できました。美味しかったです。」
ご期待ください!!!


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