2019年夏の高校野球山梨県大会まとめ その11 少子化時代の高校野球

山梨県の高校野球参加校、この秋は32チーム。
「合併を前提とした」市川・峡南・増穂商のほか、北杜・甲陵と上野原・白根が合同チームとなっている。

全盛期には42チームが参加していた山梨県大会が32チームまで減少、さらに減少に歯止めが掛かりそうもない現状、というのは、少子化の深刻さを物語っている。

前年対比では、現3年生まで含めた野球部員数が全国で唯一増加している山梨県ではあるが、長期的に見れば当然、全国的な傾向同様に参加校、部員数ともに減少傾向にある。

そんな時代に、この1年だけでも踏みとどまった裏に、東海大甲府の村中監督を始めとする関係者が、高校で野球を続けやすい環境の構築に尽力したり、全体として保護者の負担を減らす施策を……野球の場合、独特な文化があって保護者の負担が大きすぎるという問題が……とか、変わろうという意欲は感じるのだが。

これからも、多様化と少子化の波に徐々に侵食されていくであろう高校野球界ではあるが。

そんな中での関係者の尽力と、選手たちの与える感動によって、この素晴らしい文化が少しでも繋がっていくことをねがってやまない。

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