「山梨の高校野球のレベルってどうなの？」
と雑談で聞かれた時に、
（……たぶん、山梨学院とか東海大甲府が県外で勝てるか、みたいなイメージで聞かれてるんやろな……）
と察すると、近年まったく甲子園で勝てていない私立勢を思い起こして、
「まあお世辞にも……」
となりがちなんだけれども、いやちょっと待ってほしい。

全国各地で、55-0とか20点差がつくようなスコアを頻繁に見かけるなかで……最後にそういうスコアになったのは確か、北麓で山梨学院が甲府昭和を下した試合が数年前に……
その甲府昭和が今年は私立を下したりして、なかなかに下位校のレベルは高いのではないかと。
それはつまり、平均レベルは高いといえるのではないかと。

たぶん、職場の直属じゃない上役の人との会話でそういうのは求められてないですね。
「甲子園では勝ててないです」
が無難な答えだとは分かってますよ。

それでも声を大にして言いたい。

「平均レベルはめちゃくちゃ高いんじゃないですか！？」

この2つの答えはね、両立するんですよ。
上位校の現状に対する絶望とも取られる答えと、平均レベルの高さと。

山梨の高校野球に希望を見出すとすれば、後者の、平均レベルの高さが何かを生み出してくれる、ミラクル市川の魂をどこかが引き継いでくれることだと思うのです。