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ドイツで合気道:道場入門初日の衝撃、「ウチが気にいるまで稽古費は取らないよ」

どうも、ドイツでフリーランスのエンジニアをしているArisaです。

この春の一時帰国で合気道を始めてすっかり極めたくなって、ドイツでも家の近くの道場に今日、入門して来ました。

もともと一時帰国で始める前から合気道は以下の理由で始めたかったんです。

- デスクワークばかりなので体を動かしたい
- 保険にお世話にならない武道を習得したい
- 地域の何かに所属するきっかけが欲しい
- 日本つながりで興味を持ってもらえたり、知り合いができるかもしれない
- 武道は日本語そのままの呼び名や技もあるので、言葉の壁があっても見よう見まねで、できるかもしれない
- 何かを通してドイツ語を身につけて長期的に使う環境が欲しい
- 身体的な強さだけでなく、精神的な強さも欲しい
- プログラミングができなくなった時の、世界中どこでも仕事ができる分野のバックアップ候補

色々箇条書きでも長くなってますが 笑
要するに海外フリーランスや経験なしからのフリーランスのエンジニアということにだけ集中して走って来たので、長く続けることや、実際なってみて出て来た悩みには対策をしていなかったのです。

意外と日本に住んでいた時に普通だったことに気がつかず、このモヤモヤはなんだろう?と思うことが海外移住にはあることがわかったり、デスクワークをずっとしているとどうなるかを考えていないと、せっかく今仕事をしているプログラミングはできなくなることに気が付いたり、フリーランスというあまり所属するということがない状態に気が付いたり、地域に何年住んでも属している感がなかったり。

このほかも色々ありますが、海外移住した、経験ゼロでフリーランスのエンジニアになったというのは案外やってみればできたりしますが、それを継続するためのそのほか周りの環境だったり自分のコンディションだったりということまで考えずに突き進んでいたのですね。

なので、ちゃんと考えてみようと思った時に上記のことが浮かんだので、まずは本家の日本で始めておけば、全く初心者で行くよりはドイツで道場に入門するときも怖くないだろうと思って一時帰国の時に合気道を始めたんですね。

さてようやく今回の記事の本題ですが、日本の地元でも短い間とはいえ稽古はしたし、若干ドイツ語の壁は怖かったですが、思い切ってドイツの家の近くの道場の門を叩きました。

「みんな怖かったらどうしよう」
「ドイツ語ができないなら稽古も理解できないだろうから入門拒否とかなるかな...」

と、思っていましたが、行ってみるととても優しい人たちで、たくさん話しもしてくれました。
先生は少し日本語を話される方で、稽古の時もコツを丁寧に教えてくれます。

稽古に励む仲間は、初日にも関わらず、私の拙いドイツ語でも一生懸命話してくれたり、英語も交えながら会話をしてくれたり、稽古に付き合ってくれたり、初めてこの街に来て、パートナーと彼の家族以外の人とたくさん話をして、優しい気持ちになりました。

何があってもドイツ語しか話さない、少し厳しめの達人もいましたが、コツを根気強く教えてくれ、きちんと技が決まると「上手くなったじゃん」と褒めてくれるので、少々わからないことや厳しい雰囲気があってもそこまで障壁にはなりませんでした。

稽古自体は、準備運動多めで、割とお手本を見る時間はさっと数回見せて、なるべくペアで練習をする時間を多く取っている印象でした。

受け身が私はまだ上手ではないのですが、たくさん練習をさせてくれるのと、コツやポイントをわかりやすく教えてくれるので、どう動いたら良いかがわかりやすいです。

でも、こちらの道場には行く事前に連絡をしてあって、稽古費や入門するにはどういう手続きをとったらいいですかという質問には、まず道場に来て参加してみて話しましょうと言われていたので、稽古後に話に行ったら、とてもびっくりしました。

「ウチの道場が気に入るまでは、稽古の費用はいらないですよ。心ゆくまで稽古してみて、それで気に入ったらメンバーに入ってくれたら嬉しいです。」

え?
でもいつまでとかお試しの期限決めないんですか?と思ったので聞いたら、

「そんなのは気にしなくていいんですよ」

とのこと。
すごくびっくりしました...!
それと同時に、本当に合気道が好きな人が教えていて、本当に合気道が好きな人が稽古をしに来ているんだなとも思いました。

一時帰国の時に通っていた道場でも思いましたが、相手を倒すことを前提としない、「武道は愛だ」と言った合気道を作った植芝先生の思いからなのかなあと、国が違っても合気道を通して優しいコミュニティーに出会えている気がします。

正直、ジムに行くよりもちゃんとコミュニティに属しているし、単に筋力体力をつけるだけではなく、武道を身につけているのでスキルですし、ドイツ語も常にではないですがめっちゃ使うので、変に語学学校に行くよりも長期で生きたドイツ語を使う環境にいるので、狙った通りかもしれません。

またドイツでの合気道事情や、どう海外フリーランスやエンジニア生活に良い影響を与えてくるか書いていきたいと思います。

では
ちゅーす。


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