文月 煉

40歳。奥さんがいて、恋人もふたりいて、愛しい人はたくさん。非独占愛。フリーランスの書…

文月 煉

40歳。奥さんがいて、恋人もふたりいて、愛しい人はたくさん。非独占愛。フリーランスの書籍編集者・物書き。これまでやってきたことは、TRPGのGM→学生演劇の役者・脚本家→オンライン物書き→法人営業→児童書の編集者→旅行業の企画・ガイド。

マガジン

  • 脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)

    タイトルはHUNTER×HUNTERの念能力名っぽくしました(笑)。 文章技術から悩み相談、僕の経験の紹介など「モヤモヤとした思考を言語化すること」をキーワードにいろいろと書いていきます。記事はときどき有料にしていく予定。

  • 独占しない愛し方

    僕は、僕自身のあり方を、「ポリアモリー(複数恋愛)」というよりは、「非独占愛」あるいは「非排他的愛」とよびたい。 お互いがパートナーのこれからの可能性を、つぶしてしまわない恋愛。 もしも「僕がいること」で、相手がしあわせでなくなってしまうとしたら、 たぶんそれは、お互いにとってよい関係ではないのだと思う。

  • 社会とつながる

    僕は学者でもコメンテーターでもないけれど、社会の中で生きるひとりだ。 それなら僕も、社会について思いを馳せることが必要だと思う。

  • 苦手なことを、見つめてみる。

  • 『ちっちゃな王子さま』(超意訳版「星の王子さま」)

    『星の王子さま』で知られる、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「Le Petit Prince」の新訳。逐語訳や直訳にこだわらず「今のこどもや若者にもすっと通じることばで」新たに語ることを心がけました。※原作の著作権は失効しています。 2020年8月、最終回までたどり着きました!ぜんぶ無料で読めます。

最近の記事

  • 固定された記事

既婚で複数の恋人がいる文月煉さんとその配偶者に、インタビューしてみた。(前編)

「ポリアモリーについてのインタビュー」を某テレビ局から受ける予定だったのが、収録の前日に無くなってしまったので、代わりに自分で架空のインタビュー記事をつくってみました(笑)。前後編で、合計1万字くらいになる予定。 「ポリアモリー(複数恋愛)」ではなく「非独占愛」インタビュアー(以下、Q) 文月煉さんは「奥さんと、恋人たちと、大好きな人がたくさんいます。」とSNSなどで公言されています。最近、メディアなどでもよく目にするようになった「ポリアモリー(複数恋愛)」的な生活を、前か

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    • 文月煉、不惑になる

      7月22日で40歳になりました。 40歳は「不惑」というらしい。 出典は、大昔の中国の哲学者、孔子の言葉から。 孔子は今から2500年も前に74歳まで生きたスーパーおじいちゃんで、 70歳を過ぎて自分の人生を振り返って残したのがこの言葉。 日本でもとてもよく知られていて、特に40歳の「不惑」は圧倒的にわかりやすい言葉だからか、いちばん多く言及されている気がする。 定番は「私はもう『不惑』の年齢になりましたが、まだまだ未熟、惑うことだらけで……」ってやつだ。 「不惑」は、

      • 久しぶりにnoteで長文でも書きたいな。今日時間が作れたら書いてみようかな。最近の僕は満たされすぎていて、悩みがないから、なかなか書くことが思いつかないのだけど。逆にここに至るまでにことを書いて、だれかの役に立てるかもしれない。

        • 脱・相対評価

          僕がいちばん語りたいこと、伝えたいことは「相対評価で世の中を見るの、やめない?」ってこと。 他の人が配慮されていると「ずるい」って言っちゃうのも、そもそも社会全体が「よくなること」に抵抗するのも、相対評価、つまり「他人とくらべること」のせいじゃないかなと思うんだよね。 そしてそうだとしたら「相対評価の弊害」ってものすごくて、はっきり言ってしまえば「社会をだんだん悪くする」ことを推し進めてしまいかねない考え方、と言える。 自分が幸福だと感じていない人にとっては、周りの人が不幸

