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藤田オーナーとの因縁(?)

先週末はドバイミーティングで盛り上がりましたね。馬券発売のあった4レースでは、日本馬の勝利こそなかったもののいずれも2着。特にドバイシーマクラシックでは、並み居る強豪相手に、我がシャフリヤールが2着。リバティアイランド、ジャスティンパレス、スターズオンアースという国内最強クラスの馬たちで臨んだ一戦で、日本馬最先着という頑張りをみせてくれました。
もちろん、このレースはちゃんとリアルタイムで観ましたよ!(笑)
※詳細は、前回のコラム『痛恨の勘違い』を参照のこと

そして馬券発売はなかったものの、UAEダービーは凄かったですね。フォーエバーヤング!
これで5戦5勝。京都→門別→川崎→サウジ→ドバイでの5連勝。こんなの普通じゃないでしょう。

実は、このレースに先立つ3月上旬に、矢作芳人調教師、そして藤田晋オーナーとそれぞれ対談する機会に恵まれました。そのなかで、当然、フォーエバーヤングにも話題はおよび、サウジダービーのこと、UAEダービーの展望、そしてその先に見据えるケンタッキーダービーについても語ってもらっています。
この馬の能力を信じて疑わない私としては、UAEダービーは勝つ前提で、色々とお話しさせてもらったのですが、もし、UAEダービーで大敗してしまうとケンタッキーダービーへの出走自体が危ぶまれてしまうわけで、そうなると対談の誌面的には締まらないものになるところでした。
それだけに、無事に勝ってくれて一安心だったのですが、それにしても、外を回して相手をねじ伏せる、まさに“横綱相撲”でしたね。これでいよいよ、押しも押されもせぬ有力候補としてケンタッキーダービーに向かうことになるのでしょう。今から5月4日が楽しみです。

ただ、フォーエバーヤングが走れば走るほど、少しだけ、悔しい気持ちも湧いてきます。
というのも、この馬のお姉さんであるピヌスアモリスに出資していたのです。

フォエヴァーダーリングの20がピヌスアモリス。
フォエヴァーダーリングの21がフォーエバーヤング。

ピヌスアモリスもデビュー前の取材時には、それはもう高い評価を受けていました。
実際、2歳6月のデビュー戦は、のちの皐月賞3着馬ファントムシーフの2着と好走し、すぐに勝ち上がってくれるものと思っていたのですが…結局、7戦未勝利で引退となってしまったのです。
ちなみに、デビュー4戦目にダートを使われましたが6着止まりでした。
2戦目以降、レースを重ねるごとに、最後は気持ちが切れてしまうような負け方を繰り返しており、今、振り返ると、その段階ではもう、レースに気持ちが向いていなかったような気がします。
能力の高さは間違いなかったと思うのですが、気持ちひとつで走らなくなってしまう。ピヌスアモリスは、競走馬の難しさを教えてくれた馬だったように思います。

そうそう、藤田オーナーとの因縁(?)はもう一つありまして。
私の出資馬で、2歳世代のエースと睨んでいるのがサロニカの22なのですが、この馬の全妹をセレクトセールで落札したのが藤田オーナーなんですよ。そう、また一世代違いです。どちらも走ってくれるといいですけどね(笑)。
(次回更新は4月16日)

やまもとまさ
プロ通算219勝、3度の最多勝、沢村賞、史上最年長でのノーヒットノーラン、50歳での登板など、記録にも記憶にも残る活躍を果たした球界のレジェンド。現在は野球解説者・スポーツコメンテーターとして活動している。ラジコン、クワガタ飼育等、多趣味としても知られる。競馬への造詣も深く、一口馬主としてアルアイン、シャフリヤールに出資する相馬眼の持ち主。
X(ツイッター) @yamamoto34masa

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