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前立腺がん 放射線治療5回目終了 〜病院での放射線照射治療ルーティン〜

今日、放射線治療5回目が終了した。
日に日に緊張感がほぐれてきてる感じがする。

毎日の照射時刻は、14時10分。
この時間は概ねズレない。
私の場合は照射時間の1時間半前に
400mlの水を摂取するようにドクターから指示を受けている。
人によって違うようだ。
合わせてその時間までに排便、排尿を済ませて、その後照射時刻までは排尿排便を禁じられている。これが物凄い大変。

別記事に特記しようかと思うが、
放射線治療における副作用問題は課題が多いらしく、その副作用対策の一つに、日々の放射線照射の患者本人による事前処置を重きに置いているとのドクターからの説明を受けている。

自分で事前処置を済ませて、
照射時刻の15分前に放射線科に入室。
早くても遅くてもNG。
放射線科控え室に患者を混み合わせないようにする狙いらしい。
その厳密なルールのおかげで少なからず私はVIP感を感じる。大学病院や総合病院には無い雰囲気だ。もっとも癌に罹患された人しか居ないわけなので特別な空気感があるのも不思議ではない。

ロッカールームは15個のロッカーとカーテンで仕切れる着替えスペースが3つ。割と広いロッカールーム。
しかし、今日で5回目だが、別の患者とかち合うのはせいぜい私を含めてふたりだ。これもきっかり15分前に放射線室内入室ルールがあるからだろう。

そこで浴衣に着替えて、
放射線リニアック処置室前の椅子で待機。
待機してるのはいつも私一人。
リニアック処置室は3つあって、
それぞれの処置室の前に待機してる人は多くて一人。
結構大きな放射線室エリアだが、少し寒々しさを感じるくらい眼にする患者が少ない。

私の順番の前にも照射をしている患者さんがいるのでしばらく待機。
400mlの水を飲んでから既に1時間と20分ほど経過しているので尿意を感じる。
しかし照射前の排尿は禁じられている。
毎日の食生活の中での水分摂取の量によっては、我慢出来なくなる恐れもあるので
かなりのストレスを感じながら日々の食生活を送っている。

前の患者さんが終わって出てきたら、
1分も経過せずに私の名前が呼ばれてリニアック処置室に入室。
畳で表現すると30畳くらいの部屋にリニアック(照射する機械)が真ん中に一つ。
室内には二人の技師さんが待っている。
寒々しい雰囲気だがもちろんエアコンで室温は調整されているので空調は快適だ。

私は、ロッカー室で私服から浴衣に着替えて、ここで浴衣からスッポンポンでシャツ1枚になって備え付けの私専用の小さなタオルで息子を隠しながら照射ベッドに横たわる。ちなみにお尻側は丸見え。
初日こそ恥ずかしかったが5回目となると慣れたもんだ。

ベッドに横たわると、
治療開始1週間前に計画CTを撮った時に4点おへそを中心にマーキングをされた箇所を適切な位置に合わせる作業を技師さんがおこなう。
そのマーキングに合わせて私の身体を動かす。私の身体の位置決めが終わると二人の技師さんは操作室に移動。
リニアック室には私一人になる。
なにやら心細い感はある。

その後、前立腺への照射位置を合わせる時間が5分から10分程度。
その間、技師さんから、
「はい、少し前に動かしまーす」
「はい、動かないでくださいねー」
とかのアナウンスがスピーカーから聞こえるので心細さは無くなる。

この照射位置の精度次第で、放射線が膀胱に当たってしまったり、直腸をかすめたりと副作用が発してしまう原因になるので、
位置決めは放射線技師さんはかなり神経を使うようだ。
患者の立場からするとありがたい。
「しっかり位置決め頼むぞ🙏」と毎日祈る思いだ。

「はい、それでは照射開始しまーす」
とアナウンスされてようやく照射位置が決まったのかとホッとする。
リニアックが動き出す。
IMRT放射線なので、さまざまな角度から照射するために機械が動いているのがわかる。合わせて照射する角度によっては放射する強度も変えているらしい。
これが普通の放射線治療とは違うIMRTのメリットらしい。

痛いの痒いの熱いのを感じる事なく僅か5分ほどの照射で終了。
今日1日の仕事が終わった感がある。
と同時に、こんなんで本当にがん細胞を完全に死滅させる事ができるのだろうか?という不安がよぎる。
まあ、信じて最後まで頑張るしかない。
なにを頑張るかって?
おしっこを我慢するだけさ😅
また。

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