Superhuman:米トップVCが支援する贅沢なメールソフト

ウェブサイト:https://superhuman.com

勤労者にとってメールの確認は日課であり、毎日数時間を費やす。平均の勤労者がメール確認に費やす時間は労働時間の28%を占め、実に124通ものメールを毎日受信/送信しているとも言われている。メール確認は日々の日課であるにも関わらず、メール確認という作業には差別化されたサービスは存在しなかった。しかし、Superhumanが今、その現状を変えようとしている。

Superhumanのアプリは他のメールアプリと同様、過去の使用パターンを基にEmailの優先順位をつけるサービスを提供する。しかしSuperhumanのアプリが他のアプリと大きく違うところは、メール処理のスピードが断然早い事である。さらに、アプリのデザインは使いやすくモダンなレイアウトになっている。他のメールアプリのサービスはクラウドに情報を保管するため、メール処理はネットワークコネクションに大きく影響される。一方Superhumanは自社のソフトウェアに対応できる最新テクノロジーを持ち合わせたビジネスユーザーをターゲットにし、受信、送信したメールはダウンロード後、ローカルブラウザーに保管する。そのため、全てのアプリでの作業 (アプリの立ち上げ、メールの送信、古いメールの検索等)が、ネットワークコネクションの影響を大きく受ける事なく、瞬時に(100ms早く)行う事ができる。
Gmailのようなメールサービスは作業がネットワークコネクションの環境に大きく影響されるため、Superhumanと同様のサービスを提供することは出来ない。

Superhumanのアプリ利用者はサブスクリプション料金として月額$30を支払う。しかし誰でもアプリをダウンロードし利用できるわけではない。Superhumanのアプリを利用したい人はウェブサイトで登録し、Superhumanからアプリ利用の招待を受ける必要がある。現在なんと、10万人以上の人がウェイティングリストに名前を載せ待っている状態である。めでたくアプリ利用の招待を受けた人は、Superhumanの担当者と1対1で30分の電話セッションを受けることができる。そのセッションの中で自分のニーズに合わせたアプリの利用方法、またSuperhumanのアプリを活用したメール確認作業の効率化等を学ぶ。このセッションを行う事で、利用者はプレミアムなサービスを受けているように感じる。

Newton Mailのように、メールアプリをサブスクリプションとして提供し失敗しているスタートアップ会社は少なくない。そのような環境下でもSuperhumanは口コミだけで今、凄い勢いで成長している。ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzが最近Superhumanに$33Mの投資を行った事で益々注目度が上がり、現在の価値は$260Mにも昇る。

プレミアムサービスは多くの会社に使われている戦略である。しかし、Superhumanの凄いところは無料メールアプリが普及している業界で、有料のプレミアムサービスを提供し成功している事だ。メールアプリ業界以外に、無料のサービスがスタンダードな業界で有料のプレミアムサービスが認められる業界はあるだろうか?

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