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Outschool: 教育への平等なアクセスを可能にするマーケットプレイス

ウェブサイト:https://outschool.com

世界中のK-12(幼稚園から高校までの期間)の教育制度は非常に組織的である。クラスの時間や場所、教師は学校区や教育省によって決められ、その決められた組織の中で生徒は厳しいカリキュラムを学ぶことになっている。選択枠で溢れている現社会であるにも関わらず、子供の興味や必要性に応じて両親が受けたいクラスや教師を選ぶことができない制度に驚きを感じる。

OutschoolはそのK-12の教育制度を改善すべく、2015年の設立以降、K-12向けのオンライン授業のマーケットプレイスを提供している。マーケットプレイスでは、プロの教育者が提供する少人数のクラス(通常、3〜8人)が準備されている。一つ一つのクラスがユニークであり、Taylor Swiftの曲を歌いながらスペイン語を学ぶ面白いクラスから、5段落エッセイを書けるようになる実用的な科目まで幅広い分野に及ぶ。クラスは一回限りのものから1学期に渡って受けるものもある。

Outschoolでクラスを提供したい教師は、教師資格の提出は求められず、身元確認だけクラスを載せることができる。クラスの掲載料は無料で、料金や、生徒の人数など、教師が自分で決めることができる。Outschoolは30%の手数料を教師に請求するが、前払金はなく、生徒がクラスに登録した際に請求される。1クラスの一生徒に対する料金は平均で$10から$15であり、月に$5,000から$7,000稼ぐ教師もいる。

Khan Academy や、オンライン家庭教師などいくつものMassive Open Online Courses (通称、MOOC)が存在するが、Outschoolは学校では学べない事に興味を持つニッチな子供に重きを置いている。さらに、Outschoolの料金は他の私立校や家庭教師、サマーキャンプなどに比べると低価格である。

Outschoolの可能性を評価し、SV AngelsやY Combinatorなどの有名ベンチャーキャピタルが投資している。現在Outschoolには1000人の教師が登録しており、8000ものクラスを提供している。3万人を超える親がOutschoolのクラスを購入し、そのうち、60%の人たちがリピーターとなりOutschoolを利用している。Outschoolが成功しているのは間違いない事実だが、更に興味深い点はOutschoolが教育への平等なアクセスを可能にしている事だ。米国は貧富の差が激しく、子供に課外活動や家庭教師を雇う事ができない親は沢山いる。だが、Outschoolを利用することで、通常ならば$50の家庭教師を$5で雇う事が可能になるなど、教育へのアクセスを提供している。

投資家はスタートアップを探す際、何らかのアクセスを提供できるかどうかが重要な要素であると考えている。何か他にアクセスを提供しているマーケットをご存知ですか?


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