無駄ではなかった資格

友達が自分の息子に絵本を読んであげていたので、その子の足裏をプチプチ押して、マッサージをしてあげました。
しばらく押して止めると、絵本を聞きながらも「止めないで」とおねだりされて母性が大放出。
友達に「○○ちゃん(娘)には今もやってるの?」と聞かれました。
友達が妊娠した時に、お腹の上からのベビーマッサージと、出産してからベビーマッサージを受けてくれた人でした。

中学生の息子と、小学生高学年の娘には、もうベビーマッサージはしていません。でも、娘は、台所に立っている私の後ろから抱き着いてきたり、娘だけ主人の仕事のイベントに誘われて、2泊3日私と離れて過ごして帰宅した日、私に抱き着いてくる、そんなことがスムーズにできる子です。
息子は、部活で疲労した両足を投げ出して、「足もう無理!!マッサージして」と言ってくれます。

そんな話を伝えると、友達は「やっぱりいいね」としみじみしていました。

4年前にとても良心的なベビーマッサージ教室に出会い、そこで資格を取りました。カフェでベビーマッサージ教室を開催したり、友達と一緒に教室を開催しましたが、今では年に数回ボランティアで幼稚園に出向くだけになってしまいました。

資格をせっかく取ったので、親子の絆が深まるベビーマッサージを伝える仕事としてやりたかったのですが、1年頑張っても集客に苦戦したり、オイルを使うとお店が汚れると言われた時、「工夫して続けよう」とは思わず、「やめ時」に心が傾いたのでした。

資格をとる1年前から、子供たちが小学生中学年位まで家庭では頻繁にベビーマッサージをしていました。
大好きなお母さんに、高級オイルで優しくゆっくり丁寧にマッサージをしてもらえると、身体的な効果だけでなく心も満たされて「愛情」をダイレクトに受け取ることができるのです。

友達との会話で、ベビーマッサージで伝えたかったことを、一番受け取って欲しい相手に今も響き続けているのだと、再認識できました。

ベビーマッサージの資格を社会で役立てることはできなかったけれど、子供たちが大きくなっても「無駄ではなかった」と思える瞬間が、まだまだ訪れるだろうと思っています。

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