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FPS未経験者が何故3ヶ月でPUBG Japan Series(PJS)観戦沼にはまったのか?

 タイトルで書いたとおりなのですが、私はFPSのジャンルは全く経験したことがなく、せいぜいTPSの「スプラトゥーン2」ぐらいでした。
 そんな私が、とあるキッカケでPJSを観戦するようになり、その面白さ、魅力にどんどん惹かれて、沼にハマっていった過程を皆さんにお伝えし、一人でもPJSの観戦者が増え、PJSの運営の方、プレイヤーの皆さん、スポンサーの企業の方、そして観戦する私たちみんながHAPPYになれたらいいなと思います。
 PUBGガチ勢の方からは「こんなこと今さらw」とか「ここ全然違うw」と嘲笑されるかもしれませんが、PUBG未経験者が書く内容ということで温かく見守っていただければ幸いです。

キッカケはチーム(SengokuGaming)の応援から

 そもそも、なぜ、PJSを見るようになったのか。それは福岡を拠点とするSengokuGaming(以下、SG)のことを知ったことがキッカケでした。
 昔からスポーツ観戦は好きで、地元のチームを応援する、また、近隣の県でも「九州勢」という謎のくくりで高校野球も応援してしまうということは、一つの九州人あるあるでもあります。
 そんな中、日本eスポーツの代表的なリーグの一つ「League of Legend Japan League(LJL)」に九州のチームが一つだけ出ている、と知り、これは応援しなければという強い使命感(?)が産まれたわけです。
 そして、PJSにもSGが出ている、しかもどうも強いらしいとなれば、強いものに惹かれていくのも九州人あるある、ということでPJSをSeason3から見るようになりました。

ゲーム性に合ったリーグの仕組み

 PUBGはご存じの通り、バトルロワイアル系のゲームで相手を倒していきながら、最後の1チーム(1人)になるまで戦うゲームです。そして最後の1チームには「ドン勝」という、これまたPUBG未経験者には謎の称号が与えられ、ゲームが終了します。
 PJSではゲームの結果に応じて、1位は10ポイント、2位は6ポイント・・・とポイントが付与され、それを6日間、計30戦(PJS_Season4の場合)行い、優勝を決めます。
 単に順位ポイントだけであれば、なるべく隠れながら生存優先で・・・と考えるものですが、そうするとゲーム性が損なわれるため、順位とは別に1キルにつき1ポイントのキルポイント制が設けられてます。
 この順位ポイントとキルポイントのバランスが絶妙で、キル稼ぐかポイントとるかという各チームの個性、戦略が現れるところがPJSの楽しみの一つになります。
 このチームは打ち合いに自信があるからキルムーブだな、とか、このチームは安全地帯(パルス範囲)を読んだポジション取りがうまいな、とか、チームごとの個性をとらえながら見るとより楽しめます。(素人の私は派手にキルムーブを行うチームがアグレッシブで好きです)
 そしてもう一つ忘れてはならないのが、グレード別の昇格・降格争いです。PJSはグレード1、グレード2、PaRの3つのカテゴリに分かれており、グレード1、グレード2の間は各フェーズごとに昇格・降格が行われます。
 各グレードは16チームで、内4チームが入れ替えとなってしまいます。応援しているチームが上位争いをしているときはもちろん、中位・下位に位置しているときも、なんとか降格しないでくれ~と願いながら一喜一憂することができます。下位チームでも1回ドン勝を取れば、一気に降格圏を脱出!なんてこともよくあり、特にフェーズの最終戦はポイント計算をしながらハラハラすることができます。
 このように、リーグの仕組みとして上位から下位までいろんな楽しみ方ができ、素晴らしいエンタメ性を備えているリーグだと感じてます。

