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125ccのバイクで日本一周【21日目】 青森県むつ市

この日と次の日は、むつ市のコテージを拠点にして下北半島を見て回ることにする。朝から残念な曇り空だが、明日のほうが天候は悪そうなので、思い切って長距離にチャレンジ。

「仏ヶ浦」まで行き、その後国道338の陸奥湾沿岸を走って戻ることにする。

むつ矢立温泉キャンプ場


道中はなかなかの景色。やはり下北はこれまでの土地と大分違いますね。なかなかワイルドな片道およそ60キロ。ひたすら西へ西へと走ります。


途中何度か雨に降られそうになったが、何とか逃げ切り、仏ヶ浦駐車場に無事に到着出来ました。

誰もいないかと思いきや、車が1台とまってましたね。どうやら前泊されたご様子です。まだ朝が早いので出来るだけ静かに支度をし、いざ仏ヶ浦へ歩いて向かいます。

駐車場から海岸までは遊歩道があるのだが、これがなかなかヤンチャ道で、階段の勾配も思ったより激しく結構キツかった。

行きの下りはまだ良いが、帰りの上りの事を考えるなかなかですね。飲み物持参しておいて良かったよ。

そして、やっと到着仏ヶ浦。


いやいやいや、人っ子一人いないから寂しいサミシイぞ。そしてチト怖い。いや本当に。奇岩だらけに囲まれてて、海があるのに音がしないんだな。何とも不思議で神秘的な空間だった。

水は恐ろしいほど澄んでいるし、岩は白くて尖ってるし、生物の気配はしないのに、ナマコだけが大量にいる。

いやぁ、この旅一番の俺怖スポットでしたね。


岩には、それぞれ名前がついているのだが、覚えとらんです。みな奇岩。よくまあこんなモノが自然に出来たものだとひたすら関心。やはり日本は十分に広い。驚きばかりだ。

関心満足したので、今度は遊歩道を戻ります。予想通りのキツさに、我ながら笑顔になります。そう、こういう時は笑みが溢れるものなのです。

やっと階段が終わり坂道途中のベンチで休憩していると、前から一人のご老人がやって来て泣きそうな顔で俺に声をかけてきた。

初めて来たのですが、もうすぐ着きますかね?

いえいえ、これからが本番ですよ。もし体調が不安なら無理しないほうが良いですよ。

そうなんですか…。


ご老体は、しばし固まり考え込み始めた。俺はそっとしておいてあげようと、再び歩き出す。すると背後からご老体の声が聞こえる。


やっぱり、頑張ってみますよう。


俺は振り返り手を振ってあげました。うん、良き出会いかな。

さて、予定通りこの日は再びコテージに宿泊です。折角なので行きの道とは変えて、下北半島の南側、陸奥湾沿いを走って帰ることにしました。

これが大正解。いやいや素敵な道でしたよ。夕陽も素晴らしく、海も綺麗で、まあバイクで走るにはモッテコイの素晴らしいツーリングロード。予想外だったから、エラく感動しましたね。本当、素敵だったんだ。

動画も撮ったはずなのだが、見つからないので多分アクションカムのほうですかね。見つかったらアップしたいと思います。

その後、スーパーで買い出しをして宿に戻る。流石は下北、ナイスなツマミをゲット出来ましたよ。

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