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マニュアルフォーカスと眼鏡と私とあなた



写真を撮る時、見た瞬間いきなりピントがあっていて手ブレも補正してくれるというのは便利です。
スマホでもカメラでも初期設定のままなら大体はAF、つまり自動で全景を明晰に捉えます。
咄嗟の時にでも対応出来て助かることもとても多いオートフォーカス機能。

動画も同じことでピント合わせを自動で処理してくれます。

大きくぼけても手動でワンタップ、動きが速いものであっても搭載機能で自動で追い続け捉え続けることが容易い。何とも凄い機能です。

しかし、私は報道やスポーツ、野鳥を専門で撮る訳ではありませんので大体のシーンはマニュアルフォーカスで事足ります。
暮らしの日々はゆるく健やかに。
私にはいつなんどきもAFはオーバースペック。
猫に小判、bpmにAF。毎度何のこっちゃでしょう?
しょうもないのはそれこそ私の仕様です。

どこを明晰に捉えて、どこを綺麗な滲みと色にしようか、と。
今も昔も私が好むのは日々の写真。

最初から最後まで鮮明に隅から隅まで全景が視野を埋めるのは心身を酷使し過ぎだなあと感じますし、疲労困憊を招く。
私はすぐ気力体力が減りますのでここをより工夫することを決めます。
ものは試し、いっちょ一緒にどうすか?

文字通り子ども並の元気さ、体力があればそれもまた楽し。
でも、子どもだってさっきまでの躍動感が嘘のようにコテッとスイッチオフになったりしますよね。
子どもの風物詩。かわいい。

視力によって眼鏡をかけたり、外したり。
視力によらず、オーディブルを楽しんで活用したり。
或いは目を閉じたり、温めたり冷やしたり。
例えば何か必要な情報を取得する時には、目から取得するのか、ラジオなど耳から取得するかなども日頃から私たちは選んでいます。
YouTubeでも耳だけで存分に楽しめる動画をアップしてくださる人たちがいます。
そんな疲労しやすい私を、私たちを気遣ってくださる。先の先、そこまで知性や愛がデザインされているのだろうなと頭が下がる思いです。

あなたが作った作品を、手で触れるように届けてくれて。その温もりも手からわけてもらうような安心の取得もあります。

あなたがブレンドした珈琲やお茶の香りを摂取するのは私の鼻ですし。その器を包み込むのは私の両手です。それを味わうのは私の舌、喉を通る程よい熱、五臓六腑に沁み渡り。
この前のあのお店、また行きたいなと心をゆるめたりあの器を選んだこだわりってあるのかな?と私の頭の中を巡ってくださるのもあなたの心意気や温度や空気感です。
そうして、あなたの心が、想いが、デザインそのものが私の足や手を実際に運んでくれるのです。

いつもご協力感謝します。
つくる、発信する、読む、書く、休む、働く、眠る、祈る、暮らす、旅立つ、かえる、全ての時のあなたに私は支えられている。

あなたが作った作品の素材の手触りや色彩感覚によって心踊ったり落ち着くのもあなたの心がかたちとなって私に、私たちに丁寧に届けられるからです。

時にアイマスクをして私たちは目を休める工夫などをします。
街中の喧騒をイヤホンで快適に闊歩したりしますよね。
自然を楽しみに出かけた先では五感をフルに活用して、その身を預けて浸したりします。

なもんで、ここからの私はMFを多用していこうと思います。

あなたは五感のどこから取得するのがすきですか?
ここから先、それは種類が増えたり減ったりしますか?

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