実況と解説の名コンビ

 ゲームに限らず、スポーツ観戦にも実況・解説は重要なファクターの一つであり、それがコアすぎる内容であればあるほど初心者の敷居が高くなり、初心者向けに簡単になりすぎると深みがなくなる、と、さじ加減が難しいところの一つです。
 PJSの実況・解説はどなたも素晴らしいの一言ですが、特にグレード1のOooDAさんとSHAKAさんのコンビは格別です。
 OooDAさんは平常時と盛り上がり時のバランスが良く、盛り上がったときでも、ある種淡々と実況をする感じが好きです。(TVのスポーツ中継などでよく見る、盛り上がりすぎている実況は、観戦者を置いてけぼりにしている感じがして、あまり好きになれません)
 SHAKAさんは解説として適格にわかりやすくコメントいただいており、知識をひけらかすわけでもなく、今の状況を明確に端的な言葉で表現されてると感じます。そして「〇〇が有利なポジション」という解説があればその通りの進行を見ると、予想を超えて予言的な何かを感じてしまいます。
 また、見逃さないでほしいのが、プレイ中の実況・解説でないオフ時間のお二人の掛け合いがまるで漫才を見るようで、プレイ以外でも見ている人たちを楽しませようという気持ちが見ているほうまで伝わってきます。

スポンサーへの愛と熱量を感じる運営と視聴者

 そして、どんなにそのゲーム性やリーグの仕組みなどが面白くても、その魅せ方や裏方の仕事で、すべて台無しになってしまうことも少なくありません。
 PJSに関して感銘を受けたのが裏方の愛と熱意ある仕事っぷりです。特にスポンサーの持ち上げ方は、見ている私たちも気持ちよく感じるぐらいに持ち上げて、「このリーグが運営できるのもスポンサー様のおかげ!だから商品買ってね!」というお願いに気持ちよく応じてしまいます。
 そして、視聴者からのスーパーチャットによる愛(お金)を受け取る仕組みもプロシーンでは珍しく、視聴者も含めたみんなでPJSを作り、支えていることを感じます。

MAP配信から選手個人視点配信、そしてスクリム配信まで多様な楽しみ方

 PJSはプロの公式大会では珍しく、多様な配信及びアーカイブがあり、色々な楽しみ方ができるようになってます。
 私の場合、LIVEで実況画面とMAP配信画面を2画面構成で表示し、各チームのムーブ状況と今、打ち合っている状況を見逃さないようにしてます。
 そして、実況終了後は応援しているチームの個人配信をアーカイブで視聴し、あの時こういった考えだったんだ、とか、この時こんな会話してたのか、など、選手たちのボイスチャットを聞きながら振り返って、PJSに浸ることができます。
 また、プロシーンでは珍しく、練習試合(スクリム)の配信も定期的に行っており、大会本番とのムーブの違いを見ながら、各チームの戦略や課題対策など、スクリムならではの楽しむことができます。
 このように、本番だけでも数回、そしてスクリムと、まるでスルメを噛むように何回でも楽しむことができ、気が付けばまた週末、と楽しく日々を過ごすことができます。(ときどき空く2週間が待ち遠しい)

最後に、プロシーンを継続していくために

 このように、未経験者でも十二分に楽しめるPJSはいつまでも続くわけではありません。あくまでも大人の社会はビジネスとして成立するかどうかをシビアに見ています。
 PUBGのようなサバイバルゲームで参加メンバーが多いゲームタイトルは、オフライン大会の負荷が大きくなる(参加メンバーの交通費、出演費だけでも運営にとっては大きな負担!)ため、プロシーンの成立は非常に難しいと考えられてきました。しかし、この定説を覆すために、情熱と愛を兼ね備え持つ運営と、それに共感するプレイヤーなど、関係者の皆様で現在進行形で挑まれており、eスポーツ市場の成長性への投資とビジネス、運営の熱意との不安定なバランスで成り立っているだけにすぎません。
 そんなプロシーンを継続していくために、ちっぽけな観戦勢ができることはなんでしょう。
 配信でスパチャを行っている人を見て、「ぼくにはスパチャを行う余裕ないしな・・・」と後ろめたくなる必要は全くありません。
 ただただ、スポンサー、運営、プロ選手に感謝を示し、スポンサーの製品を買ってみてSNSで発信し、配信のチャンネル登録をし、プロ選手のツイッターをフォローするだけでもいいんです。
 そして、周りの人に「PJS面白いよ」「一度見てみて」と拡散するだけでも、観戦勢が増え、そしてスポンサーが増え、プロ選手の待遇が良くなり、より面白い試合が見ることができるようになるのではと勝手ながら思ってます。
 最後に、PUBGをやったことすらない、ただの観戦者の拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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