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山梨の高校野球 2019夏

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21世紀枠山梨県推薦は駿台甲府に

11月7日、山梨県高野連から21世紀枠推薦校が発表され、私立の駿台甲府高校が選ばれた。
各県の推薦校から12月14日に関東推薦が決定、さらにセンバツ出場の3校は来年決定する。

ここ20年で甲子園に出ていない公立高校が、今大会ではベスト8に2校入っていたため、どちらかが推薦されるものと思っていたが、どちらもコールド負けということもあって私立の推薦となったようだ。

過去に21世紀枠で出場した51校

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山梨高校野球 21世紀枠推薦6校

春の甲子園、来年行われる第92回選抜高等学校野球大会の出場校選出の一番大切な資料となる秋季関東高校野球大会山梨県大会は準々決勝までで21世紀枠の山梨県推薦対象となる「近年甲子園に出場していない公立高校」はすべて敗退してしまった。

参加校32チームの山梨県は、ベスト16進出チームから21世紀枠を選ぶ手筈となっており、山梨県大会を1つ勝てば21世紀枠の選考の対象となることができる。

とはいえ、たか

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秋季関東高校野球 山梨県大会準々決勝終了!今後の展望

準々決勝
甲府工業 7-0 農林(7回コールド)
山梨学院 17-6 東海大甲府
駿台甲府 18-4 甲府西(5回コールド)
日本航空 12-2 甲府商業(5回コールド)

甲府工業 7-0 農林(7回コールド)
・農林エース丸木は立ち上がりの3回をゼロに
・まだスタミナ不足はあるが、好投手の素質あり
・甲府工業はこの世代は強力

山梨学院 17-6 東海大甲府
・山梨学院、9回一挙12点で……

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山梨高校野球結果チェック

甲府工業 11-1 甲陵・北杜(6回コールド)
富士北稜 10-0 甲府南(5回コールド)
東海大甲府 12-1 日川(7回コールド)
笛吹 13-8 白根・上野原
農林 7-6 身延

とりあえず、前回の「大会展望」の記事でノーシードを2つ、展望に入れたのだけれど、2校ともシード校をコールドで下して勝ち上がった。

まあこんなもんやね。

2019年秋の高校野球山梨県大会 展望

さていよいよ今日、秋の高校野球が開幕!!

もう開幕……センバツに向けた戦いが始まる!!

ということで、山梨県大会有力校を紹介!

1 駿台甲府
昨年の1年生大会優勝チーム。
夏はエース温存が裏目に出ての早期敗退となったが、エース大須賀は夏の段階で山梨県ナンバー2くらいには評価された好投手。
交流戦で東海にコールド勝ちしたあたり、秋も本命視できそうだ。

2 甲府工業
昨年の1年生大会準優勝。

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その12 山梨学院対東海大甲府

決勝
山梨学院 5-4 東海大甲府

今年の山梨県大会決勝は平日開催!
ということで、思ったより空いていた山日YBS球場。
バックネット裏の一番いい席で見ることができた。
せっかくの決勝戦、ということで、野球経験者の後輩も同行してもらって、解説つきの状態で観戦。

と、試合が始まるとストライクボールの判定にケチつけまくるジジイが後ろの席に。
このジジイの正体が、山梨学院の臨時コーチで、かつて横浜高

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その11 少子化時代の高校野球

山梨県の高校野球参加校、この秋は32チーム。
「合併を前提とした」市川・峡南・増穂商のほか、北杜・甲陵と上野原・白根が合同チームとなっている。

全盛期には42チームが参加していた山梨県大会が32チームまで減少、さらに減少に歯止めが掛かりそうもない現状、というのは、少子化の深刻さを物語っている。

前年対比では、現3年生まで含めた野球部員数が全国で唯一増加している山梨県ではあるが、長期的に見れば当

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その10 市川対東海大甲府

東海大甲府 4-2 市川

28年前に「ミラクル市川」と呼ばれた市川高校の、最後のミラクルの相手は因縁の相手となった。
ミラクル市川の世代では打ち破った……何度となく名勝負を繰り広げた相手。

先制を許すものの6回裏に追いつき、8回に勝ち越しを許すものの、その裏に追撃の1点。
最終回、東海大甲府に抑えの切り札・鈴木を投入されその速球の勢いに万事休すも、ミラクルの名にふさわしい粘りを見せた。

鍛え

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その9 いま求められる優秀な指導者

温存策が原因、というのが半分、エラーなど守備の乱れが半分。
春準優勝の優勝候補が消えた。
この学校、昨年春まではOBの元プロ選手が監督をしていて、県内初の元プロ監督、ということで注目を集めていた。
現2年生の新チームまではその影響下で選手のレベルが高く、引き続き要注目ではあるのだが。
温存策があったとはいえ2番手ピッチャーを作れないチームに未来がないのは今年の甲子園が教えてくれたし、守備の乱れも、

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その8 富士学苑対駿台甲府

富士学苑 12-5 駿台甲府(7回コールド)

春、2年ぶりの準優勝を果たした駿台甲府。
念願の甲子園初出場を目指して、準々決勝はエース温存!
2年生エース、右の大須賀ではなく、左の2年生、藤井をマウンドに送る。
これがまず裏目に出た。
1回裏、デッドボールのランナーに盗塁を許し、ヒット1本で易々と先制を許してしまう。
この時点で、藤井くんのコントロールの悪さ、それがフォームの崩れからくるものであ

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その7 山梨は野球レベルが高い?

「山梨の高校野球のレベルってどうなの?」
と雑談で聞かれた時に、
(……たぶん、山梨学院とか東海大甲府が県外で勝てるか、みたいなイメージで聞かれてるんやろな……)
と察すると、近年まったく甲子園で勝てていない私立勢を思い起こして、
「まあお世辞にも……」
となりがちなんだけれども、いやちょっと待ってほしい。

全国各地で、55-0とか20点差がつくようなスコアを頻繁に見かけるなかで……最後にそうい

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その6 3回戦 富士北稜対甲府東

富士北稜 7-3 甲府東

公立同士の対戦であり、例年だったら目立たない高校同士の対戦となったこのカードだが、今年は富士北稜が春にベスト8入りしてBシード獲得。
今回もまたベスト8入りと例年以上に結果を残している。

甲府東も、今回数年ぶりの初戦突破として話題になっていた。
その前の初戦突破で12年前か。
その時のセカンドの選手が、ちょっと売れてる芸人になっていて、山梨ローカル番組に出演したりして

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その5 ミラクル市川の思い出

あれは28年前の話だ。
1991年。山梨の小さな町の高校が、突如としてセンバツ切符をゲット。
逆転につぐ逆転、サヨナラ勝ち連発でベスト4まで進出した。
同じ町で育った子どもたちに、隣町のエース樋渡卓哉。
子どもの頃から一緒に野球してきた仲間で、甲子園の主役になった。
「ミラクル市川」は、山梨の高校野球ファンにとって、文句なく最高の思い出になっている。
甲子園で決勝進出したことのない弱小県。
そんな

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2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その4 観戦記 市川対甲府一

市川高校のあの甲子園を、どれだけの人が覚えているだろうか。
1991年……平成3年春ベスト4、夏ベスト8。春の3勝のうち、2勝が逆転サヨナラ勝ち。夏もサヨナラ勝ちが1つ。
「ミラクル市川」と呼ばれた公立高校。
町の名産品は花火、ということもあって、勝つたびに町で打ち上げる花火も話題になった。
エース、樋渡卓哉投手が一人で投げ抜く姿も含めて、山梨県の高校野球ファンの中では今でも語り継がれている。
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