Spacious: 高級レストランでコワーキング

起業家、リモートワーカー、そしてフリーランサーは意外と働く場所のオプションが限られている。彼ら・彼女らの働き場所のオプションは、家で働くか、コーヒーショップのような公共の場、又はコワーキングスペースか、という選択だ。しかしそれぞれのオプションには問題がある。家では集中できない、コーヒーショップのような公共の場では空いている椅子を見つけるのは難しい、また、コワーキングスペースの会費は高い(ニューヨークではコワーキングスペースのWeWorkで最も安い会費オプションですら月額350ドルもする!)といったような点だ。十分に活用されていないスペースが多いニューヨークのような都市には、、もっと良いオプションがあっても良いはずだと思う。

そこでSpaciousは利用されていないスペースをうまく活用した事業を展開している。彼らはレストランのスペースを活用し、コワーキングスペースのサービスを提供している。顧客は月額129ドル(或いは年間で月額99ドル)を支払えば、Spaciousのウエブサイトに載せられているどのスペースでも利用する事ができる。Spaciousの提供するスペースはレストランの一部のスペースで混まない時間帯(例えば夕飯時間前の5時まで)に利用できる。利用できるスペースには十分な電源コード、WiFiが準備されており、飲み放題のコーヒーとティーも提供される。

レストランのオーナーにとっても客数によりSpaciousからコミッションを得ることができるため、平日の昼間の閑静時に多くの人に来店してもらう事で、空いているスペースを活用し、副収入を得ることができる。

上記のことから、Spaciousの事業はレストラン、及び、在宅勤務者の両方にバリューを提供している。Spaciousのサービスは、WeWorkや他のコワーキングスペースに比べ、安価な値段であり、フリーランサー、起業家、リモートワーカーにとって、 家やコーヒーショップに比べ、魅力的なスペースの選択肢である。

「レストランの需要はあるが、パワーランチの需要は減っており、高級レストランは客足が減っている」と以前商業不動産会社で働いていたファウンダーが語っている。

一方、ギグエコノミーが普及している中、コワーキングスペースの会費は払いきれないが、コーヒーショップのような場より他で働きたい人は増えている。

そのようなニーズを抱えている人達をターゲットしている同業のスタートアップはいくつか存在する。

KettleSpace、 Switch Cowork、WEach Seats等の同業のスタートアップもSpaciousのように、レストランやホテルのスペースを活用し、コワーキングスペースを安くするビジネスモデルで運営している。一方で、WeWork、Industrious等の従来のコワーキングスペース会社は、企業を顧客としてターゲットにしているが、リモートワーカーやフリーランサーのニーズには応えていない。重要なのは、Spaciousはフリーランサー、起業家、リモートワーカーのニーズとレストランのニーズをマッチングすることにより低価格化を実現したということである。

このようにターゲットのニーズをマッチングできる市場は他にも存在するのだろうか。

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