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フリーのエンジニア仕事術:対等な関係でクライアントと長く仕事をするために気がついた3つのこと

どうもー、ドイツでフリーランスのエンジニアをしています、Arisaです。

最近はもっぱら自分のWordpressのブログより、noteで記事を書きたい気分です。
リニューアルの時間がないのと、開発したテーマがかなり古いことや、引っ越しする予定なので、引っ越しの荷物を増やしてもなというのもあって、noteに最近は避難をしています。

さて、今日のトピックは「対等な関係でクライアントと長く仕事をするために気がついた3つのこと」です。

2年と数ヶ月エンジニアになって経ちますが、いろんなクライアントと仕事をしました。
初めの頃はとにかく安定を求めて必死だったので、無茶な相場で仕事を受注しても気がつかなかったり、報酬未払いもあったり、マウンティングされたかな?ということもあったりでした。

でも落ち着いてくると、今までの経験や失敗で自分なりに工夫して働きやすい環境を整えることが、少しずつですができるようになってきました。

がむしゃらにキャリアと安定を求めていた時にふと気が付いたのは、

「自己責任の範囲で自由に働き方を決められるように前の仕事を辞めたのに、なぜフリーランスになってもクライアントのことでストレスばかりなんだろう?」

ということでした。

理由と対策を考えた時に、意外とシンプルな答えが見つかったので、それがわかってからは楽になりました。

今日は私なりに自分の失敗から学んで習得した解決策をシェアします。
※ 個人の経験に基づく内容ですので、この内容が必ずしも正しいとは限りません。
参考になる部分のみ参考にしていただければ幸いです。


フリーのエンジニアでストレスばかりだった理由1:
月収を気にしていた

一番初めに気が付いたフリーランスのエンジニアをしていてストレスだらけだった理由は、月収を気にしていたことでした。

当時はやはり経験も1年未満ということで、キャリアも少なければ人脈も開拓途中で来るもの拒まずでなければ、生活できるだけの月収がない、と思っていました。

当時の私からすれば、本当にそういう状況だったというのが本音でしょうけれど、そう思い込んでいてストレスにまみれたフリーランスのエンジニア生活を送って半年ほど経って気がつきました。

「生活がかかっているから、仕事を選ぶどころではないのではなく、実際はそう思い込んでいるだけなのかもしれない」

このことに気がついたのは、半年前後仕事をしてきたクライアントからマウンティング発言をされた時でした。
今までの私であれば、それでも生活がかかっているので、多少のストレスは我慢して仕事をしようと、クライアントの言うことが少し無茶でも受け入れてしまっていましたが、この時は今までの私らしくなく、収入ゼロに逆戻りなのはわかっていても、仕事に対して来るもの拒まずではいけないと、初めて思ったのです。

マウンティングだなとわかりやすい発言を受けたのもあったからかもしれませんが、当時はそのクライアントの収入一本でも、今後の業務を断りました。

「月収を気にするのはもうやめよう」

自然とそう思えたし、何よりもストレスから解放されました。
ある程度自己責任のもとで自分で働き方やキャリア形成を決めたいと思って、前の仕事を辞めた意味がないと吹っ切れてからは、来るもの拒まずの姿勢はやめることができました。

でもストレスから解放はされても、収入が途絶えたら生活できないから、フリーランスのエンジニアを続けることができなくなるのでは?と、ここで自然な疑問がでてくると思います。

その通りですが、実は、収入を気にすると一番収入は入らず、収入がどうでもよくなると自然と入ってくるようになりました

初めは不思議でしたし、やはりそう思えるようになるまでは数ヶ月かかりましたが、次第に納得できました。
そもそも月収を気にしているようだと、クライアントのことをお金をくれるだけの人と見ているようなもので、クライアントもこちらのことを仕事を依頼して報酬を支払う対象だけの人としか見てくれないのかな、と。

クラウドソーシングによくあることだったのですが、報酬なしにして仕事や信頼関係が継続できるかどうかで考えると、成り立たない関係のクライアントがほとんどでした。

要するにお金をくれるかどうかと、仕事を依頼して報酬を払うかどうかでお互い見ていたので、人間としてお互いの事情のことまで考えるような気になる関係ではなかったのです。

仕事をする上で相性が合うのかどうか、お互いの事情を理解して人間として付き合いたい人なのかどうか、平等な関係が自然に築ける人なのかどうか。

こういったことを無視して収入だけ気にしていたために、合わない要素や我慢する要素がお互いあったのでストレスを抱えたり、うまくいかなくなったりしたのかもしれません。

確かに人間合わない人とうまくやるのはストレスもたまるし、長くは続けられないです。
仕事といっても、根本は人との関わり方が大きく関与してくるので、コミュニケーション力だけではどうにもならない「合う、合わない」部分もあるのだな、と。

それからは、心から一緒に仕事をしたい人や、共感できる何かがある人、自然と収益を最優先にしなくても仕事を一緒にしていて楽しい人かどうかを収入よりも優先するようになりました。

そうすることで、実際、フリーランスのエンジニアになって初めはストレスだらけだったもう1つの理由が見えてきたのも事実です。


フリーのエンジニアでストレスばかりだった理由2:
どんなことであれ、お互いの事情を理解できるかどうかまで見なかった

お互いの事情というのは、特に体調や家族のこと、キャリア形成で目標にしていること、休暇、時差などのことを主に指します。

体調が悪いのに仕事なんかできませんし、無理をするものでもないと私は思います。
その分非効率的になるし、質も落ちますし、治りも遅くなります。

体調が悪くて仕事ができず、対応が遅れましたということを理解してもらえないクライアントとは私は仕事をしません。
人の健康と仕事どちらを天秤にかけた時に大事か問いかけた時に、そういう人は仕事を絶対取りますし、私のことを人として扱う気はないからです。

