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Pillar:元大統領Obama氏も払い続けていた学生ローン問題に取り組む第一歩のアプリ

ウェブサイト:https://www.pillar.app/

学生ローンはアメリカで深刻な問題の一つである。あの元大統領Obama氏も大統領になる直前まで学生ローンを支払い続けていた事は有名である。学生ローンがある人は45億人にも登り、金額は実に約1.5Tドル(約150兆円)にもなる。これはアメリカで2番目に大きい消費者ローンであることを示す。そんな中、大手プライベートエクイティ会社の創立者であるRobert Smith氏がMorehouse Collegeの2019年卒業生のために、彼ら/彼女らの約40Mドル(約40億円)にもなる学生ローンを支払った事が大きなニュースとなった。

学生ローンを支払ってもらったMorehouse Collegeの卒業生は大変ラッキーだが、多くの人達はRobert Smith氏のようなスポンサーがいない。そのような人たちのために、Pillarは学生ローンを管理するためのアプリを開発した。そのアプリは、利用者の学生ローン情報と銀行の口座情報を繋げ、収入、学生ローンの残高、消費傾向を基に、ローンの支払い金額を提案する。もしアプリの提案金額のローン支払いを行う場合、必要な事務処理やお金の送金はアプリによって全て行われる。それだけではなく、アプリは今5ドル支払えば将来50ドルの節約になるといったように、ローンの先払いが将来どのくらいの節約になるかも教えてくれる。

Pillarの目標は、終わりが見えないローンの支払いを、少しでも明るいものにすることである。Pillarのサービスは特に、低所得でクレジットスコアが低い人たちにとっては、大変大きな意味を持つ。実際にPillarは年間所得が$100K以下で資金調達のオプションが少ない人達をターゲットにしている。そのため、アプリのローン支払い金額の提案サービスは無料、事務処理やお金の送金サービスはプレミアムとして1ヶ月、$1から$2といった低料金設定になっている。

ここで注意していただきたい事は、現時点でPillarが提供するサービスはローンの支払い提案、ローン支払いに必要な事務処理、及びお金の送金サービスのみであることだ。しかし、Pillarは長期的にはクレジットカードを含む全てのタイプの消費者ローンに対するサービスを目指しており、ローンの借り換え、学生ローンの債務免除の検索サポートなどもこれからサービスに加えられていく予定である。

Pillarが提供するサービスは根本的な学生ローン問題を解決するものではなく、また学生ローン以外に利用することもできない。しかし、一番困難とされる学生ローン(アメリカでは学生ローンは負債者が死亡しても免除されない!)に取り組むための第一歩のアプリを開発し、そこから成長することで、将来どこまで進化させることができるのか大変興味深い。

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