触り心地に食べ心地・Mellow
よく甘いものを食べながら怒るひとはいない、と申します。
本当に心からそう思います。
同時に、腹ペコで買い物に行くと不要なものまで多く買ってしまい。
後から思うんです。
「ああ、腹が減っては買い物に向かぬ…」と。
適切に満たされておくことって例えばどんなことが有効かっていうのも人それぞれとはいえ。
個人的には触り心地っていうのは万人に適用される気がしています。
手触りのいいタオルに怒るひとはいなさそうです。
ふわふわ、モフモフのタオルで顔を拭きながら怒るなんて、物凄い高い技術力がないと無理。
ほわほわとした触り心地の犬猫のお腹を撫でながら己の失策を呪うことなんて一体全体可能なんでしょうか?
赤ちゃんの小さく握りしめられた拳を、ちょちょいと突っついてみたらば。
パァッと開かれたのちに人差し指を包み込まれて握り込まれたその時に。
あの時のあれ、を悔いることなんて出来るんでしょうか?
目の前の愛らしい赤ちゃんのさま。
でれでれと、メロメロと相合を崩してしまう以外できない。
そんな時に、「ああ、不器用でいいんだな」みたいな気持ち。それをすかさずとる。
感じるまま、それが全てでいいじゃないすか。
もし私がそれでも悔いることが出来るとしたなら、触れていないんだと思いました。
感じられていない。
触れていたら抗えない。
その心地よさに。その柔らかな手触りの前に私は無力です。
着心地や居心地。聴き心地、耳心地。舌心地。歯応え、手応え。
夢心地など様々な心地よさ、かえり具合といったものが巷には溢れています。
あなたならどんな心地がおすきでしょうか。
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私は今晩カレーを食べたんです。
食後に食器を水に浸けておく時間ってあるじゃないですか。
別に白米とかも同じだし、何でも一緒なんですけどカレーだけはもうすぐさま秒で浸けなきゃみたいな気持ちが生まれませんか?
カレーだけちょっと特別にする心理の働き。
「こいつは手が掛かる」と私もあなたも知っている。
そしてこれって食器洗いをしたことがあるひとなら全員わかる感覚だと思います。
その感覚を心にも積極的に使ったらいいなと。
私なんかはそう。
ちょっとだから、とか見過ごしすぎて看過しすぎて感化できない状態という体たらく。
「全部がカレー」と半紙に達筆で書いてくれる人と出逢いたいと思いました。
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