イケメンの写真集を楽しむのは、基本的人権のようなもの。

人生は、9割のストレスと1割のご褒美でできている。

あ、なんか偉人の名言っぽく書き出してみましたけど、今、僕が思いついただけです。すみません。

でも実際のところこの世はストレス社会。返事の来ないメールにイライラし、何度も変更になるスケジュールにイライラし、どんな人格者も若い頃の千原ジュニアみたいな顔になる東京の満員電車にイライラする。そろそろ僕もジャックナイフって呼ばれそう。

そんな尖った心に救いをもたらす癒しの聖典。それが、写真集なのです。

みなさん、イケメンの写真集って買ったことありますか? なぜでしょうか。別にやましいものではないはずなのに、イケメンの写真集を買うという行為には何とも言えない背徳感がつきまといます。わかる人にはわかる、TSUTAYAののれんをくぐるときと同じあの感覚。

僕も昔はそうでした。推したちが次々と写真集を発売する中、これだけには手を出すまいこれだけには手を出すまいと暗示をかけ続けたオールドデイズ。

ところがどうした、あれはつい1年前のこと。もうあまりにも仕事が忙しすぎて、気づいたらAmazonで松田凌ファースト写真集『Zero』をポチってた。本当無意識。無意識って怖い。

そんな無意識のいたずらによって我が家に届いた写真集。控えめに言って、浄化効果が桁違いでした。ページをめくってもめくっても、好きな顔。キメてみたり、とぼけてみたり。当たりしか入っていない福袋みたいなもの。出る顔出る顔良すぎて、油田でも掘り当てたかと思った。

最後のページを閉じた瞬間はもう『スラムダンク』の湘北VS山王戦を読み終えた気持ち。心の中で花道と流川がハイタッチしてた。

以来、何かあるとイケメンの写真集を買うのが僕の日課になりました。

しかもこういう写真集の場合、大抵、ホテルでの撮影があるんですけど、何ですかね、あのベッドに横たわるイケメンの罪深さは。たいていシャツはボタン全開か濡れてます。鏡越しに歯磨きをしているカットとか、ベッタベタなシチュエーションなのに、この生活を共にしている感がたまらない。

ページをめくった瞬間、見開きでドーンと推しのアップが来た日には、たとえ今日人生が終わっても「我が生涯に一片の悔いなし!!」って拳を突き上げられる。

マイ・フォーエーバー・写真集。

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ここまで読んで、なんで男の僕が男の顔見て幸せに浸れるのかわからない人もいるかもしれません。でもそこはよくお考えください。

朝焼けを見て感動する心に男か女は関係ありませんよね?

澄んだ瞳だったり。

なめらかな線を描く鼻筋だったり。

濡れた唇だったり。

裾から覗くおへそだったり。

細く引き締まった足首だったり。

タンクトップ1枚になった瞬間にあらわになる逞しい上腕二頭筋だったり。

美しき男たちのそれらを慈しむのは、もはや基本的人権のようなもの。憲法で保障されてるレベルです。

  ■

特に写真集が秀逸なのは、一瞬でトリップができるところ。映画を観たり、小説を読んだり、旅に出たり。浄化を得る方法は様々ありますが、どれもそれなりに手間と時間がかかる。ドラマだって、とりあえず1時間はテレビの前でじっとしてなきゃいけない。

でも、写真集は違う。ベッドに転がって、あとはページをめくるだけ。全然頭を使わなくていい。眺めているだけで爪先まで幸福感が広がるし、好みの顔面をずっと見てたら涙まで出てくる。

あとは、写真集を払うことで、それとなく推しの芸能活動を後押しできてる感じも見逃せない。もちろん推しが出るドラマも喜んで観ますが、正直我が家には視聴率測定器はついていないわけで、どれだけ自分が熱心に観たところで、数字に貢献できている喜びは希薄。

それに引き換え写真集はわかりやすく販売部数に直結するし、何となく推しに渡る利益も大きそう。これで推しが美味しいものでも食べられるなら、3000円なんてタダ同然。いい芝居をしたな~って俳優とかいたら、ついチップ感覚で写真集をポチっちゃうあたり、もう僕は末期です。


もし日々イライラが募って顔がジャックナイフみたいになっている方がいたら、そっとお気に入りのイケメンの写真集に手を伸ばしてください。ただし、二度と普通には戻れない危険性もあるので、ご注意を。


【突然の宣伝!!!!!!!】

絶賛発売中の『役者たちの現在地』。13,000字のロングインタビューももちろん読んでほしいのですが、撮り下ろしのグラビアもいろんな表情が満載で、これはもうちょっとした写真集レベル。タイプの違う6人のイケメンの美しき顔面をたっぷりご堪能いただけます。

全国のジャックナイフ予備軍のみなさま、ぜひこの本で癒しをもらってください。


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横川良明

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