体感の話
経験談のよさのひとつは何といっても「この時は大体こういう体感、感覚です」というその人ならではの視点が含まれていること。
そしてその視点体感は体験自体が違っていても、共通共有できるものだということ。
まるで違う体験でも体感そのものはとても似ているなあと思います。
例えば長く痣のように消えなかったものが、出逢いによってスパンと消える。
何かが起こった訳じゃない。
特別なことは何もしていない。
何の誇張もなく苦もなく労もなく、意味がわからないほどパッと霧散する。
苦しさの消滅の瞬間というのがあるなあと思います。
それが命の力、あなたの力であります。
あなたにもそういう経験ありますか?
ないよってあなたはそういうこともあるんだな、と心の片隅に留め置いて貰えたらその時は容易にやって来ると思います。
物は試しって言いますからね。
そしてこれは本当に化学反応のように出逢えば起こるものとして私は体感しました。
何もしなくてもそうなるもの。
また話しているととにかくぽかぽかと体が温まるというひともいるし。
これをしていると手足が芯から発熱してぽかぽかと体を巡っていく、という動作もあります。
ひとの数だけこれらのものはあってそれぞれ異なります。
自分だけのそういったものを、私もあなたも暮らしの中で発見しては手渡したり受け取ったりを自然にしています。
相手も同じかどうかはわかりません。
同じならうれしい、違ってもありがとうの気持ちは変わりません。
あなたの思ってもみないところで私や誰かがそういった恩恵を受け取っています。
あなたが意識できないところで。
意識してやっていることだけに成果がある訳ではないということを実感しています。
ありがとうの気持ちはぐるぐると巡り行く。
私とあなたと季節に軽快にタッチしながら流れ行く。
だから季節とひとは巡り、集い、重ね、語りあい、語り継ぎ、手を繋ぐのかなあと思います。
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