2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その4 観戦記 市川対甲府一

市川高校のあの甲子園を、どれだけの人が覚えているだろうか。
1991年……平成3年春ベスト4、夏ベスト8。春の3勝のうち、2勝が逆転サヨナラ勝ち。夏もサヨナラ勝ちが1つ。
「ミラクル市川」と呼ばれた公立高校。
町の名産品は花火、ということもあって、勝つたびに町で打ち上げる花火も話題になった。
エース、樋渡卓哉投手が一人で投げ抜く姿も含めて、山梨県の高校野球ファンの中では今でも語り継がれている。
3年後、その弟たちを擁してまた出場して1勝。
さらに、1998年、あの松坂世代の横浜高校完全制覇直後の秋、横浜高校の高校野球公式戦連勝を止めてセンバツ出場を決めるなど、5回甲子園出場、初戦敗退が1度もない、という地方公立の雄である。

そんな市川高校も少子化の流れに勝てず、学校合併に巻き込まれることになった。市川高校・峡南高校・増穂商業の3校合併。
それぞれ、近年も活躍していた年がある高校だけに、合併完了後も期待したい新設校、となるが、市川高校の名前での単独参加は今年が最後となる。
(2年生1年生合計で部員が6名しかいないため)

となったら、見ておかねばならないじゃない。
ということで、初戦の2回戦。
試合終了にギリギリ間に合うか……かつ、グラウンド整備を考えたら次の試合(山梨学院対日本航空の注目カード)は見てられない。

それでも行かずにはいられなかった。
最後の夏に市川高校が勝って歌う校歌を聞けた。よかった。

それだけの単純な動機で、昼休みの貴重な時間を使った。眠かった。

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