2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その10 市川対東海大甲府

東海大甲府 4-2 市川

28年前に「ミラクル市川」と呼ばれた市川高校の、最後のミラクルの相手は因縁の相手となった。
ミラクル市川の世代では打ち破った……何度となく名勝負を繰り広げた相手。

先制を許すものの6回裏に追いつき、8回に勝ち越しを許すものの、その裏に追撃の1点。
最終回、東海大甲府に抑えの切り札・鈴木を投入されその速球の勢いに万事休すも、ミラクルの名にふさわしい粘りを見せた。

鍛えられた守備に、堅実な攻撃、最後の粘り。
28年前に山梨の高校野球ファンのみならず全国のファンを魅了した、あの野球の片鱗を見せつけて、市川高校野球部は終焉を迎えた。

今秋は峡南高校・増穂商業と「合併を前提とした」合同チーム。
もう、市川高校として新入生を迎えることはない。

市川高校のあった場所で、青洲高校として来年から再スタートを切る新しい学校が、その魂を受け継いで、ミラクルを見せてくれる日が来ることを願ってやまない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?