2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その6 3回戦 富士北稜対甲府東

富士北稜 7-3 甲府東

公立同士の対戦であり、例年だったら目立たない高校同士の対戦となったこのカードだが、今年は富士北稜が春にベスト8入りしてBシード獲得。
今回もまたベスト8入りと例年以上に結果を残している。

甲府東も、今回数年ぶりの初戦突破として話題になっていた。
その前の初戦突破で12年前か。
その時のセカンドの選手が、ちょっと売れてる芸人になっていて、山梨ローカル番組に出演したりしているw

そんな2校の対戦は、選手が集まってくる名門、ではない公立同士の対戦としては白熱していて素晴らしい試合だった。
甲府東の選手たちも、ミスを恐れずプレーし、ミスをしても取り返す素晴らしい野球を見せてくれた。

5回表の富士北稜の先制点。
右中間のタイムリー2塁打は、正直センターの子が定位置で守ってれば取れた当たりだった。
配球やらを考えてややレフト寄りにいたのが裏目、ミスと言えばミス。
そしてその次のバッターはセンター前ヒット。
今度は定位置にいたからヒット、で先程のレフト寄りの位置にいたら簡単なセンターフライで取れていた当たり……
やることが連続して裏目に出て、焦ってダイビングキャッチを試みて後逸、というのも珍しくない状況……
落ち着いて、ヒットとして打球処理して、ホームにストライク返球!
2塁ランナーを刺してピンチを救ったプレーは素晴らしかった。
そのタイムリーの前に、ファウルフライを目測やや誤ったか、という落とし方をしたレフトの子が、反撃の口火を切るヒットを打って、1点返すホームを踏んだ、というのもあったな。
しっかり練習をしてきて、それを信じることができた。
選手の集まらない弱小公立レベルの野球部がこれをできるという辺り、山梨県のレベルは高い、と胸を張れる。

試合は4-3で迎えた9回表に富士北稜が走者一掃の3塁打で3点を入れて7-3、勝負あり……
しかし、ここで甲府東は前進守備。
まだ心は折れてなかった。
そしてショートに飛ぶ強烈なライナー!
これをしっかりキャッチして、まだ戦える!!

最後はそのショートの子が最後のバッターになったけれど、最後までしっかり戦い抜いた甲府東にも、アッパレ!!
という試合でした!!

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