        • 固定された記事

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        • 文月煉、不惑になる

        • 久しぶりにnoteで長文でも書きたいな。今日時間が作れたら書いてみようかな。最近の僕は満たされすぎていて、悩みがないから、なかなか書くことが思いつかないのだけど。逆にここに至るまでにことを書いて、だれかの役に立てるかもしれない。

        • 脱・相対評価

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        • 社会とつながる
          53本
        • 独占しない愛し方
          29本
        • 脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)
          122本
        • 苦手なことを、見つめてみる。
          5本
        • 『ちっちゃな王子さま』(超意訳版「星の王子さま」)
          19本
        • てのひらの物語
          15本

        記事

          フリーランスの働き方は「夏休みの宿題」みたい。

          僕は未来の予定を立てたり、こうなるだろうと予測することが苦手で、いつもすぐ先のことしか考えられないから、ふと気がつくと急に忙しくなったり、逆に急に暇したりしてしまいがち。 暇になったらのんびりすればいいのに、つい「今のうちに何かしておかないと未来がたいへんになるのでは?」という予期不安に襲われちゃう。 だからと言って、未来を見据えて早め早めにやるべきことをやれるかと言えばそんなことはなくて、不安になりながらもめんどくさいことは先送り先送り……としてしまって「不安になりながら

          フリーランスの働き方は「夏休みの宿題」みたい。

          AIで書きかけの小説の続き書いてもらってみた。

          すごすぎるAIとして話題のChatGPTで、小説を書いてみたらおもしろいな、と思っていろいろ試してみたところ、「この小説の続きを書いて」という形ならうまく行きそうなので、やってみた。 ちなみにChatGPTは、月20ドルの有料版に登録してみています。 やり方1500字くらいの小説のプロローグ(約1500字)を用意する。僕の場合、ずっと前に書きかけて放置していた小説があったのでそれを使ってみた。 「次の小説の続きを書いて。書いたものにぼくが続きを書くので、さらにそこに続けて

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          こどもの目に映る景色に思いを馳せる

          学童に通っているといろんなこどもに出会う。 「こどもって無邪気でかわいいよね」と簡単に言える人は、きっとあまりこどもに接したことがないか、忘れちゃっているか、たまたま自分のこどもが「おとなしくていい子」だった人なんだろうな、と思ってしまう。 「こどもはかわいい」ばかりじゃない。 でもそれでも、小学校低学年はまだ、この世に生まれ落ちてから10年未満なのだ……たとえどんなにひねくれていてもかわいげがなくても、「そう育ってしまう環境があったんだな」って思うし本人を責めたり憎んだり

          こどもの目に映る景色に思いを馳せる

          変わらないことだけが「責任」なのか。

          セクシャリティにせよなんにせよ、「後出し」と言われることに対していつも思うんだけど、人間って変わるものだから、「後出しは許されない」と言い続けていたらなにひとつ決められない。「過去に決めたのだから変節するな」という考えが我慢と歪みを生み続けている。 そういう思想が、こどもに対して「あなたがいたせいで離婚できなかった」と言い続ける毒親とかを生み出すんだろうな。 「責任を取る」って「耐える」ことじゃないし、耐え続けて歪みが出ない人なんているのかな?とも思う。安全圏から他人を批

          変わらないことだけが「責任」なのか。

          SDGsは「ひとりひとりの心がけ」なんかじゃない!

          なんか、いろんなところで「SDGs特集」みたいなのがやるようになったけど、その中身が結局「一人一人の心がけでゴミを減らしましょう」「ものを大事にしましょう」みたいなレベルで、少し前の「エコ」を言い換えただけの、何の発展性もないもので虚しくなる。 SDGsは「持続可能な開発目標」だぞ。「地球にやさしく」じゃないんだぞ。「開発」の要素無視しすぎだ! という気持ちが年々高まってる。 大きな組織や国や自治体こそが取り組むべきもので、上から下に「SDGsに配慮しなさい」と命令するもの

          SDGsは「ひとりひとりの心がけ」なんかじゃない!