体調が悪かったということに関してこちらが伝えても、何もそのことに関して全くコメントもないクライアントも最近は仕事をなるべくしないようにしています。
私がどんな状況だろうと、人として見ていないので興味がないのです。

相手のことを人として見ない、興味がない人は、私のことを単純に仕事をするだけの存在としてしか興味を持てないので、こちらの意見も大してあまり興味は湧きません。
ということは対等な関係で仕事をすることはできませんし、私の体調も意見も興味がないとなれば、対等なコミュニケーションは取れないので、ストレスは絶大です。
そんな関係は長く続くとは思いませんし、長い目で見ると私はそういう関係のクライアントからの業務よりも、自分が対等な関係で仕事をできる人との業務に時間を割きたいです。

家族のこともまったく同じですし、休暇も長期で取ることに理解のないクライアントとは私は仕事はできません。

週末の休みや時差で真夜中に連絡をしてきたり、返信や業務を求めるクライアントは、私が十分な睡眠を取ったり、私にも私生活があったり、人として充実した最低限度の生活を送ったりできるかどうかは、どうでも良い人がほとんどです。

仕事が終われば良いのですから、仕事をしてくれる人の事情は理解しがたいのです。

クライアントばかりが悪者のように聞こえてしまいますが、私自身がクライアントの事情を理解したいか、できるかというのも大切です。

一方通行の関係は絶対続きません。
なので私側からもそういったことを相手に配慮できるか、理解したいと思えるかということも、私がクライアントに求めるのと同じくらい大切です。

クライアントにだって私生活はありますし、抱えている人に言えない悩みだってありますし、具合が良くない日だってあります。

だから少々報酬支払いが遅れたり、連絡の返信がなかったりしても、私は待ちますし、あまり気になりません。
お互いにそういう理解がある人であれば、必ずあとで事情を説明して対処してくれるからです。


フリーのエンジニアでストレスばかりだった理由3:
音信不通になったり、関係が悪くなったクライアントに、いちいち気を揉んでいた

稀にいたのですが、こちらが意見や指摘をすると音信不通になって、逃げるクライアントや、急に関係が悪くなるクライアントがいます。

そして、1つの例として、これはつい最近のことですが、人づてに私に責任や非があるように話していたと聞く場合もあったりなんかします。
正直私はそのことには本当にびっくりしました。

私の方では特に怒りなどの感情を出していませんし、終わったことよりも今後をよくしていきましょうと言うことで、相手に伝わっていなかった相手の業務内容とすでに何度も伝えていたこちらの業務内容の線引きを改めて伝えたら急に連絡を切られたのです。

でも私ではないもう一人の人には連絡を取り続けていて、やりとりが続いているのです。

こちらにできることとできないことをあらかじめ説明しているにも関わらず、何度言ってもそのことが伝わらないなと思っていましたし、何より、私にだけ連絡を取らないことに不公平だと思いました。

私も人間なので感情はあります。
なので当時はかなりの怒りを覚えましたし、チームを引っ張っていた立場でもあったので、責任感もかなり感じていました。

正直、そのクライアントの件のことがあってから、もう開発案件を受けるのはしたくなかったですし、今も消極的です。
必要以上に言われることに敏感になってしまったのも事実です。

関係の悪くなったクライアントに対して、不必要に気を揉んでいたのだと思います。

今もこの件はあまり消化できていない過去案件の1つですし、今でも開発案件を受けるときには思い出して消極的になってしまいますが、うまくいかなくなって学んだことはあります。

それは、人の考え方、物の捉え方はこちらがどうあがいても変えられないこと。

私のことを悪く言う人がいるのであれば、その人の考えは私には変えられません。
その人の思うことを私はコントロールできませんし、私のことを悪く言うな、それはあなたの勘違いだ、あなたに非があると言ったところで効果も何もありません。

だから、私が仕事ができないとクライアントが思ったのであれば、そう思わせておけばいいんです。
私がきちんと説明を事前にしなかったと、私が説明を事前にしたにも関わらず、文面で残っているにも関わらずそう言うクライアントにはそう言わせておけばいいんです。
私のことがロボットみたいで怖いと私と一緒に仕事をする人に言うクライアントにはそう思わせておけばいいです。

考えたところで、嫌だなと思ったところで、何も私に変えられるものも仕返しする意味も何もないからです。

気を揉むことでストレスは増すばかりです。
後腐れあって終わったことや、うまくいかなくなったことはこちらに非があるなと思ったことだけ認めて、あとは相手の好きなように言わせておく、思わせておく、それで良いのだと学びました。

相手に好きにさせておくのは自分が弱いようだと昔は思って、真っ向から私が正しい、間違っていないと言うことを認めさせようと時間と労力をよく費やしていましたが、人の考えを他人が変えることができない限り、そのどれも無意味ということに気がついてからは、相手の好きに思わせたりさせておくことは弱くないと思えるようになりました。

どのみちそういうクライアントは仕事が片付きませんし、私にもう依頼もできませんし、向こうにも何も良いことはないので、それで十分だなと思えるようになりました。

どうしても悩むことや気を揉むことや傷つくことはあるでしょうけれど、相手に勝手に思わせておけば良い、言わせておけば良いと思えるようになってから、消耗することは若干減ったように思います。


まとめ

嫌なもの、合わないもの、無理なものは避ける、人がいうことは好きに言わせておくというのは、わがままでも弱いのでもなく、自分がいかにストレスを軽減して長く心地よく働くことができるかどうかということを突き詰めた結果なのだと、手探りで進んできて思います。

快適な仕事環境は人それぞれですが、もしかすると似た悩みを抱えている人もいるかもしれません。
そういった方に少しでも参考になれば嬉しいです。

では
ちゅーす。

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