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言葉の温度・太陽

ネイティブの方言は手触りの良いあたたかな毛布のような風合い。
何せ心地よいもの。

それが何弁であっても。

はー、いいですね方言は。
最近どっぷりとその風合いに身を委ねては、消耗した心身のゲージの回復をしています。

好きなものに触れているとこんなにも心安らぐ。
あなたにもすきな方言や外国語、ありますか?

その人の本域って感じがして声も心の心地も解放的な感じがして滅法すきです。
その人が上向いて話す感覚を得られます。
私にとってはまるで明るい陽射しを浴びた陽だまりの趣きです。
あなたにもお国言葉がありますか?

標準語を纏うとニュアンスどころか話題選びさえも幾重か纏った感じになることもあるくらい本来のその人ならではの温度感が下がる兆しもあります。

方言も外国語も、標準語圏の私からすると語彙そのものがなくて一回でわからなかったり教えて貰ったりとお手間を掛けてしまうこともありますが。

ご面倒かもしれませんが個人的には是非ともネイティブな言語を拝みたい。塗れたい。

私はそういったものに触れることで一つひとつ吸収して馴染んで言葉の豊富さを知ります。
表現の豊かさ、それを深く感じ入ります。

とても心がぽかぽかとあたたまり、耳が喜ぶのです。
その人の本領発揮とも感じられる言葉とニュアンス。

誰もがもっと自然に自分の言葉で話す世になるのを待ち焦がれています。

前にも書いたことがありますが、共通語は言語だけとは限りません。
それが何であってもご自身の得意な分野での表現なら方法や手段は自由な筈なんです。
絵、歌、写真、演奏、料理、仕事に趣味、何だってご自身のマックスに表現出来るものを言語にして通じていく世の中へ共に。

ご家庭内の造語や独自の言語なんかももっと気楽にダダ漏れればいいのになあ。
そう思いませんか?

或いはご当地スーパーや薬局の名前がポロリ。そして通じなくてぽかん。
「え!?全国区じゃないの!?嘘でしょ、え。マジで??」までがワンパッケージのゆるい会話。

笑みを含んだ声や喜びの乗った声の軽やかで高らかなあの響き。
落ち着いて堂々とした安らぎのある声。

どちらも空に伸びやかに広がり、同時に地に深く根ざすようなずっと聞いていたくなる声です。

声の揺らぎってえもいわれぬ響きです。
繊細な機微がいかんなく発揮されるネイティブの言語表現。
均一にならされていない力ある表現。
心の揺らぎも琴線に直に響いてそのエモさに悶絶するものです。

ぐらつきをかなぐり捨てて、私とあなたの揺らぎを心地よく重ね響き合わせたら日常はより色と奥行きを増していく。

あなたもあなた特有の言語と表現、お持ちだと思います。

私もここから新たに取得して参りたい所存です。



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