          「学童保育」を「こどもの安心できる場所」にしたい。

          7月の終わり頃から、学童の非常勤スタッフをはじめてみた。 登録している児童の数が60人以上もいるかなり大規模な学童。 スタッフは10人くらいだけど、僕以外は全員女性、そして一人を除いて全員が50代以上。 これはたぶん、この学童に限ったことじゃなくて、日本全国の公立学童ほとんどがそう。 学童って、1日の勤務時間が短くて、しかも給料がとても安いから(たぶん全国的に最低賃金付近)、働き盛りの若い人はほとんどいない。定年後か、子育てを終えた専業主婦的な人しかできない。 問題は、「

          「学童保育」を「こどもの安心できる場所」にしたい。

          「男であることのつらさ」を考える。

          こんな本を買ってみた。 まだ読んでいないけど、僕の最近の問題意識について考えるきっかけになるといいな、と思っている。 僕は男だけど、「やっぱり男であることって結構つらいな……」と思うことがよくあって、その感覚に向き合ってみたいな、と思う。 幼少期から「男はこうあらねばならない」という空気にさらされ、そこに馴染めないものは価値が低いものとして扱われ続け、大人になればその価値観で成功した者たちが我が物顔で、他人に迷惑をかけると「男だから仕方ない」と開き直る。 それが男への憎

          「男であることのつらさ」を考える。

          予測可能な人になるということ。

          恋愛に限らず、心から信頼できる人とつながるためにはどうしたらいいか、という話を最近はよくしていて、僕が考えるのはとにかく「自己開示をすること」。 弱さも悩みも下心も、自分の腹の中のことをなるべくさらけ出すことで、はじめから「腹の探り合い」をしなくていいようにする。 社会学者の山岸俊夫さんはこれを「プレディクタブル(予測可能)な人になる」と表現していて、つまりは「本心ではなにを考えているかわからない」と相手に思わせないようにする、ってことが大事なんだろうな、って思う。 そし

          予測可能な人になるということ。

          生きるだけでお金がかかる、というのは今もまだうまく納得できていなくて、生きるために働かなくちゃいけなくて、働くことが生きることになってしまったらもはや生きるって何?と思うんだよな。やりたくない仕事をやることが=生きることになってしまうのは変だ。

          生きるだけでお金がかかる、というのは今もまだうまく納得できていなくて、生きるために働かなくちゃいけなくて、働くことが生きることになってしまったらもはや生きるって何?と思うんだよな。やりたくない仕事をやることが=生きることになってしまうのは変だ。

          39歳だ!30代最後、充実したいい30代だったな。29歳の頃には想像もできなかった生き方。両想いの人は10人以上。フリーランスで、こどもの本をつくってる。最高。

          39歳だ!30代最後、充実したいい30代だったな。29歳の頃には想像もできなかった生き方。両想いの人は10人以上。フリーランスで、こどもの本をつくってる。最高。

          政治や社会に絶望したくなるときもあるけど、大切な人たちが生きている世界には絶望しない。世界は、政治で成り立っているわけでもない。思うようにならないからこそ、僕のできる範囲でもっと安心できる居場所をつくっていこう。他人を否定しないと不安な人たちを尻目に、僕らは笑い合おう。

          政治や社会に絶望したくなるときもあるけど、大切な人たちが生きている世界には絶望しない。世界は、政治で成り立っているわけでもない。思うようにならないからこそ、僕のできる範囲でもっと安心できる居場所をつくっていこう。他人を否定しないと不安な人たちを尻目に、僕らは笑い合おう。

          大好きな人がたくさんいて、それぞれに両想いなんだけど、関係性はそれぞれ違っていて、ときには僕が期待するような関係性とは少し違うこともある。当たり前だよね。関係性って1人で作るものじゃないんだ。2人で相談しながら少しずつ決めていくもの。自分で全部決めたいなら、机の上の妄想でいい。

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