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リングガール? ラウンドガール?

「井上尚弥VSフルトン戦は、リングガールしないんですか?」

ビッグマッチがある度に、私のことも気にかけてもらえて嬉しい限りです。
ところで、リングガールってそもそも何をする仕事だと思います?多分ほとんどの人が「ボード持って歩く人でしょ」という認識ではないでしょうか。はい、ほぼそれで合ってます(笑)。
細かくいうと、リング上で選手のサポートもしています。勝利インタビューや写真撮影でエスコートしたり、何かトラブルがあった時のために後ろで準備している感じですね。

最近「ラウンドガールとリングガールどっち?」と質問を受けたのですが、意味は同じです。リングガールは英語でラウンドガールは和製英語。私が所属している”フジボクシング”はボクシングの本場ラスベガスに合わせてリングガールと呼んでいるのでそっちで統一しています。
 
ボクシングだけじゃなく、RIZINやキックボクシングなどいろんな格闘技でリングガールを見かけますよね。なんで今日は出てないの?ってよく聞かれますが、簡単に説明すると私はフジテレビが放送に関わっているボクシングの試合にリングガールを担当させてもらう可能性があります。選手や団体ではなく、放送や配信をしている媒体の関係でその試合に関わるかが決まるって感じですね。
なので去年、井上尚弥VSドネア戦は関わったけど今回は違う…みたいなことになります。しかも自分が担当する試合だったとしても、直前まで言えなかったり、変更になることもあります。意外と細かい決まりや発言にも注意しなければならなかったり。

私的には沢山の人が試合を見てくれて、そのついでに「あ、今日は天野がリングガールね」くらいで十分です。いやほんとに。
主役は選手。リングガール不要論は絶えませんが、正解はないと思っています。右と左どっちの子が可愛いなんて話で盛り上がったりもしますが(笑)、それでボクシングを観たり、リングガールに関心を持ってもらえるなら、それはそれで悪くないのではないかなと。いつか、すべての人が必要ないと思った時に役目を終えるのだと思うので、それまでは続けられたらいいなと思っています。

リングガールをやるようになって5年。始めはボクシングのことを何も知らず、仕事としてリングガールをやっていましたが、興味を持ってボクシングに接するようにした結果、会場に行くのが楽しくなりました。知らない世界も興味が無いこともちゃんと向き合えば面白い部分が見つかる、それを教えてくれたのはボクシングでした。目立とう、注目してもらおうと思ったわけではなく、自分なりにリングガールという役目を全うした結果が、去年のネットニュース(編註:村田諒太VSゴロフキン戦後に涙した様子が、ネットで大きく取り上げられた)だったのだと思います。 
あれが良かったのかは自分でも分かりませんが、別の仕事に繋がって、世界が広がったのは事実。適当に仕事をしてなくて良かったな〜と思いました。だから私はこれからも「出来ないかもしれない」「向いてないかもしれない」と踏み止まってしまわずに、積極的に何事も挑戦していこう!と心に決めています。

このコラムもその挑戦の一つです!
締切や期限という時間に追われることが大の苦手で、ましてや競馬はまだまだ勉強中…そんな私がコラムを毎週書くなんて「ほんとに私で大丈夫ですか?」と何度も担当さんに聞きましたが、なんとか最初の1ヶ月を終えられそうです。

先週は船橋競馬でハートビートライブに出演してきました。競馬AI天狐を参考に予想し、7Rは指数1位のハクサンアローを軸に3連複を的中!
その後はヒモ決着など噛み合わず。1番人気が連対を外す決着も多かったので、何とか当てたかったのですが…。最終12Rは指数3位だった単勝110.6倍の1エールプレジールが3着に頑張ったものの、このレースに限って1番人気の3フタイテンロックが強過ぎ!(1-7-8の3連複は386倍!)
その悔しさを中京記念にぶつけようと、ダノンスコーピオンを軸に勝負を賭けて無惨に散りました(笑)。レースを観ながら「ダノンどこいった?」っていう独り言で先週の私の競馬は終わったのです。

あまのまな
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優、パチンコライターとしても活躍。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。
6月17日に東京競馬場で行われた「初心者向け競馬教室」や同25日に中山競馬場で行われた「宝塚記念スペシャル予想検討会」に出演するなど、競馬関連の仕事も増えている。
ツイッター @akaringo_mana
公式サイト https://www.amanomana.com

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