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ケンケン(大江健太)|FLY_006

KANAYA BASEを育む「対話のチカラ」

ケンケン(大江健太|コミュニケーション空間プランナー)1986年生まれ。自由大学では「質問学(現・魅力を引き出す質問学)」を受講。住宅業界に長年勤め空間デザイナーを目指していたが、コミュニケーションをデザインすることに興味を持っていた事に気付く。2015年からはKANAYA BASEの運営に携わり「居場所」を持ちながらコミュニケーションをデザインすることに取り組む。そんな帽子がトレードマークのケンケンに、対話を通した居場所づくりの話を語って頂きました。

Q.自由大学を受けた経緯(いきさつ)は?

ケンケン「当時、イベント情報を紹介するサイト「BANOBA」を運営していて、自由大学にも講義の紹介を投稿してもらっていたんですね。それで、『面白い学校だなぁ』と思って見ていたら、『質問学』の募集が始まって、申し込みました。

ぼくの周りにはキラキラ輝いている人たちがたくさんいて、BANOBAのインタビューコンテンツでその人たちを紹介していきたいと思っていて、どんな質問をしたらいいか考えていたところだったんです」

Q.受講した感想は?

ケンケン「誰かと相対する時に、自分のことばかり考えてしまっていたことに気付きました。『相手をちゃんと引き出すための質問をしていかなきゃ』、そう思えたことが一番の学びです。周りの人に、もっと好奇心を持って接していきたいと思いました。

それは今の活動にも活かしていきたいと思っています」

Q.ちなみに現在の活動は?

ケンケン「千葉県富津市にあるシェアアトリエ&コワーキングスペース『KANAYA BASE(以下、KB)』が年明けにリニューアルオープンするので、その準備をしています。だから今日は、一緒にKBを運営する諒(小川諒さん)にも来てもらいました」

「KBでは『居場所』をキーワードに、心地良さを作っていきます。居場所って、例えば野球部なら部室が居場所だし、グラウンドも居場所。家庭だって居場所でしょう? 何もミッションがなくても、その場にいることができる、居心地の良さがあると思うんです」

Q.『居場所』、気持ちの良いキーワードですね。その居場所で、ケンケンは何をしていく?

ケンケン「『居場所』を持つからこそ、そこで出会う人との関係を永く続けていけるように対話していきたい。そこで出会う人の良い部分を引き出して、その場を使って、一緒に何かを始めることができても面白いし、何もしないで、ゆっくりしてもらえるだけでもいいと思っています」

Q.来年は自由大学で学んだことを活かすタイミングなんですね。

ケンケン「うん! 同年代だけでなく、小学生からおじいちゃん、おばあちゃんまで、ちゃんと対話していきます。自分自身の聞く態度、向き合う姿勢を意識すれば、一人ひとりとの繋がりを育てていけると思うから」

Q.リニューアルオープン後の金谷ベースでは、どんなプロジェクトがスタートしますか?

「一つは金谷に合ったライフウェア、生活の服を表現したいと思っています。来てくれるとよくわかるのですが、金谷は田舎で、おじいさんやおばあさんばかりだから、おしゃれは意識しなくてもいい町。当然、原宿のファッションやハイヒールが合うわけでもない。

ファッションは土地によってスタイルがある物で、原宿と吉祥寺でカラーが異なるように、金谷のライフスタイルの楽しさや生活感、格好良さを表現していきたいと思っています」

ケンケン「あとは空き家を活用した、ホームステイプロジェクトも予定しています。オーナーを募って、海外からの旅行者に3ヵ月か6ヵ月泊ってもらうシェアハウスのような形です。

できれば、移住者の方にオーナーになってほしくて、移住者にとっても家賃収入が得られるような仕組みにできないかと思っています。働かなくても大丈夫な時間を作ることができるから、その時間を好きなことに費やせるような仕組みを作りたい」

Q.ビジョンは広がりますね。

ケンケン「『移住』自体のハードルを下げることができれば、他地域でも応用できると思うんです。他地域との連携を計ることにも繋げていきたいと思っています」

【取材後記】ケンケンとぼくは顔見知り。2014年の初め頃、「金谷に行く!」と宣言していた時のケンケンはまだ、夢に夢を見ているような、ちょっと幼さの残る男性でした。でも、久しぶりに会ったケンケンは、もう自分の道を真っ直ぐに歩んでいる開拓者そのもの。新しい金谷ベースがどうなっていくのか、今から楽しみで仕方ありません。ケンケン、ファイト!

【関連サイト】
KANAYA BASE

【イベント】
KANAYAろうそくnight2014
A HAPPY ゆとり NEW YEAR

(インタビュアー: #新井優佑

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。


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